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TikTok、「おすすめ表示」に乗り続けたい人向け。おすすめのアルゴリズムを理解しよう

note3本目です。株式会社ゲームエイトのまいんです。
3本目のnoteは前回の記事で触れたおすすめ表示のロジック(仕組み)についてお届けしようと考えています。

初めに注意事項です。YouTubeのアルゴリズムもブラックボックスになっているのと同様に、TikTokのアルゴリズムもまたブラックボックスです。ですのでこちらの内容はあくまでも一つの考えとして参考にしていただければと思います。
また文章が長くなっても煩わしいかと思うので最初に結論を伝えますと、「視聴完了率」「合計視聴時間」の2つが最も重要なおすすめ表示の指標であると考えています。

改めまして、YouTube登録者60万人のもえりんちゃんねる、TikTok25万人のウォーターチャレンジ他、総登録者数200万人の「ハニスタ」というプロダクションのプロデュースをしています。2013年からYouTubeを2017年よりTikTokを見ている生粋の動画厨です。どうぞよろしくお願いします。

おすすめ表示されるにはポジティブに評価される必要がある

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さて、前回の記事ではTikTokは誰もが評価を受けられるプラットフォームということでYouTuberは是非使うべきだ、という内容を記載しました。
公序良俗、TikTokのポリシーに則っていればどのような内容の動画をアップロードをしても必ずユーザーには見てもらえるのがTikTokです。ただ闇雲に投稿しても「面白い」と思って貰えなければ視聴完了はおろか、いいねも何も反応がない無風状態では無意味です。

じゃあどうすればポジティブに評価されるのか。まずはTikTokに動画公開してからおすすめ表示がされるサイクルを理解しましょう。

TikTokのおすすめ表示されるロジックを図解

どのサービスを利用していても正当に評価を受けるために共通して言えることがあります。それは「プラットフォームの方向性に則ること」です。何も特別な事ない至極普通の事です。したがってポリシーに反する動画を出す事、例えば「エロ」「グロ」「事件性のあるもの」「過激な内容」等は、TikTokの望んでいるコンテンツではないので公開した場合は最悪BAN対象となるでしょう。参考:Tiktokサービス規約(5項目目)

まだTikTokではYouTubeヘルプ(以下)のようにロジックのヒントを与えてくれるようなものではありませんが、今後同様のものが設置されるのではないかと考えています…、余談ですが、YouTubeヘルプを見るとブラックボックスが明るくなるのでオススメです。ヘルプについてもまた別の記事で触れようと思います。

[急上昇] タブでは、これらの項目がすべてバランスよく含まれた動画を選定するようにしています。これを達成するために、急上昇動画では以下を含む多くの指標が考慮されます。

・視聴回数
・動画の視聴回数の伸びの速さ(現在話題になっているか)
・視聴された地域(YouTube 以外のソースを含む)
・動画の新しさ

参考:急上昇動画のランキングの決定方法

やや脱線しましたが、動画投稿からおすすめ表示までの流れについてです。
TikTokが求める理想のコンテンツとは、広く万人に評価されるコンテンツ = 万人の視聴時間を奪えるコンテンツと言えるでしょう。

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上記の図は、動画公開からオススメに表示され続けるまでの一連の流れを図解したものになります。左から右にかけて流れていきます。
「投稿→審査→表示→統計→imp付与→審査→表示…」ひし形のところが一つの分岐点となっており、結果次第でコンテンツの成績に優劣がつきコンテンツのimpが決まっていくと考えています。
広く万人に評価されるコンテンツはこのおすすめ表示の波を何度も何度も何度も掴んでループ状態となり。1つの動画で100万再生は勿論、1,000万以上の再生を叩き出します。恐らくこちらの動画が1動画で最も再生数を出している動画になるかと思います。
TikTokJPで一番のフォロワー270万人(※参考TiToRa)を誇る人気TikToker 🌻Hinata🌻ちゃんの動画です。こちらは2,000万近い再生数があるのではないでしょうか。


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視聴完了率や視聴時間が最重要、TikTokのアルゴリズム

動画公開からおすすめ表示、更にはimpが追加されてループされるというという事がわかりました。それでは成績優秀と判断されるには、どのような要素があればよいのでしょうか。
冒頭でも記載した通り視聴完了率を含めて以下のような序列になると考えています。
1. 視聴完了率(重要)
2.合計視聴時間(重要)
3.共有数(共有先からの誘導数・視聴完了率?)
4.Like数・コメント数(動画毎の相関がないのであまり重要ではない…?)
5.ハッシュタグチャレンジへの適切な参加

TikTokが良しと考える優秀なコンテンツとは一言で言えばクオリティが高い動画となります。当然視聴者はクオリティが高い動画に対して、即離脱することなく、視聴完了まで動画を視聴し続けることになるでしょう。反対に興味が無いつまらなくクオリティの低い動画は、見続ける事なく離脱してしまいます。故にクオリティの高い動画を求めるTikTokとして、最もプライオリティが高いのが「視聴完了率」であり、同時に「合計視聴時間」も伸びる為こちらもまた指標としては重要になります。合計視聴時間は、動画が面白くて何度も見たくなってしまうコンテンツであるという評価のされ方です。

厳選クリエイターに送られるメッセージから読み取る

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こちらは厳選クリエイターに選ばれた際にTikTokから送付されるメッセージになります。
ここで記載されている文の意図としては以下が考えられます。
・縦型 = ユーザービリティが高く視聴完了に影響
・12秒以上 = 視聴満足度と視聴時間に影響
・週2回以上 = 認知と視聴時間に影響
・ハッシュタグチャレンジ = プラットフォームの盛り上げに参加
・SNSにシェア = 他ユーザーの誘致

素質あるユーザー = 厳選クリエイターに対して、おすすめ表示のヒントを与えている内容からもTikTokのアルゴリズムを考えることが出来るかと思います。上記の内容が正当に評価を受けるコツということでしょう。
厳選クリエイターの基準ですが、クリエイターの毎に選定時点の条件もバラバラなので人力によって選定されていると考えられます。選ばれないままに10万人登録に登っているクリエイターもいるので難しい…。恐らく一定の再生数やLike数を設定した上でジャンル毎に人力でピックアップしているのかなと思います。

2017年と2019年のUIから考えられるおすすめ表示

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実はリリース当初はフォロー中とおすすめの他に「新着」という最新動画が流れるフィードがあったのですが、僕の記憶にも無いほどに使った覚えがなくどんなコンテンツが流れてきていたのか記憶にないのが悔しいです。今となってはない機能なのでユーザーもほぼ使うことなく「おすすめ」を見ることが多かったんだと思います。その他にもアイコンが微妙に変化していますね。
新着が消え、おすすめが残っているということはTikTokとしても、新着よりもおすすめを残す理由が強くあるということでしょう。やはりおすすめ表示のコンテンツの方が視聴者の満足度を高める事が出来て、結果視聴時間の長いコンテンツになっていると考えられます。

TikTokのチャンスはブルーオーシャンにある

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TikTokの中にも人気が偏っているジャンルと未開拓ジャンルがあります。「投稿したいスタイルが人気ジャンルの他に無い」ということであれば荒波の中に切り込んでいく他ないのですが、考える余地があるのであれば是非ブルーオーシャンを攻めるのがチャンスです。
上記画像は、実際に僕がテスト運用している2つのアカウントになります。
左は所謂「カップル」「日常」を軸に、右は「ペット」「セキセイインコ」を軸に投稿している2つのアカウントです。

基本的に投稿時間はユーザーがアクティブになるゴールデンタイム手前の18時ごろ、流行りの楽曲を使い、適切なタグやタイトル付けを行っています。
再生回数を見てみると、右のペット動画の方が平均値が高い傾向が出ているのが分かるかと思います。勿論内容でも差が出ますが、これはそれ以前のジャンル選定による差分だと考えられています。

現に今は、リップシンクなどに代表されるパフォーマンスジャンルは強烈なレッドオーシャンです。若い子らが多く使っている事も背景にあるかと思います。一方で需要が開拓されているブルーオーシャンには、教育、メイク、Vlog,Vtuber、旅行など対象になります。その他いまいまのびているのは、ペット、グルメ、ゲームにあたるジャンルになります。

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TikTojkJPで、1位3位はパフォーマンスジャンル、2位はペットです。コマリちゃんはペットジャンルの星です。とてもかわいいので是非御覧くださいw
ペット動画は撮影コスト高いと思うので主さん相当努力されていそうです。

まとめ:おすすめ表示のロジックを理解したコンテンツを

おさらいしましょう。TikTokはどんな動画でも視聴者に見てもらうことが出来る素敵プラットフォームです。一方でポジティブに評価を受けなくては無意味であるともお伝えしました。
・TikTokでポジティブに評価を受けなくては無意味
・TikTokのおすすめ表示のサイクル
・おすすめ表示には視聴完了率や視聴時間が最重要
・厳選クリエイターに送られるメッセージから読み取る
・ブルーオーシャンジャンルを開拓しよう

今回は「おすすめ表示」される一連の流れを図解したとともに、アルゴリズムにおける重要指標の考えを書いてみました。
自分の動画をどう表現したらおすすめ表示の波を掴むことが出来るかの考えるきっかけになれば幸いです。僕もセキセイインコ界で有名なTikTokerになるべくトレンドを抑えて投稿をしていこうと思っています。
ちなみに本家 ‎抖音Douyinでは、教育ジャンルにてEXCELやWord、PowerPointのコンテンツを作って何百万というフォロワーを獲得しているアカウントもあります。面白いですよね。@秋叶Excel
そのうちこういった教育系、HowTo系コンテンツの投稿を皮切りに企業が参入してくることでしょう。

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それではまた次回の記事にて!

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