見出し画像

出来高制と時給制のバイト

僕はまだ大学生なので、お金を稼ぐためにバイトをしています。

現在は、3つ掛け持ちしている状態で、でもの内訳は

 ・時給制 2つ(居酒屋と塾)

 ・出来高制(売り上げを決められた割合で分配) 1つ(コーヒー屋)

となっています。

バイトで雇われているからこそ考える、雇用される側の思いや考えを共有していきたいと思います。売り手市場の今だからこそ、こちら側からの視点は必要だと思いますし、実は多くの人は深く考えていないテーマだろうと思います。


1. モチベーションと責任感の差

 まずは、どちらが動機づけが強く、仕事により責任感を持って取り組めるかということについてお話しします。

 もちろん、どちらもある程度の動機づけがされ、責任感を持った上で仕事に取り組んでいます。特にコーヒー屋の方(出来高)は、コーヒーが好きでその仕事に就きたいと思っていたところ、幸運にも個人経営のお店のお手伝いをさせてもら得ることになったことがきっかけで始めました。

 しかし、その多少の「商品」に対してのモチベーションの差はあるとはいえ、圧倒的にモチベーションが高いのは出来高制の方です。

 自分が上手に宣伝やプロモーションすればするほどお客さんが来てくれて、売り上げは上がります。コーヒーについて丁寧に説明したり、お客さんとコミュニケーションをとることで、リピーターになってくれるかもしれません。

 つまり、自分の行動一つで自分の収入を変えることができるという心持ちをすることが出来ます。サボりたい時は、サボればいいし(笑)、稼ぎたいとおもったら何かしらアイデアを出したり、接客を丁寧にするなど貢献度を高めることが可能になります。

 ただし、これが通用するのは、「商品に対してモチベーションを持っていること」が前提になると思います。もし、売っているものが全く興味のないタピオカドリンクだったり、そもそもその商品を提供することで、何かしら知識やスキルを身につけていると実感できない限り、そのモチベーションはそもそも上がらないと思います。

 タピオカドリンクなら、むしろ時給で作業的に作っていた方が、モチベーションになる、ということです。

 

2. 時間相応の賃金が保証できるなら、もちろん時給制

出来高制についてのメリットをお話ししたので、次は時給制のメリットについて。

やはり、最大のメリットは働けば働くほど稼ぐ金額が増えていくこと。また、成果の有無にかかわらず同じ額がもらえることです。ある程度の保証があるので、もちろんそれなりにはモチベが保たれます。

また、従業員に対し、ある程度の貢献度を期待することもできるでしょう。例えば居酒屋で全くお客さんが来ない状況で、何もしてないのにお金をもらうのは多少の罪悪感を感じます。 

だったら、掃除でもしようか、という発想になる人が出てくる可能性を考えれば、時給制にはメリットがあると思います。もちろん、その仕事の環境に対して信頼を感じていることが大前提であることは言うまでもありません。

逆に、とても忙しい時でも同じ金額支給ですから、これはモチベが上がるわけありません。実は、オーストラリアでは多くの職場で土日の時給が平日の150~200%になっています。お店自体も土日は追加料金として5~10%を取っているところが多いのも影響しているとは思いますが。

まとめると、時給制は、忙しさやタスクの量によって、従業員にモチベの変化をもたらす環境を作る役割を担っているんだと思います。

日本でも休日手当の考え方が広まれば、企業の搾取が続く昨今の流れを変えるきっかけになるかもしれません。


_____________________________________


以上の二つの視点をまとめると、こうなります。

出来高制のメリット・デメリット

【メリット】

・モチベーションが従業員自身によって高められる

・責任感を持って仕事に取り組む

・それぞれが、好きな仕事をする環境が整っているので、ストレス負荷が小さくなる。

・成長できていると実感することで、成長のモチベーションを内発的に高めている。

【デメリット】

・ある程度貢献度は、従業員によってしまうところがある。(今の法律だと解雇が不可能なので、ネックになるかも)

・採用の時点での、人を見る目が必要となる(これは企業にメリットにもなる)

・利益分配の割合を間違えると、モチベーションを下げかねない。


時給制のメリット・デメリット

【メリット】

・従業員にある程度の賃金の保証をすることが可能で、比較的モチベーションは保つことが可能。

・それぞれの趣向レベルではなく、賃金レベルで採用を行うことが可能になるので、その分野に精通していなくても人間的に優秀な人材を獲得することができる。

・稼ぎが良くなることで、企業的には儲けが増える。

【デメリット】

・スキルや専門的な知識を必要とする職には、そのスキル等の獲得が直接的に給与アップにつながらないことから、それらを学習獲得することへの動機付けが難しい

・忙しい時に同じ給料で働くのはやはりモチベーションの低下を招く

・従業員の拘束を強くしてしまう(バイト中には何かしろ、など)

 

こう見ると、それぞれの方法にメリットとデメリットが同じくらいありますね。あとは、会社が必要とする人材像と照らし合わせながら、給与形態を考えていくことができれば、個々に応じた動機付けが可能になると思います。個人的には出来高制の方が性に合っているような気がしますね。

また、時給制の場合も、休日の賃上げはマストになってくるのではないかと考えています。そうすることで、家計にお金が回り、人間の消費欲求がより活発になりますよね。国民民主党が「家計第一」と考える中で、こういった考えもあったらいいなぁと思います。


少しでも参考になれば、幸いです。


それでは!


エンジニアリングとコーヒーをこよなく愛する新米エンジニア 夢は、「世代を超えて、それぞれの幸せを追求できる社会を創造する」こと エンジニアだけどコーヒーを上手に淹れます。 頂いたサポートは、より良いnoteの記事を生み出すために使っていきます。