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日記 5/21-6/11梅雨

5/21
 文フリ。浜松町の乗り換え時点で大きな荷物を抱えた人がたくさんいて人混みが辛い。文フリ会場もめちゃくちゃ人がいて辛い。一段落ついてるだろうと3時くらいにつくようにしたけどそんなことなかった。ちょうど8,500枚の地図?パンフ?がはけちゃって、もうなくて、過去最多入場者数と言っていた。それで会場内を通るのもやっとなくらいで行きたいブースはたくさんあったのだが15分くらいで逃げ帰った。抹茶クリームフラペチーノを飲んで労る。
 ご飯作り。きゅうりと鶏ささみ和え、人参のラペ、いんげんとツナマヨ和え、ひき肉に玉ねぎとしいたけみじん切りしてパプリカを輪っかに切って詰めて焼いたもの。
 漫画1122めちゃくちゃ面白くて夢中で読んでる。

5/27
 作ったもの。ニラ入り麻婆豆腐、キャベツしいたけえりんぎ中華スープ、じゃがいもズッキーニトマト玉ねぎマリネ、おくらベーコン巻き焼き。豚ロース味噌漬けして冷凍。

5/28
 今読んでる本に男性店員にタメ口聞かれる事象について触れられている部分がある。やり取りを読むとそれは店員さんに聞かれても困るだろうし聞いても分からないだろうことを聞いていて、店員さんはタメ口で話すべきじゃなかっただろうけど、タメ口問題とは別の次元の話な気がした。例えば掃除機のメーカーも品番も分からないのにフィルター買いにきた、みたいな。水色と白で四角、とか言われても分かんないよ〜っていう。これが活字になっていることにドキドキしてしまう。この前も別の人の本でアーティストの人のあだ名が間違ってて、自分が間違えてるのかとドキドキした。
 自分が実際に見聞きしたのにあれは現実のことだったのだろうか?と疑う記憶について考えていた。例えばよく知らない会社の人の結婚パーティーで会社の人が『新郎の〇〇くんは性欲が強くてよく〇〇(風俗街)に一緒に行っていました。奥さんはあれの相手をしてるなんて大変ですね」とビンゴが当たってマイクを渡されたときに言っていたこと。その人は妻子持ち。例えばよく知らない会社の人が彼女がアンジェラアキを好きでライブのチケットをとって一緒に行ったのに帰りに振られた話とか。特に個人的に話したことはないのにその話だけ急にされたんだか、何でそんな話?と思った。今考えても現実に起きたとは信じ難い出来事。ありえないよね…結婚パーティーでそんなこと言うのも…でも本当に言っていた。
 青山ブックセンターで植本一子さんのイベント。1時間半は長いと思ってたけどあっっという間でもっと聞いてたかったな〜。終了後買い物。ヤンヨンヒ『カメラを止めて書きます』金原ひとみ『パリの砂漠、東京の蜃気楼』。金原ひとみのは単行本で3回くらい読んだけど文庫でてたから買ってみた。
 人参小松菜味噌汁、ニラ卵焼き、ヤンニョムチキン。

6/1
 朝自転車に乗っていた。進行方向に水色の車があり自転車に乗っているおじさんが並走している。車に乗っている人は窓から手を出し何かを言っているようで自転車おじさんは言い返している模様。近づくにつれ言い争うような声が聞こえる。水色の車は道路の真ん中で停車。後続車はいないが危険である。車通りの多い道なのだ。さらに近づく私。なんとおじさんが車から降りてきた。これは…事件だ…。スピードをあげる自転車。再度車に乗るおじさん。キュイーンと音を立てて私の横を通り過ぎて行く。振り返る勇気はなかった。
 あのおじさん達はどうしただろう。自転車の方が小回りが効くし逃げ切れそう。ナンバープレートもないし。状況から想像するに、信号のない場所で渡ろうとした自転車おじさんに水色車がキレたんだろうか。あそこはよく人が横断して本当に危ない。だが信号の切り替わりが遅いので先に渡ってしまいたい気持ちもある。でもでも道路の真ん中で迷い込んでしまった子猫のように渡りきれなかったご老人も何度か見たことがある。
 こうした場合、どちらが良い悪いかは置いといて、AとBどちらもキレるというのは稀なのではなかろうか。例えば私が自転車側だったら、あ危ないことして怒られちゃった…と思うし、車だったらあぶねーなころすぞ!と思っても避けられて良かった…とか思うだろう。そもそも朝のあの道は高校生の大群が蜂のように爆走しているので大変に危険なのだ。私は彼らの邪魔にならないことを心がけている。おじさんは2人ともなってない。なってないよ!

6/2
 ごぼう新玉ねぎツナマヨ和え、海苔としらす和え、レタスに肉味噌のせたもの、なめこえのき豆腐の味噌汁。

6/3
 長芋磯辺焼き、鳥ささみ大葉チーズ梅焼き、昨日の残り。

6/4
 しらすと大葉の卵焼き、ズッキーニトマトえりんぎチーズ炒め、チョリソーとじゃがいも焼き。
 金曜から日曜のお昼までほとんどの時間を『少女ファイト』を読むのに費やしついに168話まで読んだ。めちゃくちゃ面白い。

6/5
 最近読んだ本。文フリで買った『生活フォーエバー』寺井奈緒美。めちゃくちゃ面白かった。買った時作家さんがブースにいたのだけど普通の大人しそうな人だなと思ってて、ページめくったら良い意味で裏切られた。ちょっと変わってる。日常への視線が面白い。妄想や空想を繰り広げたり推理があって自分じゃ思いつかないような回路。ユーモアがあって穏やかで、基本的にはハッピーで、けれど陽キャの押し付けでもなく。明るい気持ちになれてクスッと笑える。また読み返す。
『カメラを止めて書きます』ヤンヨンヒ
 読んでいる間何度も涙がでてきた。理由を説明するには言葉がありきたりなものしかでてこなくて、それは自分が無知で学がないからで、それは自分がずっと見ようともせず無自覚に過ごしていたからだった。家族愛とか国境を越えたとか、そんな安っちい言葉じゃ表せられない。血なまぐさい生き様。涙と決意。北朝鮮といえば拉致被害とかテポドンとか万景峰号とか物騒なイメージ。映画『かぞくのくに』は昔見たことがあるけどあまり理解していなかった。どちらかが善でどちらかが悪だなんて二元論はないのに知ろうともしていなかった。脱北者の本を読んだのも社会人になってからだった。何故北を信じたのか南で何があったのか、そして日本はどうしていたのか。繋がっているんだ、と思った。『GO』だって観たことがある。なのに何も分からない。チェジュ島の虐殺のことなんて何にも知らなかった。本当のことを知りたいと思った。日本で日本語で得られる教科書に載っているような美談ではなくて。

6/8
 最近左耳の中がドクドク音を立てる。耳鳴りの一種らしい。

6/9
 朝比奈秋『植物少女』なんじゃこりゃ…という意味ですごい。情景が目に浮かぶ。病院の空気、ナースサンダルが床を擦る音、病人の吐き出す息。最後のお父さんの言葉が急に人間らしく立体的で印象に残った。
 本を読む時間が圧倒的に足りない。家にいるとあまり読む気が起こらず、近場にカフェもなく。電車通勤は苦手だったけど本を読めたのは良かった。6月は撮影や諸々全てお休みするので今のところ電車に乗る予定はない。今は『かなわない』を読み返しているところ。何度読んでも面白いし新鮮。日常が続いていくだけのように見えるのに時折ささくれのようにひっかかって痛くて気になる何かが心にできている。例えば当時のご時世的なもの、デモへ参加すること、旦那さんへの不満、子供へイライラして柱に椅子を投げつけたこと、ECDがデモ中に輩に絡まれて怒鳴った姿と母の言葉が思い出される一瞬、近所のおばさんに子育てについて言われたこと。

6/10
 NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか 小川洋子 読了。
 あじとトマトにパン粉とチーズ載せてトースターで焼いたもの、じゃがいも揚げ焼き、ほうれん草コーンハムでポパイサラダ。

6/11
 雨。『かなわない』を読み進める。びっくりするような箇所がいくつかでてくる。今読むからこそひっかかるのかもしれない。
「一人の人間としてやり直したい。理想の家族像に近づけなかった」「理想の家族像なんか最初から持たなければいいのに」
それはそう。でもそうじゃない。石田さんはこのときどうすれば良かったんだろう。私だったらどうしてほしかっただろう。正論は会話を終了させる。何があったのか、どういう家族像を作りたかったの、どうして過去形なの、とかだろうか。でも石田さんはカウンセラーでも医師でもないし。本の前半は目まぐるしい生活の記録。鍋から吹きこぼれそうなギリギリの日々に突然惑星が巡ってくる。ぽっかり空いた、元々あった穴に気付いてしまったら。
 昔付き合っていた人が植本一子はなんだかんだ言っても旦那とラブラブじゃん。あんな写真載せて、と言っていて「あれは彼氏だよ」と言ったらびっくりしていた。かなわないを読めば理解できるけど、読んでいなければびっくりするのも普通かもしれない。既婚者で2人子供のいるお母さんに恋人がいるなんて。でも必然だったのだと思う。「あんな情緒不安定な人を初めて見た」と初登場のときは書かれている男性と具体的にどう進んだのか記述はない。けれど誰かと繋がっていなければ自分を保てないような空気。育児?家族のこと?震災後の生活。ありふれたどこにでも誰にでもあるような悩みや苦しみが表面化しないのはこちらが麻痺しているのか、その方が楽なのか。正面から向き合うことを植本さんは選び続ける。この前トークショーで最近のパートナーとの関係についても少し触れられていたのだけど、会場にいる人は植本さんの過去を本で読んで知っている人が多いだろうから、友達同士で打ち明けられる恋バナみたいな一面もあって不思議な感覚だった。
 読了。前半から考えると後半の怒涛の勢いは想像できない。考えればいくつも伏線はあるのだが。何度読んでも勢いよくページをめくってしまうのは自分がまだこの本を咀嚼しきれていないからだと思う。奥付を見ると初版の2016年度版だった。2016年にこれを買っていたんだ…。
 1人の人がこうして生きてもがいている様が道を照らしてくれる。赤裸々ではあるけど自己陶酔とは程遠い。もっと多分考えなければいけないことがあると思わせられる。ここで語られる正直さは責任に近い。自分の人生や言葉や文章に責任を持っていて、それが信用できる。読みたいと思うとき植本さんのことも知りたいがそれ以上に自分のことも知りたい。

 ピーマンひき肉卵炒め、青梗菜と豆腐の味噌汁、きゅうりキムチ和え、人参とごぼうのきんぴら、レタスと生ハム、納豆。

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