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ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC 【京都の新しいホテル】

 ザ・ゲートホテル京都高瀬川 の最寄り駅は 阪急京都線 の 京都河原町駅です。歩いて約3分の場所にあります。

 ホテルの正面玄関です。閉校になった京都市立立誠りっせい小学校は、校舎をしばらくイベントなどに利用していました。その後本格的なリノベーションがはじまり、新しい宿泊棟を加えて2020年7月に ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC がオープンしました。
 高瀬川が正面玄関の前を横切るように流れており、木屋町通りから短い橋を渡って建物の中に入ります。リノベーション部分が「Schoolhouse」(校舎棟)、新しい宿泊棟が「Main」(新設棟)です。写真の正面玄関は Schoolhouse棟 です。お店や広場などを含む全体が 立誠ガーデン ヒューリック京都 として管理されています。


 夜になると正面玄関がこのようにライトアップされます。


 正面の建物がリノベーションした Schoolhouse、左横の建物が新しい Main になります。人工芝は 立誠ひろば です。昼間は開放され、若い人たちがここで遊んでいました。
 立誠小学校は、少し離れた別の場所にあった校舎が大正時代に火災で消失してしまい、その後昭和初期に地元有志による「災害に負けない丈夫な校舎を」という願いで現在の場所に鉄筋コンクリートの小学校が作られたということです。現存する鉄筋コンクリート造りの小学校の建物としては京都で一番古く、京都市の歴史的風致形成建造物に指定されています。


 正面玄関を入っていくと両側にカフェや発酵食品などのお店が並び、その先にホテルの入り口があります。写真では、入り口ドアの先が新しく作られた Main 棟になります。入って右側にカウンターがあり、ホテルスタッフがいればチェックインであることを伝えます。エレベーターで8階に上がるように案内されます。いない場合でも、自分でエレベーターで8階に上がってください。


 8階でエレベーターを降りるとガラス越しに東山の景色が目に飛び込んできます。写真はエレベーターホールから出て右側(南側)のバーやレストランのエリアです。チェックインカウンターはエレベーターホールから出て左側(北側)にあります。この写真の反対側になります。1階にホテルスタッフがいた場合は、この段階でフロントに連絡が入っていて手続きの準備をしてくれています。標準的な宿泊プランだとチェックインが15時、チェックアウトが11時になります。


 この写真は東山向きの部屋から撮ったものでフロントのある8階フロアより少し低い位置からになりますが、ほぼ同じ景色になると思います。正面には知恩院の三門とその先の阿弥陀堂、御影堂が見えます。


 斜め右方向(南東方向)の南座を撮ってみました。南座の手前にある 白っぽい建物は にしんそばの松葉 です。左側レンガ色の屋根が丸い建物は レストラン菊水。延長線上にある赤いお寺が清水寺になります。目を凝らすと清水寺の三重塔と仁王門の手前に黒っぽい法観寺の五重塔も…。結構、いろいろと見えます。


宿泊した部屋を紹介します。

Main棟  Classy

 広さ38㎡のクラッシーという部屋です。窓側にソファーがあり、寝そべりながら東山の風景を楽しめます。

 ベッドの前にフットベンチがありました。ちょっと座ったり、荷物を置くのに便利です。

 テレビは壁掛け式でデスクの前にありました。窓側にはエスプレッソマシーンが置かれています。

 洗面台は二つあり、二人でも順番を気にすることなく、朝の準備ができて助かります。バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオルの三種類が用意されていました。

 バスルームはトイレとは別になっています。ホテルの公式予約ウェブサイトでは「こだわり条件」に「洗い場独立型バスルーム」という選択肢があるので、それを条件に設定して部屋を選ぶこともできます。


Main棟   Scenic

 広さはクラッシーと同じ38㎡のシーニックという部屋になります。建物の一番南側に位置する部屋でベッドルームは窓が二方向にあるコーナールームになっています。ソファーはコーナーソファーでゆったりと座れます。ただし、クラッシーにあったフットベンチはこの部屋にはありませんでした。面積は同じでもクラッシーよりも細長く、奥行きはあっても幅が狭くなっているためと思われます。テレビは専用台に置かれていました。


 デスクの横に南側の窓があります。写真では通路にも窓があることがわかります。部屋全体で三面から採光できる形になっていました。 


Schoolhouse棟   Study

 シングルルームは Main棟 の Modest と Schoolhouse棟 の Study の2タイプがあります。Study の広さは21㎡で、この一室のみです。
 スイスの家具メーカー Vitra の昇降デスク Tyde が置かれています。パソコンで長時間作業すると、時には立ってキーボード入力したいこともあります。そんな時にはボタンを操作してデスクの天板を電動で上下させることができます。このデスクは Modest にもあります。そのため人気なのでしょうか、私はシングルルームの予約をなかなか取れませんでした。やっと予約できて宿泊した時の写真です。

 ベッドはセミダブルの幅だということです。

 バスタブはなく、シャワーだけです。


ラウンジ

 3階エレベーターホールのすぐ近くに、宿泊者であればだれでも利用できるラウンジがあります。


 ラウンジにある本は自由に閲覧できます。京都にまつわる本、美術関係の本もあり、眺めるだけでも楽しめます。ソフトドリンクやワイン、コーヒーが提供されていました(ビールはありませんでした)。


 ラウンジの先に屋外のパティオがあり、天気がよいと夜に焚火たきびけられます。椅子に座って火を見ていると時間ときが経つのを忘れてしまいそうです。ラウンジのカウンターでは長い串にさしたマシュマロも用意してあり、それを焚火にかざして焼きマシュマロにして楽しむこともできます。
 この焚火は薪をくべて燃やしています。ホテルの建物で囲まれているので、風の影響を受けにくいのですが、焚火の匂いがこもりやすいようです。人によっては好き嫌いがあるかもしれません(他のホテルでも屋外スペースの暖炉などで火を燃やすところもありますが、燃料にガスを使うところが多いようです。その場合はあまり匂いは気にならないと思います)。


朝食は Anchor Kyoto で

 朝食会場は8階のレストラン Anchor Kyoto です。和食か洋食かを選ぶことができ、私は和食を選びました。14種類の小鉢に焼き魚と田楽でした。

立誠図書館

 1階には民間運営の立誠図書館があります。ホテルの宿泊者はここで本を借りて部屋で読むことができるということです。

北側出入口付近

 ホテルを含む 立誠ガーデン ヒューリック京都 には公共の施設もあります。その一つがこの写真にある京都市中京消防団の立誠分団です。また、地下には駐輪場(先斗町自転車駐車場)があって、写真の外、右側には利用者(歩行者)の出入口がありました。自転車を押して中に入るのは建物の反対側、南側の出入口です。そのほかにもホールや自治会のためのスペースもあります。
 写真では隠れてしまっているのですが、消防団に向かって左側にはホテルの北側出入口があります。


アクセス

阪急京都線 京都河原町駅から
 木屋町通りは歩道が狭いうえに、街路樹の根が育っているためかデコボコしています。車道も狭く、配達の車が停まっていると、それを避けて通る車にも気を付けなければなりません。阪急の京都河原町駅からは河原町通りをファミマの角で曲がるのが良いかもしれません。立誠ひろばの手前に「たん熊 北店 本店」があり、一つの目印になると思います。

タクシー利用の場合
 木屋町通りは北側からの一方通行です。正面玄関の前で停まることができればいいのですが、運悪く配達の車が近くにいると ひろばの前まで、あるいはさらにその先までタクシーが進んでしまうことがあります。ホテル手前で右に曲がってもらうと北側出入口の先にスペース(立誠消防分団の前)があってスーツケースを降ろしてもらうのにも急がなくて済みそうです。タクシーによっては北側のスペースを知らないこともあるようなので、指示するのがよいかもしれません。ホテルにタクシーを呼んでもらう場合は、タクシーはこの位置で待っています。

(2022年5月から12月の間に何度か宿泊しました)

※【京都の新しいホテル】ではオープンから5年以内に私がビジネス利用で宿泊したホテルを紹介しています。ザ・ゲートホテル京都高瀬川はこのシリーズの7番目の紹介になります。



四条河原町のバス停について

 阪急線の京都河原町駅に接続しているバス停は 四条河原町 です。ホテルから見えた清水寺や知恩院などへは鉄道がないのでバスを利用することになります。その四条通りのバス停では、初めてだと迷うことがあります。どのタイミングでバスに乗るかです。

 多くのバス路線が集中するエリアで、一度に数台のバスが到着することがあります。四条通りに面するバス停D(西方向、四条烏丸方面)とE(東方向、祇園方面)では乗客が降りてきたからといって、そのバスのドア近くまで移動しても乗せてもらえません。どういうことかというと…、次のようになります。

 ということで、バスが先頭まで来ないと乗せてもらえないのです。逆に、先頭で待ってさえいればバスに乗ることができます。
 来たバスがどの位置であっても乗車できるとなると、人が多く集まるこのバス停では、降車した人の流れと乗車する人の流れが交差してしまい混乱すると思われます。それをできるだけ避けるために乗車を先頭のバスだけに限るのにはそれだけの理由があると思います。
 たくさんの人が待っていますので、お目当てのバスが先頭にくるタイミングを見計らって移動してください。列ができていることもあるので並ぶ順番にも気を付けてください。
 このバス停では係りの人が先頭の位置にいて、声をかけながら乗り遅れる人がいないかも見ていましたので、きちんと意思表示すればバスを停めておいてもらえるとは思いますが…。


八坂神社・知恩院・清水寺に行くには

 例えば、清水寺周辺へ行くには、四条通り京都高島屋の向かい側 Eバス停 から207系か58系に乗ります。
 知恩院周辺へ行くには同じバス停から201系、203系、46系を利用するのがいいでしょう。
 八坂神社までバスを利用するのであればどちらの系統でもよく、四条河原町から2つ目の祇園バス停で降ります。

 平安神宮京都市京セラ美術館へ行く場合、地下鉄最寄駅は東山駅になりますが、京都河原町駅から鉄道だけで行こうとすると、阪急線、地下鉄烏丸線、地下鉄東西線の3つを利用しなければならず、地理的に遠回りですし、2回の乗り換えで時間がかかってしまいます。
 四条河原町の Eバス停から46系に乗れば、祇園経由で京セラ美術館の前まで行くことができます。12系に乗ると三条京阪前経由で東山三条バス停に行けます。ここは地下鉄東山駅の接続バス停になります。



一日乗車券

 京都市バスは支払いに ICOCA、SUICA や PASMO などの交通系カードを利用できますが、私は 地下鉄・バス1日券 を利用しています。1100円と千円を超えますが、地下鉄の最低運賃が 220円、バスの最低運賃が 230円なので5回利用すれば元が取れます。
 四条河原町から京都駅までバスだけだと信号でのストップや渋滞で時間がかかってしまいます。乗ってすぐはスムーズでも京都駅に近づくほど進み具合が遅くなります。
 私は四条高倉までバスを利用し、そこで地下鉄四条駅に乗り換えて京都駅まで行きます。バスで時間がかかるところを地下鉄にしてしまおうという作戦です。四条高倉までであればバス停で1つだけですので渋滞区間も短くなりますし、乗り換えの時間を加えても京都駅まで早く到着できると思います。

 バス1日券は 700円 ですので、元を取るのに4回でいいのですが、やはりバスだけだと時間がかかることは覚悟したほうがよいでしょう。最近ニュースになっていたのは バス1日券 の販売が今年2023年9月末で終わってしまうことです。観光客のバス利用で地元の人たちが乗れない事態が増えているというのが理由として報道されているようです。
 確かに、京都駅の206系乗り場が清水寺へ行きたい観光客で長蛇の列になるというニュースの記憶があります。そうなると東山七条あたりに住んでいる人や仕事に行く人はなかなか乗れませんので、大変だろうと想像がつきます。地下鉄・バス1日券であれば、さきほどの私のルートとは逆方向になりますが、地下鉄四条駅でバスに乗り換えて清水寺まで行くルートも利用できます。そちらの利用が増えれば分散され、バス待ちの列は多少は短くなるかもしれません。

 地下鉄だけでいいのであれば地下鉄1日券は 800円です。これも4回で元が取れます。その日の予定で賢く使い分けるといいのでしょうが、私の場合、途中で予定が変わり 結局バスと地下鉄の両方に乗ることが多いので地下鉄・バス1日券にしています。


(2023年6月12日)

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