初めてタバスコを知った夜
高校時代は茶道部に属していまして、(もちろん男子は僕だけ)同級生の女子が部長、僕が会計でした。会計の仕事は部費の管理だけでなく、週1回指導にやってくる表千家のおばさんに出す茶菓の手配などもやってました。前回と同じお菓子ではいけないと、けっこう気をつかってました。
よくあるパターンでその女子を好きになりましたが、型通り「いい、お友だちでいましょう。」とフラレました。
卒業後、彼女は大阪の看護学校へ進学し、僕は高卒で就職しました。
一年目から有給休暇が取れるいい職場だったので、夏に彼女が帰省する前に、「いいお友だち」として大阪案内を頼み、彼女に会いに行きました。
今から考えれば馬鹿らしいのですが、難波から梅田まで二人でただひたすら歩きましてね。最後は喫茶店に入ったわけです。
その時僕が注文したのが、お好み焼きではなくピザでした。(たぶん無意識におなじようなもんだと思ったのです)
で、出てきたピザに赤い小さな瓶をふりかけたわけです。(意識ではケチャップ)
僕は彼女の顔を見つづけ、そのうちに彼女の顔がビックリした表情に変わりました。
「あなた、それ!」「ん?」「ものすごく、辛いわよ。」
でも、そのピザをしっかり食べましたよ。初めてのタバスコの味とともに。
結局、歌のようにはいかなかったわけです。↓
https://youtu.be/ITwA38FCSW4
1回の投げ銭で、10匹の猫たちが喜びます。^^V