イマジネーションを膨らます

今日、朝日新聞に載っていた記事を読み、ふと思った事があります。

読んだ記事は、2016年に起きた、中学二年生の葛西りまさんが、自殺した事件。原因は、ネット上でのいじめです。

親族の方の気持ちを思うと、悔やんでも悔やみきれない、悲惨な出来事であったことは、想像に難くありません。

お父さんは、中学生になる娘を思い、少しリスクがあったとしても、「みんなが持っている」スマホを、買ってあげたそうです。中学生の女の子ですから、スマホを持っていないことで、学校内で置いてけぼりにされてしまうリスクもあったとは思います。

また、スマホは防犯上でも、緊急時の連絡ツールとしても、非常に優秀なツールです。中学生になって、行動範囲が広がる子どもにスマホを与えるのは、今や普通になりつつあります。

でも、その分、使い方には十分に注意して、SNSで見ず知らずの人と出会ってしまうなどのリスクは避けなければいけません。

でも、この事件の発端は、「LINE」と言う、見ず知らずの人とはつながりにくく、主にはクローズドなコミュニティを形成するためのSNSでした。

その後、ツイッターなどで規模が広がっていき、この事件に繋がってしまったようです。

さて

大人たちは十分な対応ができていたのでしょうか?

「生徒がラインを使っていじめを行う」、「SNS上での誹謗中傷を生徒がどう感じるか」、「ネットは匿名性が高く、言葉一つでも、様々な人を不安にさせる」

など、今パッとおもいつくだけでも、ネット利用にはこれだけのリスクが伴っています。

問題は、それらによって引き起こることへ、イマジネーションが働いているかどうかです。

教師が、生徒の観察から初めて、その様子を見て適切な想像力を働かせる事ができるかどうか。

SNSを利用している生徒たちが、どういった様子を見せているか。そして、それは何を意味しているのか。

そこまで、想像力をふくらます必要があると思います。

だからこそ、今教師が「教える立場」から「支える立場」へ移行する事で、生徒により身近に寄り添える。

そもそも、激務に追われる教師を、そこから抜け出せるように国全体で何か手立てが必要。

そんな風に思います。


それでは!

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