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ギフトも江戸時代に帰る

個人的に考えている未来予想図として、いろんなものが江戸時代にもどるんじゃないかと想像している。色んなものが簡単に手に入ることに飽きが生じているからだ。「不便」が付加価値になる時代になるのではなかろうか?

通販の時代の終わり

今からは信じられないかもしれないが、ネット通販というものが世に出てきた当初は「ネット通販=詐欺」のようなイメージがあり、私がネット通販を始めた時にも周囲からは「え?詐欺始めた?」みたいなことを言われたものだ。そんな時代からわずか数年でネット通販が当たり前になり隆盛を極めたが、今ではネット通販市場の成長にもかげりが見える。参考にする統計データや災害や消費増増税などの影響もあるかもしれないが、総務省のデータでは2018年7月が支出額のピークであったようだ。

リアル店舗の復権

私もかつては某ネットモールでダイヤモンド会員を数年維持するほどネットで買い物をしていたが、今ではほとんどしない。飽きた。いま、ネットで購入するのは「買いに行く時間がない」とか「近所で売ってない」とか「値段がものすごく違う」いう場合のみ。リアル店舗で商品を見てネットで購入するという事例が問題になっていたが、私の場合はネットで情報を調べて近所のリアル店舗で購入している。先日はパソコンの増設メモリを購入した。そのお店の営業時間は19時30分まで。仕事終わりに急げばギリギリ間に合う。ネットで見たのと同じメーカーで同じ型番のものは無かったが、同等品が手に入った。パソコンのパーツの場合は相性問題があり、同じ規格の部品でもパソコンが認識せずに使い物にならない危険性があるのだが、お店の人に見てもらい無事に使えた。ネットでの購入がメインになれば身近なお店が消滅することになる。買い物をレジャーととらえた場合には身近にお店がないのは非常につまらない。近所でもなんとなくお出かけして、なんとなく何かを買ってきて一喜一憂するたのしみ。私は最近その価値をかみしめている。

送料問題

楽天が「3980円以上の購入で一律送料無料!送料はショップ負担!」と言い出して大問題になっている。それに伴ってネットでも「送料はかかるもの」という意見が目立つようになってきた。ネット販売の普及期における施策として送料無料が多用されたが、ここまで送料が値上がりしてしまうと難しい。ましてや強制されたらお店は成り立たない。今後は「送料別」が主流になることと思う。消費者の傾向もおそらくは私と同じように「買いに行く時間がない」、「近所で買えない」、「圧倒的に安い」がなければリアル店舗で購入するようになるのではないだろうか?送料無料ではお店が成り立たないことから、送料無料が今後減るという私の予想を元に推測するとネットとリアル店舗の価格差は縮まるであろう。送料無料なんてそもそもよほど利幅のあるものでなければ無理な話なので、送料別で済むならそうするだろう。みながそうなればネットの他社との競争でも別に問題にならないが、リアル店舗との価格差は縮むのでリアル店舗にも人が流れる。

ギフトは現地調達

色んな意見があると思うが、私は手作りのものを頂くと嬉しい。相手が自分のために費やしてくれた時間を感じるからだ。購入するギフトも同様でわざわざ買いに行ってくれたものに価値を感じる人も多くなるのではないだろうか?通販ですぐ買えるものは自分で買うし。昔はネット通販など無かったので買いに行くのが当たり前だったのだが、今ではネットで手に入らないことに価値がでる。隠れた名品が脚光を浴びると見ている。地元で愛される小さなお店の看板商品が熱い。隠れているだけで、有名なものを凌駕するものはたくさんある。食品でも工芸品でもそこでしか手に入らないものに価値が出てくる。SNSにアップするためにもエピソード無しに品物だけあっても不十分だ。ちょっとしかバイヤー気分で観光がてらあちこちを回るのもよいネタになる。

時は江戸時代へ

専門的なもの、珍しいもの、特注の品など、そのお店や工場に実際に足を運び選びたい。自分の選んだもので相手が喜んでくれたら実に嬉しい!お互いに「良いもの見つけた!試してみて!」と言う連鎖が生まれ消費が活性化する。現実的はないかも知れないが江戸時代のように「○○職人の町」のように同業者が集まる専門性の高い地域があちこちにあるとすごく楽しそうだ。今では交通も発達(物流面)しネットも使える(情報面)ので地域同士の交流も容易だし実現出来たらよいなとひそかに思っている。

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