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マクロスにおけるキャラクターの系譜

改めて、初代マクロスを履修し直してみたら、中身をほとんど覚えていなかった。部分的には記憶があるので、見たことがあるはずなのだが…
それはさておき、リン・カイフンというキャラクターが印象に残った。なんだか、アルトの原型のような雰囲気だった。何かにつけて反抗的な、という。
ちなみに、先ごろFを見返して、そういえばシェリルには歌うと健康を損なう設定があったのだったと思い出した。その属性が、Δではフレイアに継承されていた。美雲でなくフレイアに、というところが、ノウハウなのだろうと思った。
カイフンに話を戻すと、その思想を次作で継承したのは熱気バサラであった。ライバル役から主役へ。
早瀬らしき人物は7では思い当たらないが、fではキャシーである。とすると、オズマは一条輝だったのか。確かに、輝をちょっとワイルドにしたら、オズマである。まぁ、素直に考えればフォッカー→オズマ、ということなんだろうけれども。しかし、言ってしまえばもとからしてフォッカー=輝なのである。本来は繊細で文化的で、優しい心の持ち主が、否応なく戦争に巻き込まれ、抗えなくなっていく、という。
己の死を通じて主人公に成長を促す、という属性に着目すると、フォッカーの継承先はミハエルだった。わざわざご丁寧に、オズマにパインケーキやら負傷やらのイベントを用意しておきながら、である。

キャラクターの造型は、変数調整なのだろう。反戦的か、そうでないか。理屈っぽいのか、そうでないか。天性の才能か、そうでないか。メカを触れるか、そうでないか。アニキ・アネキ肌か、そうでないか。などなど。
有限個の軸でも、組み合わせれば多様な人物像ができあがる。そのなかで、系譜のようなものができあがるのは、結構、面白い。同じ系譜上の人物が、肯定的なポジションにいたりいなかったりするのも含めて。

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