魂は何処にあるのか

魂なんてものを

スピリチュアルな知識もない私が

ネタにしていいのかわからないけど

私の経験談を書きたいと思う。



魂というものを

感じたことはありますでしょうか。

27歳の時でした。

8年付き合った彼氏と別れ、

いや、振られ…

いやいやいやいや、

捨てられた2ヶ月後の事でした。


地元の焼き鳥屋さんで友人と軽く飲んでいた時の話です。

急に、知らない男性の声で名前を呼ばれたんです。

名前ですよ、名前。

youmeiちゃんですよね?


って。

振り返ると、なんと…


知り合いでもなんでもないけど、

バス停や駅、街中…

あらゆる場所で見かけてた人だったんです。


気がついた頃には彼を認識してるほどに

街中で何度もすれ違ってきました。


あの人、知ってる気がするんだけど誰だ?
なんで私、あの顔知ってるんだろ?
年もそんなに上じゃなさそうだよな〜。
中学の先輩か何かかな〜?


とか思ってました。


そして、名前を呼ばれ、


どなた様ですか?私たち、知り合いでしたか?

と尋ねると


ありさちゃんの友達ですよね?
昔、うちに一度だけ来たことありますよね?

と言われ、

ありさとは友達です。
でも、ごめんなさい。お宅に伺った記憶は1ミリもないんですよね…いつ頃ですか?


多分、中学生の頃とかじゃないかな〜。


と。

いやいや、待て待て。
中学生って何年前よ!?

軽く10年は前だぞ…

この人の記憶、どぉなってんねんwww


って、なり

遊びに伺ったんですか?何か用事で伺いましたか?


んー、、、あんまり僕も覚えてないんですよね…でもyoumeiちゃんだと認識出来ました!名前も覚えてました!


と…。

いやいや、まじか、すげーなこいつ。


今度、一緒に飲めませんか?

と言われ、彼氏もいないし?

断る理由ゼロやんか。


ちなみに、よく見かけてた時、

イケメンやな〜。とも思っていたし、

こんだけ遭遇する人だから、いつか繋がるかもな〜。

と感じていたんですよね。


あまりの不思議さに、

是非、今度飲みましょう!

と連絡先を交換したのでした。


そしてすぐの事でした。

彼からの連絡があり、

小一時間くらいですかね、

電話をしたのです。


そして、私は全て話しました。


実は、私、以前から色んな場所であなたの事見かけていて、お顔だけは認識してたんです。
でも、本当にあなたのご自宅に伺った記憶が全くなくて、、、10年以上も前のこと、よく覚えてましたね。


え、僕も、youmeiちゃんのこと、ホントにホントに色んな場所で見かけてましたよ!

バス停とか、地元歩いてる時とか、駅とか電車とか!
でも、流石に道の真ん中で話しかける勇気はなかったです!笑
でもこないだ焼き鳥屋さんに行ったらいたから今しかないって思って声かけちゃいました。
驚かせてすみません。


えー。同じ事言ってるやんw


そして、年齢を伺うと、

今年、34です。


えーーーー、7個も上ですか!?
全然、中学の先輩とかじゃないじゃないですか!!!

顔だけは見たことある気がしてて、
だから、てっきり2個上とかの先輩なのかと思ってました…


なんて話をして。


youmeiちゃんの好きな食べ物って何ですか?

と聞かれ

餃子です!!!

と答えたら、

爆笑され、

youmeiちゃんて、面白いですね。
普通、異性にそういう事聞かれたら、
"オムライス"
とか答えるのが女性のセオリーですよ!笑

と言われたことを本当に鮮明に覚えています。


初めて一緒に飲んだのは、

再会?した焼き鳥屋さん。

そして、閉店後は私の自宅の前の公園で

特に話す事もなく朝を迎えたりしました。


そして、2回目に飲んだ時、

はい、これ。硬いの嫌いって言ってたから
柔らかいの作ってきました^ ^

と、ライターを手渡してくれました。

私はタバコを吸うのですが、

その頃からライターが硬くなったんですよ。

それに対して文句を言ってたんですよね、初めて飲んだ席で。


なんか、メチャクチャ嬉しかったんです。

そして、

あ、こういうの男って感じするな〜…

って思ったんですよね。

ライターの仕組みなんて知らないし

そういうのって男の人ならではな気がしたんです。


この日の帰り、家の下でキスをされました。

こんなに強く抱き締められたことない

ってくらい強い抱擁をされ、

唇に触れるだけのキス。


あ、そっか、この人、話しかけてきたのは、
下心だったのか。
私以外にもそんな子、たくさんいるんだろうな。

と、簡単に

遊び人

という認識になりました。


私も彼氏にフラれたばかりで色々苦しかったから

ちょうどいいか…

と、彼とは頻繁に会うようになりました。


彼は人生経験も豊富で、
当時は勤めてた会社の次長をする傍ら、
友人が立ち上げた会社の専務をしていました。

もともとは、
アパレルにいたり、
ホストをしたり、
色んな事をしてきたそうです。

友人が立ち上げた会社ってのも、
bagのブランドで、
私もアパレルってこともあり、
仕事の話も尽きることなく、

たっくさんの刺激を貰ってることに気付いたんです。

いつしか私の方が彼に会いたくなり、
誘うようになっていました。

彼といると、
次の日の仕事で良い業績も出るし、
彼氏と別れた事でのアレコレも忘れていられて、、、

いつしか彼のことが大好きになっていました。


だけどね、

彼には正式にお付き合いをしている彼女がいたんです。

それは、初めて飲んだ時に聞きました。


奪いたいとか、愛されたいとか、
1番になりたいなんて
考えたこともなかった。

でも、
心はすごく癒されてた。


そこでまず気が付いた。

彼と出会えたこと…
それは、多分、神様からのギフトだ。

正直、生きるか死ぬかみたいな苦しさだったんですよ。

初めての絶望でした。

ただの失恋では片付けられないくらい
その別れは私にとってインパクトがあまりにも大きかった。


それでも私は彼と会い続けた。

彼の家で餃子パーティーをしたり。


すでに身体の関係も持ってました。

それはもう…

大人の男の人ってなんかスゴイ…

私はAV男優とでもしてるのか?

ってくらい…なんか…こう…。笑



彼に対する気持ちは変わらず"大好き"なんですが

徐々にこう、

感情じゃない何かがもう収まりきらなくなったんです。

その頃、仕事仲間の子も、

全く同じ状況でした。


その子が言ったんですよ。


気持ちでも、感情でもないの。
魂が、彼じゃなきゃダメみたいなの。


もう、衝撃でした。

そうなんです!


魂!!!それかも!!!

いや、カモじゃない!!!

それだ!!!

魂だ!!!


その日でした。

初めて、魂というものに納得がいったのは。

よく聞くし、耳慣れた言葉だったけど

よくわからないというか、

情熱とか、諦められない感覚とかが

魂なのかな〜?

と漠然と考えていて、

わかった気になってたんですよね。

でも、そんな類では全然なくて。


それに気付いてからですよ。

不思議体験は。

連絡しようかな?と思うと連絡が来る

jaguarを見る日は連絡が来る

仕事も文句無しにうまく行き始め

やる事なす事、彼に繋がっていく。


あ、私たち、絶対出会うべくして出会ったな。

と合点がいった。


そしてある日。

アパレルに入ってからの私史上最大の業績を上げた日…

多分、あの日は覚醒してた。

仕事終わりにクラクラしながら

フワフワしながら1日の業務を終え

感覚が戻らないまま家路についた。

その日は、頭も心も彼のことしか考えられず


会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、、、


とエンドレスリピートでまるで呪文のように唱えてたんです。

もう理性も働かないくらい。

自意識2割の状態です。


あともうちょっとで自宅という場所で

急に大きな車が私の横に止まった。

チラ見したら、

なんと、jaguar。


んなわけねーか。さすがに。

と思って歩みを止めずにいると

ウィンドウがウィーーーーンと開き、

youmeiちゃん???

!!!!!!!!!!!


え、うそでしょ!?


こんな事ってある!?



なんと、彼に会えたのです。

ホント、あと少しだけど乗って行きませんか?


と声をかけてくれて、

はい!!!

と乗り込みました。





彼は、日本中を飛び回っていたので、

会うのは月に一度程度でした。

それが約2年続きました。


これがラブストーリーなら

すごく甘くて

すごく切なかった。


ある日、問われたんです。


youmeiちゃん、浮気って所詮浮気なんですかね…

と。

あの時、どう答えるのが正解なのかわからず
思うままを伝えた。


正直に言いますね。
浮気は、所詮、浮気ですよ。
帰る場所がある人は必ずそこへ帰ります。

大丈夫です、私はあなたを奪おうとか思ってませんから。

だけどね、
本当にあなたには感謝してるんです。

私を抱いてくれて、
本当にありがとう。

あなたじゃなければ、
こうはなれなかった。


そうですか…
youmeiちゃんは、ホントにホントに変わってますね。


と、そこから無言で手を繋ぎ彼の家に行きました。


家のドアを開け、
真っ暗な玄関で、

これまでにない最強のハグで
私は潰されかけました。

そしてそのまま、
靴だけ脱がされ、

お姫様抱っこをされ
ベッドまで運ばれ、
私の人生で1番の熱くて苦しい夜になったのです。

一生忘れない。

本当は離れたくなかったし

離したくなかった。


だけどもし、
あの質問に、

もっと素直に答えていたとしたら、
この夜はいつもと同じ夜だったと思う。


そして、その何ヶ月か後、

彼からの結婚の報告を受けた。


おめでとうごさまいます。
末永く、お幸せに…

と答えた。

それはクリスマス直前だった。



そして、これが極め付け。

私と彼が、

ソウルメイトだったのかもしれない…

と感じた出来事。


クリスマスイブ。

一人で桜木町をぶらついた。

いつもは行かないハンズビーに何故か吸い寄せられた。

そうすると、

彼が専務を務めているブランドのバッグが

狭っこい区画に置かれていた。


そのブランドは、販売店を持たず、

催事だけで販売していたのに。

いつもは地方都市の百貨店にしか出していなかったのに。


一人で泣きそうになった。


それから数ヶ月後、

私は都内新店立ち上げの為、

異動し、引っ越した。

その頃も何度も彼からの連絡は貰ったが

ことごとく、断った。


そして、その一年半後に私はまた
前にいた店舗に戻り

実家に出戻った。


それから数年後の昨年末。

地元最寄駅のラーメン屋さんで、

また偶然に再会した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?