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お嬢様は猫がお好き。大河ドラマ「光る君へ」第5話の感想。

ごきげんよろしゅうございます。
毎週楽しく見ている大河ドラマ「光る君へ」、いよいよ物語が動き出した感じでワクワクします。

新キャラの登場も楽しくて、「侍従宰相」と言えば名門の貴公子が就任するエリート職なのに、そこで笑わせられるとは!

漫画「あさきゆめみし」のファンにとっては、「頭中将」は

左が頭中将

エリート中のエリート、家柄・ルックス・仕事ぶり、全部揃っているのが頭中将のはずなのに、

あれ?

クリエイターズファイルの芸達者ぶりを見れば芝居が上手い人なのはわかっていたけど、まさか宮中の女子のハートを独り占めする頭中将にも変身できるとは思いませんでした。
はまり役と言ってもいいほどで、藤原実資ってこういう人だったかな、と納得してしまいそう。

細かいくすぐりもあるし、実力のある俳優の芝居も魅力的。
毎週のお楽しみが増えました。
第5話、左大臣家の倫子さまの愛猫の「こまろ」が逃げ出したのがきっかけで、深窓の姫君の姿が人目に触れてしまうシーン、源氏物語を読んでいる人は
「あれだ!」
と、ピンと来ます。
猫は男女の出会い、恋の成就を匂わせる小道具として登場しますし、猫を追って駆け出す姫君として倫子さまを描くのは意志の強さを感じさせてとてもよかったです。

若菜上の女三宮をイメージしていると思うのですが、個人的には若紫の
「雀の子が逃げてしまった」
と美少女が駆け出してくるシーン、こっちが下敷きであっていてほしい、と思っています。

教科書にも載っている有名な場面なのですが、冷静に読んでみると、

よい血筋だけれど身寄りのない美少女を
「愛するあの人に似ている!」
という一方的な理由で見初めて強奪する

とんでもない話なので、なんでこれを選んで中学生に勉強させたのかな、と疑問を感じますね笑


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