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人口が一番少ない県の公務員&中小企業診断士。人口最少かつ急激な人口減少の中で成り立つ地…

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人口が一番少ない県の公務員&中小企業診断士。人口最少かつ急激な人口減少の中で成り立つ地域経済のありかた、社会システムについて思いつくことを定期的に発信したいと思います。

最近の記事

地方経済×コロナショック

このコロナショック、いつまで続くかわかりません。とりあえず、このショックにおける地域経済の状況を個人的見解として頭の整理をしてみようと思います。 自身で経済の混乱を目の当たりにするのは、リーマン、東日本大震災に次いで3回目の経験ですが、これまでは地域経済というよりももうちょっとマクロなところで当事者として体験したものですから、これまでとはまた違う経験をしていると思っています。 まず、今回のコロナショックの特徴は ①見えない敵(未知のウイルス)との闘いであること、②需要が

    • もやもやの正体

      ちょっと前に読んだ、ひとりの妄想で未来は変わる~VISION DRIVEN INNOVATIONをもう一度読み始めています。 最初読んだときは、あまりにも情報量が膨大に感じて、消化不良を起こしましたが、今回はもうちょっと理解を進めながら読めている気がします。 実は、本を読み返すことはあまりなく、基本ざっと読んで次、っていう感じが多いのですが、この本を読み返しているのは、なんかずっと感じているもやもやのヒントが隠れてそうに感じるからでしょうか。 ちなみに、この本の第1章に

      • 個の想いが世の中を動かす

        今日はこの本の紹介から。 前回に引き続き読んだ本シリーズになってますが、この本を読んだ理由としては、地方の中小企業のヒントが、ということだったんで読んでみました。 結果としては、うん、説得力あるな、という感じで再現性もありそうな内容でした。社員にフォーカスして、どうしたら時代に合った会社経営をしていけるか、持続的発展という言葉がぴったりの経営手法。 内容には踏み込みませんが、こういうポイントをしっかり伝えていくのが僕らの仕事なんだろうな、と思いました。 これから起業す

        • 経営戦略はやっぱり大事です。

          写真は米子鬼太郎空港のピアノですね。カラフル。 さて、佰食屋を運営するminittsの中村朱美社長の講演を拝聴。 話題の人でもありますし、具体的に100食で売り切るビジネスの裏側にある考えとかが聞いてみたかった、というのもあります。 既に著書も出版されていますが、読んでいなかったため、真っ白な状態で聞きに行きました。 100食売り切りビジネスの仕組みとして想定していたのは、以下の通り。 ・原価率を低く抑えている。⇒ でも100食に制限すると規模の経済も働かないし、クオ

        地方経済×コロナショック

          2020年になっておもうこと。

          今更感がありますが… 2020年、明けましておめでとうございます。 今年もゆるーく思ったことを書き留めていきます。 新年になり、気分新たに『ニッポン2021-2050』を再度読み返したところです。 久々に読み返して、やはり今年は転換点だということを再認識しました。 5GとかAIとかのテクノロジー、シェアリング…。同時性を実現する技術が格段に上がり、情報格差が縮小。同時に中央集権型からカスタムソリューション型への変革が進む。人口減少社会の本格突入による社会構造のパラダ

          2020年になっておもうこと。

          産業プロデューサー

          先日読んだ本なんですが、ドリームインキュベータ―三宅氏の本。ちょっと目がいって、手に取ってみたんですが、今の関心事項にどんぴしゃの本でした。 DIでは産業プロデューサーという肩書があるそうで、産業を興す役割、コーディネートして産業化するという、地域に絶対必要なスキルじゃん、と。 地方、特に人口減少著しい地域では、これまでの制度疲労とかによって生じている社会課題(≒地域課題)が山積しているので、それをスモールビジネスで解決していくことが絶対重要になってくる。 でも、社会課

          産業プロデューサー

          ビジネスのネタはみんなで出し合えばいい

          『官民連携』ってやつです。あまり関係なさそうに感じる部分もままあると思います。 だけど、行政がビジネスネタを提供する、っていったら興味を持ってくれる企業さんや起業家さんはいると思うんですね。そもそも行政はビジネスネタだと思っていないことも多いです。 ここは『言語の違い』の部分が大きいのかなと思います。言語が違うので、かみ合わない。行政側が民間に「これ民間でできるよね!」って思っても、「いや、ペイしねーよ、何言ってんだ」と思うこともあるだろうし、一方で、「あー、俺らならそれ

          ビジネスのネタはみんなで出し合えばいい

          分散型社会と共創

          前回の『フラグメント化する世界』と私自身がずっと言っている『共創社会』について自分なりの見解を。鳥取でのビジネスにも重要な視点だと思うので。 フラグメント化する世界とは、グローバル資本主義と対をなす考え方で、様々なものやこと、コミュニティーが分散化し、分散化されたところで多様な意思決定が行われる社会。すなわち多様な価値観や方法、思考や嗜好が存在する社会。 共創社会とは、一つの組織で意思決定せず、多様なプレーヤーが参画して、一つの物事を創り上げていく社会。 っていう感じで

          分散型社会と共創

          お金の存在感が弱まる時代になった

          こんな本を読みました。(ちょっとだけネタバレするかも。できるだけしないようにはしてます) 小難しい本をよく読むなぁ、と思われるかもしれませんが、小難しかったです。カタカナがたくさんでてきました。(笑) グローバル資本主義が終焉し、個々の自律分散型社会化(フラグメント化)が進んでいる、ということです。 今、こうやって自分がしているように、個人が全世界に情報を発信できる、コミュニティーが学校や職場、地域だけだったのが、SNSなどで趣味、関心、信仰等々を軸に様々なコミュニティ

          お金の存在感が弱まる時代になった

          おせっかい型社会?

          リクルートの「圧倒的当事者意識」について、職場の尊敬する先輩がFBにコメントされてまして、 『あー、圧倒的当事者意識、そういえば聞いたことあるなー、思い出した。「じぶんごと」ってことだなー』 と、思いました。 前回、ビジョンを検討していると書きましたが、キーワードとして「じぶんごと」を盛り込みたいなと。みんなが「じぶんごと」で将来を考え、自分のできることを実行していく。みんなが実行していることを「じぶんごと」で見ていく…。そんな共創的な社会が、これからの社会の在り方のひ

          おせっかい型社会?

          2030年はどんな世の中になっているのか。

          最近はもっぱらちょっと先の産業戦略について頭を使っています。行政の所得再配分機構がガタついてきたとき、じゃあどうするのか、ということで。 政策誘導的な産業振興には、たいていの場合、補助金などのインセンティブを働かせていくことがオーソドックスなんですが、異なるアプローチで人口減少社会における経済成長実現モデルを構築できないかなというところです。 メインプレーヤーはもちろんプロフィットセンターである民間企業であり、行政ではない、というのも重要な視点です。NPOや社会福祉法人等

          2030年はどんな世の中になっているのか。

          経済政策と社会政策の二兎を追う

          ここでも何度か取り上げてますが、D.アトキンソン氏の主張をよくメディアで見るようになりました。 卵が先か鶏が先かの議論になりそうですが、日本は個人消費が結構な割合を占める市場ですから、個人所得を上げることは消費拡大に直結するんですよね。 でも個人所得を上げるための雇用者報酬を上げるためには、企業が稼げるようにしなきゃいけなくて、人口減少下に稼げるようにすることは結構大変だと思います。 氏の主張される、最低賃金を強制的に上げて、残れる企業だけを残す、という意見については、

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          大卒型モデルが幸せかどうか。

          先週号の日経ビジネスの特集から。「大卒型モデルが幸せ」という先入観に切り込む記事でした。 個人的には、大学に活かせてもらい、都市部で就職し、結局地元に戻ってきた人生を今のところ歩んでいます。そのおかげでいろいろな人脈だったり、経験・体験だったり、(妻も見つけれたり)、いろいろなことができたわけです。今の自分の一度外に出たからこそ、という思いはあります。 一方、大学に行く際、やはり「何となく」大学に行った、というところがあって、いまさらながらもっと考えられる自分だったらなぁ

          大卒型モデルが幸せかどうか。

          最低賃金1000円に思うこと

          最近更新が滞っております…。ズルズルとならないよう、ちょっとでも更新するようにしなければ。。。 さて、東京都の最低賃金を28円上げ、1,013円にするよう、審議会が答申する記事が出てました。 鳥取県は今、最低賃金が762円で全国でも最低レベルなわけですが、答申では26円上げるように⇒結果28円上がって790円にということになるようです。 790円だと月160時間(8H/日×20日(週5))で12.6万円、まぁ、手取りは10万円弱くらいになってくるでしょう。普通に考えたら

          最低賃金1000円に思うこと

          外部環境への適応(雨が降った時に傘をさすか)

          木下斉(@shoutengai)氏がいつぞやFBでコメントしてましたが、雨が降っているときに傘もささずに濡れるとぼやくのは違う、という話がずっと心に残っています。 傘をさすことはできるけど、雨を止ませることはできない ホントにそうなんです。人口減少という雨は止めることができず、所与のものとしてどう濡れないようにするか、それを自分たちで考えていかないといけません。 傘をさすことだけが正解でもないし、合羽を着ることもあれば濡れることを選択するときもある。それはその人(会

          外部環境への適応(雨が降った時に傘をさすか)

          トラリーマンを飼う

          ちょっと前の記事になりますが、最近読んだ記事。 読んでいただければわかりますが、地方でのミニコングロマリッド化していく企業を「ヤンキーの虎」、会社内で自由に活動し顧客のための働く社員を「トラリーマン」。 彼らが元気な地域が当面輝く、といったような話です。 組織と個人という違いはありますが、彼らの共通事項は、若さ、チャレンジ精神、情報収集能力等々、と思います。 進化の過程で変化への対応はとても重要ですし、それは企業も同じで、刻一刻と変化を続ける外部環境に対し、如何に対応

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