ボードゲーム初心者と遊ぶときの手引き

 こんにちは、杳竺(ようじく)です。初投稿記事になるので、しっちゃかめっちゃかな文章になってしまっていたら、申し訳ないです。ちなみに独自の視点で見てしまっているので肌に合わない文章かもしれません。ですが、皆さんが大目に見ていると期待しつつ、早速本題へ行かせていただきます。

 皆さんがこの記事に行き着いたということは、

・ボードゲームを始めたての初心者・素人

・友人や家族、知り合いとボードゲームで遊びたい

・初心者向けのゲーム尺度が知りたい

という目的の方が多くいると、私は考えています。上記以外の方でも興味がある方は是非一読してもらえると幸いです。では、無理のないペースでよろしくお願いいたします。


初心者の分類

 まず、初心者には2つの分類に分けられていることを知りましょう。

・ボードゲームに対して興味がある

・ボードゲームに付き合わされている

以上の2つです。よくボードゲームをやっていて、失敗した経験があると思われます。どんなに面白いゲームでも興味がなければ、何一つとして響きません。「面白いな」と感じるかもしれませんが、「またいつかできたらいいかな」止まりで関心が終わります。逆に、ボードゲームに興味があれば、「またやりたい」「これと似たようなゲームもしたい」等、率先して次々とボードゲームをやろうとしてくれるでしょう。

 このように興味の有無は重要な要素です。ボードゲーム然り、どんなことでも面白くもでき、つまらなくさせることも可能になります。興味を持たせるようにするのも自分次第です。

 個人的なおすすめの場面は、相手がやってくれそうな状態(状況)の時に即座に遊んでみること。そのため、常にボードゲームを持ち歩く癖を付けることです。ボードゲームの話題が出た時にやってみたそうな相手がいれば、鞄からボードゲームを取り出してプレイしてみるのが効果テキメンです。実際はその場の話題で止まることが多いので、誘える機会はそんなにありません。ただ、行動を起こさなければ何も始めることはできません。自分の鞄に遊び心を忍ばせることが、ボードゲームに興味のある初心者を増やす方法であることは間違いありません。


どんなゲームで遊ぶべきか?

 では、本記事のメインに入ります。ボードゲームを触れる機会が少ない初心者では、そもそも経験の母数が違います。さまざまなボードゲームをしていると、駒やトークン・ゲーム盤を見るだけでどれくらい時間が掛かるか、どのようなゲームジャンルかをある程度予測できます。ここまで来れば、もう中級者といっても過言ではありません(目指す必要はないですが)。そうした人は「これぐらいならできるでしょ?」という思い込みが生じやすいので、その思い込みを外す意識を持ちましょう。

 初心者と遊ぶ際に気をつけることはたくさんあります。その中でも遊ぶゲームを選ぶ際、3つのポイントに気をつけてください。

・ルールが難解ではないもの

・自分のゲームの経験値によって差がついてしまうもの

・知性が一番低い人を基準とした難易度にする            (※下に見ている訳ではありません)

 これらを1つずつ説明していきます。


ルールが難解ではないもの

 ボードゲームの魅力の1つであるゲームメカニクス。あるいはゲームシステムとも言い換えられます。これを共有し楽しくプレイできるのは、ボードゲーム仲間のみです。初心者にそんな高いハードルを課して、期待してはいけません。右も左も分からない人に、「この場面だとここを進ませると……」「ここで切り換えるタイミングが……」「ある程度ブラッシュアップしないと……」と説明しても、首を傾げるだけです。

 初心者と遊ぶときは自分の楽しみは二の次で、初心者でも分かりやすいゲームを選ばなくてはなりません。では、どのようなものが良いか。私は超有名なカードゲームが候補として挙げさせてもらいます。『ハゲタカのえじき』、『コヨーテ』、カードゲームではありませんが『ブロックス』のようなルール説明が5分以内に終わるゲームがルールが難解ではないものが多いと考えます。中級者以上向けに書くと、ゲームとゲームの繋ぎや箸休めの時に行うゲームが最適なボーダーラインだということです。

 よく『カタン』や『ドミニオン』のようなゲームがオススメされていますが、初心者向きとは言い難いです。熱狂的なファンがいるゲームは、面白いを通り越して「スゴい」と素直に感じてしまいます。しかし、全ての人の価値観が異なるため、面白いと思わない人だっているのです。そうした中で無理矢理面白さを押し付けるのは間違いです。『カタン』の交渉であったり、『ドミニオン』の捨てると廃棄の違いのようなゲームシステムが初見では分かりにくいという側面もあります。特有なゲームシステムよりも、馴染みやすいものを選ぶようにしましょう。


自分のゲームの経験値によって差がついてしまうもの

 自分と周りとの経験の差がありすぎて、初心者をつまらなくさせてしまうことを指しています。どんな世界でもやればやるほどに楽しくなるものです。ボードゲームもその例外ではありません。むしろ、どんどん効率化していくことで高得点を目指すことがボードゲームを遊び続ける意義でもあります。実際にそのような人が多いのも事実なので、自分が勝てるゲームを好きなゲームとして選んでしまいます。これも思い込みの1つですね。自分が勝てるから面白いのかと自分に問いかけた時に「YES」の返事が返ってくるようなら、初心者と遊ぶゲームとして選んでいけません。

 先ほど説明した『カタン』、『ドミニオン』も繰り返し遊べるゲームの筆頭です。経験の差が出やすくなるのも想像に難しくありません。ただし、自分自身もあまりやったことがないのであれば、プレイしても良いでしょう。あくまでも自分と周りとの差がありすぎてつまらなくさせてしまうことに注意してください。


知性が一番低い人を基準とした難易度にする

 「おいおい、人を下に見ているのか」と怒られそうな項目ですが、私は大真面目に書いています。これはどういうことかというと、上手く理解できないゲームをしても楽しくないからです。1時間以上掛かるゲームを小学校低学年の子供ができるとは言えません。頭の回転が遅い人に次々と説明しても、ゲームルールは覚えていないことがほとんどです。逆に主催者側(GM)でもゲーム説明がヘタであれば、あなたが相手に伝えられる説明ができるゲームをやらなくてはなりません。あなた自身がその中で知性が一番低いことだってあり得るのです。これはその人が悪いわけではなく、そういう性質なのですから、今すぐどうこうできる問題ではありません。むしろ、こういった場面で迷惑顔をしている人が一番知性が低いと思うのは私だけでしょうか?

 誰かがよく分からない状態で遊んでいると、ゲームそのものが気まずい雰囲気に変わってしまいます。ゲーム進行への悪影響、メンバー間の不信感、沈んでいく心の感度といった具合に負のスパイラルは深刻化していきます。協調性・コミュニケーション、楽しむことも大切ですが、それを可能にするのは現在進行形で行っているゲームの難易度にあるのです。

 

個人的なボードゲーム10選

 以上の3項目に気を付けつつ、ゲーム選びをしましょう。私の個人的なオススメを紹介させていただきます。


『モンスターメーカー』

『リトルタウンビルダーズ』

『scout!』

『海底探索』

『DOMEMO(ドメモ)』

『ごきぶりポーカー』


《少し慣れてきた人達へ》

『宝石の煌めき』

『イッツワンダフルワールド』

『ファーナス』

『ウイングスパン』


以上のボードゲームが癖も少なく、とっつきやすいものを選んだつもりです。私が好きでも、嫌いな方もいるでしょう。それでいいんです。私とあなたは違う価値観を持っているということに他なりません。


最後に

ルールが難解ではないもの

・自分のゲームの経験値によって差がついてしまうもの

・知性が一番低い人を基準とした難易度にする  

 3つのことを意識して、初心者の方と楽しく遊んでほしい限りです。そして、初心者には初心者なりの楽しみ方があるということも念頭に置きましょう。たかがゲームです。しかし、されどゲーム。私たちはボードゲームが楽しいものだと知っている側の人間です。ボードゲームを好きになりそうな人達に対して無碍にしないようにプレイできる環境を作るべきだと、私はそう考えます。

 ここまで読んで、ありがとうございます。少しでも参考になりましたら、嬉しく思います。そろそろ筆を置かせていただきます。

 では、この辺で。

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