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自分の活動の原体験を掘ると"クリエイターの居心地良い場所作り"というミッションが見つかった話

先日、サムライインキュベート榊原さんのお話を聞いてきました。榊原さんが原体験を語ってたんですが、改めて"僕の原体験は何だろう"と考えました。思い返せば僕がミュージシャンとして活動していた時が原点な気がします。

海外のレコードレーベルに受かった際に受けたやっかみ。誰もが知っている日本のレーベルで影武者として活動した時に感じた虚しさ*

*自分の好きな曲調ではNGが出て誰にも評価されず......と思ってました。今、思えば今日の請負はアーティストのプロモーション計画によって決まるもので、それに沿ったものを作るのが仕事を受けてる意味で役割。

当時、自分の音楽とは......と悩んでましたが、それを仕事に持ち込んだらダメでした。自分自身の活動として進めるものでお客様に納品する上で考えることではなかったなと。

そしてこの時、音楽に対して悩みすぎて鬱になるという自爆した過去も書いておきます。

やっかみと虚しさに耐えきれず音楽を辞めてしまったんですが、その時に持っていた問題意識がミュージシャンのマーケティングのマズさ。今はSNSの普及もあってそれぞれが自身の発信方法を知っていますが当時は皆、発信しておらず。と言う環境でした。

この頃から"クリエイターの居心地良い場所作り"というミッションが心に宿った気がします。


音楽レーベルを作ってみた

良い曲を作ってたら広まるだろう。という価値観で頑張っている人たちが周りに多く、素敵な曲を作ってた友人や尊敬していた人が音楽を辞めていく。これは自分も悲しい。もしかしたらマーケティング(売り方)を知ればもっと音楽が広がるんじゃないか。と思って音楽レーベルを始めました。

新卒として入った会社でマーケティング部だったこともあり、会社での学びを実践したい欲求もありました。しかしディレクション能力がなく、チームを解散に追い込んでしまいました。反省しかなく、失敗は今も引きずっています。

その後、新卒で入った会社を辞めて独立しました。辞めた理由は当初、関わってたプロジェクトが大手のアーティストのみを相手にしていく、というもので僕が応援していた小さなアーティストを切る、という話から。

会社としては真っ当で当たり前の判断でした。これでは小さなアーティストは良い音楽を作ってもプロモーションができず消えていくのみ......そういう人たちの力になりたいと思い、会社に話して辞めることにしました。

今も元の会社と取引は続いていて喧嘩しなくて良かったと思ってますw


カフェと広告代理店を始めてみた

リアルとwebを繋げるをコンセプトにライブ配信とカフェ経営、広告代理店業務を始めました。広告代理店業務を行う上でも、クリエイターに支払われるお金が少ないなぁと感じることがあり、マージン(クリエイターに支払った後、僕に入るお金)を極端に減らして仕事をする、という動きをしてました。

カフェ経営とライブ配信で生きるためのお金はギリギリあったので、生きるには困ってませんでした。クリエイターが喜んでくれるならマージンなくても、いいかなと思って続けてましたが、体を壊したり騙されたりもあったので少しは自分の利益も考えるようになりました......。笑

今もマージンはできるだけ下げるべきと考えてはいるんですが、お金のような即時的な成果よりクリエイターは自分で生きる力をつけるべき、そして僕はそういう人の踏み台になりたい。という価値観が生まれたのもこの時代です。


そして今

マージンはできるだけ、は低くと言う考えは今も続いています。しかし、クリエイターが生きていくには、を考えると数多くの人や役割、仕組みが必要な事もわかりました。即時的なお金だけではどうしても創作活動を続けることができません。

素敵な作品を作ってくれるクリエイターには生きたり設備を整えるお金、応援の声、スキルアップが必要です。(クリエイターは称賛の声が多くても自身が自身の成長を見れないと病む、という事も知っているw)

今、一番力を注いでいる、やわラボは地方各地に配信基地を作りたい、技術を追い求めて日本最高峰のチームにしたいといった野望がありますが、根本にはクリエイターがやわラボを踏み台にしてほしい、一緒に発射したい人を応援できる人たちを作る事だなと思っています。

やわラボもマージンを低くしています。物によってはノーマージンです。そして自分で選んで仕事をしてお金をもらうことができます。大きなお金をもらう人もいますが、根本はお金を得て欲しい、という事ではない気がします。

僕が勘違いしていたクライアントワークの意味だったり、作品のポートフォリオにしたり、仲間だったり、そういう場所を得る場所。一クリエイターとしてより羽ばたける発射台にして欲しいと思っています。またそのクリエイターを支えられる人を。

僕自身では共に一緒にできるクリエイターチームを探す場所としても考えています。一緒にクリエイターが居心地良い場所作りや技術を求めたり製品開発してくれる人を探したりもしてます。

クリエイターのVCみたいになれたらめっちゃカッコいいですが、そこはまだできないので、まずは僕が案件を取ってきてラボ内に渡すことが今の役目と思って動いてます(大きな仕事を取るまでに無料で泥臭い仕事を僕が受けたりしてるのはどこにも言ってない秘密)

これを推進するためにはクリエイターじゃない人の応援だったり、商品開発だったり、PRするライティングの力やコピーライティングの力も必要です。うまくそこを伝えたり巻き込めていない僕の反省も大きくあり、これからも巻き込める工夫をしていかないとと思ってます。

今、少しずつ自身のやるべきことがクリアになってきました。考える時間を作ってくれた、働いてくれてるかこまるさんにも感謝しつつ、より良くなるよう動きたいと思っています。

頂いたサポートは僕が電車を乗り間違えた時に凹み回復のにコーヒー代に使わせていただきます。あとソイジョイ。