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ChatGPT をもう少しテストしてみました

 ChatGPT の検索機能で気になったことがあり追加で実験しました。その結果を補足編としてお伝えします。

 テストとして入力したのは、植田和男さんについての質問です。2月14日に日本政府が国会に提出した日本銀行人事案で総裁候補となっている方です。ほぼ公人ですし、経歴は新聞やテレビなどのメディアで取り上げられ既知のものとなっています。また、日本の中央銀行である日本銀行のトップ、総裁の人事案は世界中の金融関係者にとって重要な関心事になりますので、広い範囲に知られていると考えました。ということで、テストの出力結果はそのまま掲載します。

1.植田さんについて簡単に聞いてみました

「植田和男さんのことを教えてください」

 私は世界中の関心事だと思っていましたが、この時点で ChatGPT は日本語の情報を持っていませんでした。

2.英語で問い合わせてみる

 アメリカで博士号を取った方なので英語の情報があるかもしないと考えました。英語で問い合わせます。
「 Would you tell me about Mr. Kazuo Ueda , one of the famous economist in Japan? 」

 いとも簡単に、それもすぐに表示されました。この時点で進行中の日銀総裁人事には触れられておらず、少し古い情報ではありますが、ポイントを抑えた回答だと思いました。

3.もう一度、日本語で聞いてみました

 英語検索のあと、日本語で最初の入力とまったく同じ文章で検索しました。
「植田和男さんのことを教えてください」

 直前の英語検索の結果が日本語に翻訳されて表示されました。

 英語検索の質問では、最初から経済学者であるというヒントを与えてしまい、日本語検索の実験に対して少しアンフェアだったかもしれませんが、少なくともその時の英語検索で名前と情報が結びつき、日本語検索でも英語の翻訳が出力されるようになった、と見えました。
 ChatGPT はやはり、英語のデータベースと処理ロジックが主であって、日本語の部分がそれを補足するように作られているように思われます。前回レポートでも指摘した、大学の新学期が秋口と思われる表現、家族が気持ちをはっきりと伝えるという海外ドラマのような会話が結果としてでてくるのは、そのためかと想像します。日本で小説などを創作する場合、あるいは、日本で創作のための補助ツールとして使う場合は、やはりこの点を注意したほうがよいと思いました。


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