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雑記、文化庁よ、ガチで勘弁してくれ。

まず簡潔に私が本件で見て感じたことをまとめさせてもらおう。
先に断っておくが私はただのアレンジャーであり法曹関係者でも公務員でもないので、取得する知識に偏りや不足があるかもしれない。
誤った認識や事実と違う箇所があれば、ご容赦願いたい。
そして優しくご指摘いただければ幸いです。

2019年の今の時点で既に、動画なり音楽なりに「適切な相手と手段に基づいた対価」を払わなかった場合は、違法行為となる。
が、今回の法制化は、その範囲が静止画やテキスト(文脈によればおそらくフォント等のデザインも)にも拡大するということらしい。

現状を見て欲しい。

このままいくと現在Youtubeにあがってる私の大好きなゲーム実況等も、私自身の動画物なんかも軒並み全滅する可能性があるんですよ。

例えば上記の画像、引用としてリンクを張らせてもらっているが、右側にあるこの画像下部のファミコン風のポップアップテキスト。
こういった動画や記事内容を分かりやすく編集する為の細かな「素材」なんかは、ほとんどの人がネットの片隅から拾ってきて利用していると思う。
まずこれがNGになる可能性がある。

次に↓の私が投稿させていただいた動画

動画編集においてよく使われるサムネイルなんかは典型的だが、パっと見てすぐに何の作品の曲なのかが分かるように、動画内にエヴァのタイトルとキャラの画像を引用させてもらっている。ネットでコンテンツを探す際、テキストだけのコンテンツより分かりやすい画像ありのコンテンツの方がアクセスを集めやすいからだが、もちろんこれもNG射程範囲内。


手間が掛かり過ぎる。

世にあるほとんど動画は、なにかしらの素材をネットから拾ってきて使わせてもらっている。これすら違法になると、自前で各種細かい素材の作成をゼロから始めなくてはならない。
ンな敷居高いことやってる時間と金が零細事業者にあると思ってんのか?
文化庁は「一般的な資料収集や創作活動等に特段の影響はない」との見解だそうだが、ひょっとしてその「一般的」ってのはン千万以上の軍資金もってて、毎月きちんと収益を上げれてて、素材から編集まで専用のプロが在籍している企業のみって意味か?
大多数のコンテンツ事業者が零細であるネット界隈において、この法制化は運用次第で致命的な結果になると思う。



何より恐ろしいのがこの刑事罰を利用したタカり。


素材使用の時点で刑事罰がほぼ確定しているのだ、これを反社勢力が見逃すわけがない。
かの人種は徹底的に人の弱みに付け込む、どんな理由でも良いしどの事情も考慮しない。
仮にだがネットに上げている動画の再生数がパズって100万再生以上に伸びたとしよう。

「あなたの動画がウチで製作した画像の一部やフォントを違法に使用されてるようで困ってるんですわー、犯罪ですよねそれ?」
「どうします?ちょっとツイッターで誰かに助けを求めようと思うんです。」

こんな感じで合法的っぽい恐喝の架空請求が来たらどーすんのよ?
それも3.4年前の動画とかで。
使った部品素材がどのサイトのどれかなのか、画像検索でひっかからなければ、もうわからんでしょ?
どうやって、請求者と権利者の関係を調べるの?
それが違法アップロードかどうかってどうやって調べるの?
たかが数万~数十万の利益の為に裁判するの?
裁判所は上記の請求者が本物の権利者かどうかをいちいち調べた後で訴状を特別送達してくれないでしょ?
面倒なので泣き寝入りする人がでてくるんじゃないでしょうか。

ちなみに3年前にネットのどっかで拾って使用した私のHP用の素材画像(1305×987)を今日googleの画像検索かけた結果、同一のものは出てきませんでした(現在は不使用)。
このサイズならまだしも、50×40とかのサイズの部品画像なんか検索にカスりもせーへんで。

黙認の存在意義

現在のゲーム実況や音楽系の動画が権利者及びその企業から刑事告発されていないのは、ほとんど場合「2次3次創作による市場の広がり」という経済効果が間接的に元の商品の売り上げに結び付くのを知っているからで、
逆に言うと権利者(ゲーム会社や音楽等の著作権利者)がダメっていえば、仮に何万再生しててもどれだけ評価が高くても2次創作や3次創作は削除しなくてはならない。
そういった権利を著作者は持ちつつも、例えば私が公開した商用アレンジ譜なんかは売れたらジャスラックに著作権料を支払うし、そうじゃない場合も創作のすそ野自体を広げることは、著作者自身の利益にも適う。
故にあえて各種権利者及び企業は「黙認」の形をとる。
つまり利益は最大化するが、リスクになりそうなコンテンツは著作者の一存で潰すことができる。これはある意味で合理的な考え方だと思う。
そもそもパクり系バイラルメディアや誹謗中傷拡散サイトでもない限り、企業からすればユーザーによる自主的な商品の宣伝効果を排除する必要性が無いわけだし。

だがこの独占的かつ強力な「著作権」の刑事罰発動条件を静止画やテキストにまで広げるとなると、まずサムネイルをひとつ作るのも、いちいち他の著作物(合法非合法問わない)と似ていないか確認せにゃならんし、
これから頑張ろうとしている資金もコネもない零細のコンテンツ事業者には、法的な課題をクリアする基準が高すぎると感じた。


法による消費活動の制限は思わぬ効果を生む

漫画村等の海賊版専用サイトの締め出しを狙ったのだろうか?
確かにあっち系のサイトは目に余るモノがあるし
著作者もその関係法人も我慢の限界が来た事情も分かる。
が、本来狙った未来とは違う結果しか見えない。

著作権保護の為に音楽のDLを違法化した際、どうなった?
CDの売り上げは落ちて、ボカロ等の無料ネットコンテンツが隆盛した。
その後に待っていたのは音楽シーンはどうなった?
AKB等に見られる、ひとりの客から何重にも金を取るビジネスだ。

あのビジネスを今さら否定するつもりはない、従来の高収益を上げる為にはああするのが一番だったのだろうとは思う。
しかし、もっと他のやり方はなかったのか?と自分に問うても
明快な対策は思い浮かばない。ここが一番悔しいところだ。

もちろん音楽系でもspofity等のストリーミングサービスはあるが、これがアーティストにきちんと利益還元されているかと問われると疑問に尽きるし、こういった問題はジャスラック等の団体に関しても同じだろう。
(XX席以下のライブでは著作権料は取るが著作者には料金が還元されない。
ジャスラック曰く事務手数料と諸経費で消えるので支払い分が無いそうだ。
ほな、最初から金とるなっつーの。)


だが、この海賊版の猛威に対してゲーム業界の一部は明快な答えをくれた。

上記のリンクは私が1ゲーマーとして尊敬するJ1N1氏のサイト。
簡潔にこの記事の内容をまとめると、海賊版等の対策については

・利便性のあるプラットフォームの育成。
・適正な価格、多様な価値の付加、業界側のユーザーへの歩み寄り、ユー ザーがクリエイターたちを育てる意識。
・海賊版より良いものを提供する。

という内容であり私もまったく心から同意できた。


つまるところ法というのは運用次第でいくらでも変化するし
警察と検察がその気になれば現時点でも無罪に近い人間を逮捕することはできる。
しかし違法DLという社会問題に対しては企業側、著作者側の営業努力によって解決する場合もあるのだ。
(あくまで一例であり全てがこう上手くいくとは私も思ってないが)

本筋から大分ズレた

が、以上の事柄を考えると、今回の違法DL刑事罰範囲の拡大法制化については私は反対と言わざるを得ない。
というか今のままでよくないか?というのが本音だ。
もちろんこれは私が音楽家で譜面ビジネスはいくつかある私の収入源の一つであり、漫画等の出版業種の人に比べて海賊版という驚異が比較的小さいからこそ言えると自覚しているし、記事の内容も少し妄想的で大げさ感が漂うとは思う。
そして自分が心血注いだ作品を一切対価払わずに不正に使用されるのは堪ったものじゃない。そういう意味では私が書くこの記事は無慈悲なものかも知れない。

だが、この方向で明るい未来が見えるとも思えないのだ。

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全ジャンルの音楽をクラシックギターで弾けるようにチャレンジ中!!編曲依頼等も、おいでませ。

ありがとう、神に感謝します。(当方無神論者)

Youmat

クラシックギターの編曲家。あるいはゲーマー。 メール:youmat.classical.guitar@gmail.com FB:https://www.facebook.com

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