見出し画像

昭和40年男「俺たちのゴジラ・第二次怪獣ブーム世代の逆襲」特集を読む。

今回の雑誌「昭和40年男」は、第二次怪獣ブームについて、「東宝のヘドラ、ガイガン、ジェットジャガー、メガロ」など。
第一次怪獣ブームのゴジラのライバルたちと比べると、「ああ、そういえば、そんな怪獣いたなぁ」と言われてもおかしくない、「イマイチ」な二流芸人いや二流怪獣にスポットライトを当てて、1970〜1976年時代について語っている。

時代は「サイケデリック」だったのだ!
「ゴジラ対ヘドラ」の主題歌「かえせ!太陽を」は何気に名曲である。

・・・

ゴジラシリーズの最新作『ゴジラ-1.0』が公開され、日本中に新たなゴジラ旋風が巻き起こるなかでの今回の特集では、『ゴジラ-1.0』の山崎 貴監督やVFXディレクターの渋谷紀世子さんのインタビュー。

ロックバンド・怒髪天の増子直純さんが語るヘドラへの偏愛、樋口真嗣監督が語る特技監督・中野昭慶、『ゴジラ対メガロ』などに出演した佐々木勝彦さんのインタビュー。

「ほら、みんな、お友達だよ!」こういった怪獣どうしの<なれあい>を見て、みんな卒業した。

あのメインタイトルで知られる作曲家・伊福部 昭や、ゴジラ映画に出演した美女、敵怪獣、ジェットジャガーなどなどの考察を。
第二次怪獣ブームとともに認識した昭和40年男にとってのゴジラは、“悪”ではなく正義のヒーローと化したのだった。

「ゴジラマイナスワン」ヒットに便乗した企画本ですなぁ。。。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今は亡き本多猪四郎の劇場映画の遺作は、「メカゴジラの逆襲」。
しかし、後年、黒澤明の監督補佐としてアキラを支えた。
とくに、「夢」の中での死んだ兵隊たちの亡霊が田舎のトンネルから行進してくるシークエンスについて、戦争に行ったことのない黒澤明は、
「ダメだ。オレには死んだ兵隊は撮れねえ。ねえ、イノサン、あんた、代わりに演出してくれないかい」と懇願したという。

第二次世界大戦で何回も兵役に駆り出され、心に深い傷をもった本多猪四郎は、ある種のPTSDにより、戦争映画を一本も撮らなかったのだが、このときのだけは、盟友・黒澤明の願いを聞き入れた。
「ああ、いいよ」
かくして、「夢」の亡霊たちのシーンは鬼気迫るものになった。

黒澤明監督「夢」より、『トンネル』。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

#第二次怪獣ブーム
#昭和40年男
#本多猪四郎
#ヘドラ
#ゴジラ対ヘドラ
#メガロ
#ジェットジャガー
#ガイガン
#メカゴジラ
#怪獣
#ゴジラシリーズ
#東宝
#ゴジラマイナスワン
#中野昭慶
#樋口真嗣









最後までお読みいただき誠にありがとうございます。私の記事はすべてが「無料」です。売り物になるような文章はまだまだ書けません。できれば「スキ」をポチッとしていただければ、うれしゅうございます。あなたの明日に幸せあれ。