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どこかにずっと幸せで

 2015年の私の腐ライフを彩った三大事件があります。そのうちのひとつ「瀬戸内をBL小説で旅しよう」について。

 三大事件は、こんな感じ…

  その1☆彡7月:とある商業BL小説と出会い、
  その2☆彡8月:ムーンライトノベルに嵌り、
  その3☆彡12月:「瀬戸内をBL小説で旅しよう」(瀬戸内企画)で
       興奮のまま2016年へ

 その3は説明不足ですが、1と2はよくある普通のことかもですね。
他人から見たら普通なんだけど、自分的には2015年は熱かったんです。

瀬戸内企画とは、正式には「瀬戸内をBL小説で旅しよう」という企画です。

 詳細は、下記のリンクから

主催:花緒すず様(https://note.mu/hanaosuzu@hanaosuzu
瀬戸内をBL小説で旅しよう Setouchi BL Short Story
http://lilietriri.wix.com/setouchibl
ノスタルジックな街並み、海に浮かぶ島々、
緑香る田園、塩気を含む海からの風、故郷への淡い想い…

光溢れる瀬戸内の、どこか。

そこに暮らす、もしくは旅する男(男の子)の、恋の話が読みたい。


 以前、嵌っていたアニメ作品があって、今以上にアクティブにヲタライフを満喫していたんですが、作品終了と共にネットで交流することもすっかり減り、最近の私は、独り商業作品を読む日常でした。誰と情報交換するでもなく、ひっそりと。

 その間にBLは華やかに発展し、特にコミックは個性的で視点の新鮮な作品が次々に登場して、読みたいと思う作品に事欠かず、私はひっそりライフに十分満足して過ごしていました。一方で、好みに合う作品を見つけるのがコミックより簡単ではない小説作品は、新しく開拓することが無くなって、めっきり読まなくなっていました。それまでは、BLは小説の方が好きだったんですけどね。

 でも、2015年が私の人生にやってきた。某商業BL作品も、ムーンライトで出会った作品も、瀬戸内企画で出会った作品も、語りたくて繋がりたくて情報に飢えて、twitterもアクティブになった。小説でBLを読まなくなっていたのに、文字できゅんきゅんすることの、コミックには無い素晴らしさを思い出した。2015年の三大事件の御陰です。

 中でも、2015年の最後にやってきた瀬戸内企画には、予想以上に嵌りました。twitterで花緒すず様と企画を知ったときから、素敵な企画だなと思いましたし、作品公開を楽しみにしていました。でも、その体験の素晴らしさ、想像以上でした。

 作品公開の12月から今も、私の頭の中には瀬戸内海を中心に俯瞰した地形のイメージが広がって在ります。個人的に親しみのあるのが愛媛県なので、スタート地点として自分が浮いているのは愛媛県上空です。

 そこから、海にかかる橋、高台から見下ろす港町、夜の海岸、きらめく砂浜、砂地に生える緑の間に佇む小さな家、瀬戸内の島並み、島を一周する道路、石鎚山、厳島神社、尾道水道、平和のベンチ、霧に霞む関門海峡などなど、読みかけの作品の元に戻ったり、新しい作品の位置を確認して降りて行ったり。グーグルマップを別ウィンドウで開いて物語の舞台を推測したり、ストリートビューの視点をぐるぐる動かして人物の移動を再現してみたり。

 まさに地図を片手に旅をしているような気分でした。どの作品も素晴らしく、瀬戸内地方の魅力をたっぷり感じることが出来ました。

 瀬戸内という地域テーマによって、各作品の舞台が実際に地続きのように思え、登場人物たちは、ある瞬間に同時に存在しているかのような錯覚で、全体を大きな群像劇のように自分の中に広げて感じていました。

 そんな世界を、人には見えないドローンみたいな存在になった私は、気になる主人公たちの傍まで行って、二人の恋の行方をはらはら見守りながら、腐女子の特殊器官をきゅんきゅんと鳴らすのです。潮風を感じ、柑橘の香に気付いたり、夜の海の懐の深さを思い出したりしながら。

 本当に楽しい時間です。

 瀬戸内企画のそれぞれの作品の鮮烈なイメージは、映画のように記憶に焼き付いて、きっと長く自分の心に残ってゆくような気がしています。瀬戸内の俯瞰図は、いつでも思った時に広げることが出来て、物語の中の愛しい彼らもそのどこかで変わらず仲良く幸せでいて、いつでも私は覗き見可能なのです。

 それから、twitterでの感想も楽しみでした。素敵な作品をみんなで読んだら、みんなで感想を言ったり聞いたりしたいですよね!!

 しかもtwitterなので、それはそのまま交流になっていくわけで、作者さんに極めてホットに感想を伝えられることや、作者さんが作品について触れた呟きに絡んでいけたりして、投稿サイト以上の近さと開かれ方が、twitter初心者の私にとって、この企画の大きな大きな魅力です。

 読み専の私は、至福の時を過ごさせてもらうばかりで申し訳なく思います。企画なさった花緒すず様をはじめとする作家の皆さま、素晴らしい体験をありがとうございます。

 読み終わっていない作品もあり、まだまだ楽しみです。大切に読ませて頂きます。

 ところで、ひとつ、足りないなと思っているものがあります。私は、ヨネダコウ先生の「レイニーデイズ、イエスタデイ」を読めていないんです。まだ先になりそうですがコミックス発売まで待とうか、連載分だけでもバックナンバーで読もうか悩みます。

 いずれにしても、瀬戸内企画の全作品を読み終わって、群像劇の集約するところとして、最後に読むのがいいかなぁ。
それも、待ち遠しく楽しみです。

 BL好きで、瀬戸内企画の作品を未読の方。花緒すず様の作品紹介など参考に、まずは、おひとつクリックしてみて下さい。そして、感想をシェア!

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感想ツイート用タグ ===> #瀬戸内企画




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