芸人の過去の犯罪についての論点整理

深く反省し、罪を償った者の社会復帰は温かい目で見てあげたい。人間は弱い生き物です。誰でも道を誤ってしまいそうなときはあるのです。と、言う話ではなく、このニュースから何を考えるのかを整理してみましょう。真偽のほどは分かりませんが、現在報じられているのは人気芸人が過去に管理売春で捕まった。窃盗でも捕まった。当時は未成年で、裁判所の判断の受けている。そんな事案。

闇営業との違いは

つい最近問題になりつつ予想通りにうやむやになった闇営業問題がありました。事務所を通さずに仕事を受けていたのが闇営業であり、相手が反社会的な勢力であるかは別問題の話です。それ自体は犯罪行為ではなく事務所に入ってくるはずのお金が入ってこなかったという事務所的な問題に過ぎません。警察沙汰になってない話です。そのため、私は闇営業芸人に罪はないというスタンスです。今回の犯罪歴の場合は逮捕されるような刑事事件でした。未成年のころの話であり、法の裁きも受けある意味解決済みの話ということです。結局、どちらも問題なし!と、言いたいところですが後者はちょっと違うかもしれません。結果的に反社会的勢力と関わってしまった芸人と異なり、報道が真実であれば自らが反社会的な罪を犯しているのです。

社会復帰とは

前科があれば人生終了ではそれも厳しい話です。深く反省し構成し現在を一生懸命生きている。そんな人の過去をほじくり返して職を奪うのは鬼畜の所業でしょう。仮に殺人事件だったとしても(この芸人さんは関係ありません。単なる例示です。)、被害者よりも犯人に同情するような事件もあるでしょう。尊属殺人のとか判例を眺めてると気の毒すぎるのとかあります。社会復帰は全力で応援してあげたいものです。が。犯罪は犯罪です。犯した罪は一生背負っていかなければなりません。努力よって開かれる道があるように、罪によって閉ざされる道もあるのです。いま、世論は擁護派と否定派に分かれてますが、「売れっ子芸人の道」が閉ざされた道なのか?開かれたままの道なのか?その辺がポイントになるのではないでしょうか?個人的には閉ざされても病むをえない道ではないかと思います。なぜなら、この芸人の件は知りませんが、犯罪の被害者が加害者を頻繁に目にし、しかも人気者である。これは辛い。それが容易に想像できるのと、犯罪歴が人生のペナルティにならずに華やかな世界で活躍できるという印象を与えてしまうのも怖いことです。今回は特に「チャラい」キャラがマイナスに作用しますね。

罪刑法定主義・自力救済の否定

罪の重さは法律で決めます(罪刑法定主義)。個人で勝手に罪を裁いてはいけません(自力救済の禁止)。というのが、法治国家としての日本の基本スタンスです。世論の盛り上がりとか自分の好き嫌いで量刑が変わったら不平等すぎです。法の下の平等に反します。ちなみに、憲法と法律は違うもので憲法は国(自治体など含む)を縛るもので、法律は一般大衆を縛るものです。なぜか日本の学校ではその辺をしっかり教えないのですが、この違いが分かるとものの見方って変わるんですよね。「知る権利」これは憲法です。司法権も憲法です。知る権利を根拠に個人情報を聞き出すことはできませんよね。司法の権限のない一般人が裁き罰を与えるとむしろ犯罪行為です。世論を形成するのは大事なことですが、個人情報を詮索したり罰したりする権限のない自覚は必要ですね。

中学生男子が女子に飛び蹴りとかの暴行

ちょうどいま、男子中学生が女子に馬乗りになって殴ったり、飛び蹴りしたりしてる動画が問題になってました。すでに捜査が始まっているのでこの犯人の少年達(暴行してる少年以外にも撮影者やギャラリーがいる模様)はまもなく捕まることと思いますが、未成年の彼らが罪を償い社会に出てくるわけですが、どう思うでしょう。そういうことです。

問題のお笑い芸人

個人的には好きでした。妻も彼がテレビに出ていると「出てるよ!」とわざわざ教えてくれる感じでした。

お気持ちありがたくお受けいたします。価値ある投稿でお返しできますよう精進致します。