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インドと日本

 新聞を読んでいたら、インドの国政選挙の話が上がっていました。インドにはカースト制と呼ばれる制度があります。簡単にいうと身分制度です。

 今の民主主義国家インドでも、まだ身分による差別は残っており、その上流階級と下流階級の争いというのは根強く残っているようです。

 インド建国の父、ガンディーは、非暴力・不服従を唱えました。そして、カースト制の最下層に位置する「ダリト」を敬愛を込め、「ハリジャン(神の子)」と呼びました。

 しかし、今やその「ハリジャン」も、差別用語として定着してしまったようです。日本でも人種差別が起こっていましたし、今も少ないとはいえ残っています。

 しかし、日本人の大半は、等しく人間として生きる権利を持っており、自由が認められ、様々な権利が与えられています。

 また、日本は先進国の仲間入りができたことで、教育の質は確かに高いものになっています。特にその識字率は、90%以上。世界でも上位の国となっています。

 対して、インドの識字率が世界平均以下であり、「インド人は頭がいい。数学ができる」なんていうイメージとはかけ離れている感じがします。

 また、カースト制は選挙権すら奪います。カースト制で下層に位置する国民は、貧困でまともな教育を受けることすらできず、選挙のための役所での手続きが不可能です。もし可能であっても、不当な金銭を取られたりして、結局投票できないという場合もあるようです。

  

 ざっくりと話しましたが、日本ではあまり考えられないような現実が目の前に広がっています。日本では義務教育として最低限の教育を施され、18歳になれば選挙権が与えられる。

 しかも、今は期日前投票があるため、比較的選挙に参加しやすい。メディアが普及していて、選挙に関する情報が手に入りやすくなっている。

 

 教育面では、スタディサプリが月額980~という破格な価格でサービスを展開しています。今や、オンラインで個人で勉強できる時代であり、スマホやタブレット一つで、学校でも家庭でも外出時でも学習に取り組むことが可能です。

 社会に出ても、今はオンラインサロンや、大学が提供するオンライン学習で学位まで取れますし、英会話だってオンラインで出来ます。

 

 さて、勘のいい人はもう今回僕が言いたいことに察しがついていると思います。

実は、日本人ってめっちゃ恵まれているんです。しかし、その使い方が下手な人が多かったり、実質的にそれが機能していないことが多すぎるんです。


 最近は、投票率の低下が著しいですよね。村役員の投票などでは、信任投票の地域も増えてきています。僕の住む新潟でも、先日市議会、県議会の選挙が行われましたが、信任投票の地域もありました。

 それで上手く行くなら、地域が発展し続けるなら文句はありません。しかし、どう考えても、都市部への一極化に伴う労働人口の減少、そしてもたらされる自治体の歳入減少(新潟このままだと、市の貯金が0(ゼロ)になるみたいです。笑えない)が進んでいます。 

 そうした現状を、国民があまり真剣に捉えていない。わかっていても、普段の生活で精一杯になり、何か行動に起こすこともしない。

 change.orgというサービス(様々な社会問題に対して、個人が声をあげ、そこに賛同してくれる人を集めるサービス)があったり、polipoliという、政治家と直に意見交換ができたりして、直接民主制がネット上で成立するなんていう今です。

 活かさない手はありません。

 もし、そういう新たなサービスを使ってチャレンジすらせず、投票すらせず、不満をいうようなことがあれば、それは努力不足なのではないでしょうか。

 何かを学びたいと思っている人だって同じです。今やあふれんばかりのネット上で学べる環境があるわけですから、少し言語の問題があっても、やる気次第でなんとでもなると思います。どこでも、学ぶことができます。

 これは自分への戒めでもあるので、偉そうな口を叩くつもりはありませんが、今こういうことに目を向け、将来を考えることができる環境にいることは幸せなことであり、自分のいる環境は最大限に活かさなければいけない。

 「東京への憧れ」という記事でも書きましたが、今いる環境に満足し、立ち止まっている人は、正直どうかと思っちゃいます。環境は居るものではなく、活かすものであるという意識が日本人には足りません。

 多分それは、古くからの終身雇用や年功序列制などの雇用制度が強く影響しているんだと思います。つまり、いるだけでも今まではなんとかなったわけです。

 そんな時代が終わったことはすでにみなさんご存知だと思います。AIに仕事を奪われ始め、人口減少が始まる社会で生きていくことは、今までよりも困難な人生が待ち構えているような気もします。

 そのために、インドを見つめてみる。そして、日本にいる自分を客観視する


 今いる環境で何をして、周りを変えていけるのかということを真剣に考え、その点がたくさん出て来ることで、日本は再興されていくのだと思います。 


それでは!

 

 

 

  

  

 

 

エンジニアリングとコーヒーをこよなく愛する新米エンジニア 夢は、「世代を超えて、それぞれの幸せを追求できる社会を創造する」こと エンジニアだけどコーヒーを上手に淹れます。 頂いたサポートは、より良いnoteの記事を生み出すために使っていきます。