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youの血統考察 #24 【秋華賞出走馬 血統考察ベスト3】


今週は秋華賞出走馬についての血統考察を行います。

今回は事前にTwitterにて気になる馬を募集させて頂きました。


その中から最も票の多かった3頭を血統面から考察していきます!前回と比べて3頭と少なくはなってしまいましたが、その分ぎっしりと見解を詰め込みました。今週は台風の予報でもあるため、もちろん重馬場込みの考察になります。

今回最も多く票が集まった3頭は以下の通りです。



コントラチェック

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オークスではジョディーの作る前半35.1-59.1のペースにまともに付き合ってしまったので、仕方ない敗戦でした。この母の産駒は総じて気性難なところがあり、牡駒はもれなく騸馬へ。そういった意味で2400→2000というローテは少なからずプラスです。さらに乗り慣れたルメールJに戻るというのもプラス。

血統表を字面だけで見てみると、母父Hallingは英国G1インターナショナルSやエクリプスSを連覇した欧州型の中距離馬。父系はDiesis〜Sharpen Upと続きます。Sharpen Upと言えば記憶に新しいところで今年のキングジョージでエネイブルに肉薄したクリスタルオーシャンが母に持っているタフな馬場に強い血統です。また日本においても重馬場巧者やダート適性の高い産駒を輩出するネオユニヴァースの母父Krisが同系統に当たるので、道悪適性は高いです。さらに母母父Fariy KingもSadler's Wellsの全弟なのでこちらも道悪は良さそう。母の血統表だけを見れば道悪は間違いなくプラスに働くはず。

ただ道悪という意味で邪魔なのは父ディープインパクト。父サンデー系と母父欧州系ミスプロの場合は、サンデー系の方が主張するパターンが多いので良馬場向きの可能性も。また良馬場だと、その場合は他に向く馬がもっとたくさんいるので取り扱いには非常に困るタイプです。

また先程は、「母の血統表の字面的に道悪は良い」という話をしましたが、母リッチダンサー自身を見てみると話は変わってきます。母の産駒は芝レース稍重以上での成績が産駒全体で(3,4,3,19)なのですが、3勝すべて父欧州芝G1馬Hawk Wingのホーカーテンペストによるもので父サンデー系などでは0勝。実際この馬もベストパフォーマンスは、フラワーCの良馬場1.47.4と過去10年で2番目の好タイム決着でしたし、兄弟のムーンクエイクも京王杯SCをレコード勝ちした速い時計に強いタイプだったので、その辺りの観点からすると重馬場は歓迎とは言えません。母で見るか血統表で見るかで道悪への適性は大きく変わる1頭だと思います。



エスポワール

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前走は重馬場で2着に0.7差をつける強いパフォーマンス。父は不良馬場のダービーを制し、凱旋門賞でも2年連続で2着としたオルフェーヴル。母父はロベルト系のシンボリクリスエス。母母父は平坦巧者で欧州型のトニービン。更にSadler's Wellsも持っている曽祖母バレークイーンは、その母Sun Princessが凱旋門賞やキングジョージで2着と、どこを取っても道悪でマイナスになる要素は見当たらず、字面の血統表の上では文句のない道悪血統と言えます。

ただあまりにもあからさますぎて罠なのでは?と疑ってしまうところが私の悪いところ。不安点も多少目立つので挙げておきます。

まずは前走の内容。
今年の中京開催は雨も多かったですが、開催前に芝コースの内側を張り替えたこともあり、馬場状態の良さが目立った開催でもありました。

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写真の赤線部から内側と外側ではパッと見ても芝の色が違うことが分かって頂けると思います。2番手グループの外にいるのがエスポワールですが早めに番手に付け、道中もずっと最内の馬場のいいところを通っていました。

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最後のコーナーでは前の馬が膨らんできたため、ギリギリのところを通っていますが、、

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サッと交わし、馬場の良い内側へ素早く切り替えました。すなわち馬場や位置取りに恵まれたレースだったと言えます。

また表記は重馬場でしたが勝ちタイムは2.00.8だったので、タフな馬場だったかと言われるとタイムとしてはそうでもないです。着差こそ離していたので、"重馬場で高いパフォーマンス"のように見えますが、同じ2000mで比較しても、稍重ではありましたが前日の同距離の1勝クラス(勝ち馬最内逃げ)や3勝クラス(勝ち馬最内、2.3着馬先行)のレースでも同じタイムが出ており、翌週重馬場で行われた1600mの1勝クラス(1.2着最内先行)では1.33.4と、似た位置取りをした馬たちの速い勝ちタイムが続いていました。そのこともあり、あまりにも"前走重馬場で高いパフォーマンス"と騒ぎ立てるには早計かもしれません。

またバレークイーンに関してはSadler's Wellsが入っているので、どうしても道悪は良さそうに見えるのですが、アンライバルドのように皐月賞1.58.7という高いパフォーマンスから不良馬場のダービーで惨敗。フサイチコンコルドのようにダービーで激走→その後いまひとつ・・・という『高いパフォーマンスから次走凡走タイプ』も多いので、その辺りを踏まえても過信は禁物です。



パッシングスルー

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3位は僅差でしたがこの馬でした。前走紫苑Sでは◎を打ったのでそちらの推奨理由を載せておきます。

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父ルーラーシップ×母父クロフネという血統。父は欧州寄りの日本血統で、母父との組み合わせから、ある程度速い馬場もこなしながら坂ありコースにも対応出来そうな印象です。近親は同じ中山コースのフラワーCで2着の実績があり、母は同レース10着ですが全4勝が良馬場の東京コース。中山適性を持ち、尚且つ良馬場大箱向きの馬を狙いたいので本命視します。
前走の1勝クラス戦では、稍重の福島芝だったので適性は合わないと思い無印評価にしましたが、早めの仕掛けから2着に0.5差をつける完勝でした。他好走馬は後ろからの競馬+欧州型ハービンジャー産駒や曽祖母ハギノトップレディなど展開や適性が向いた結果だと思っているので、この馬のパフォーマンスは評価せざるを得ません。今回は前走より馬場も向くのでパフォーマンスを上げると思っており、勝機も充分と見ています。

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これは開幕週で高速決着が予想された中山コースだったため、小回りの利く中山巧者よりも単純にスピードを出せる東京コース巧者を優先したかったので、父が高速決着に強いキンカメ系、母もクロフネやボールドルーラーなど米国系の血を持っていることから本命に推奨しました。今回もし重馬場になるのであれば、本来はあまり得意ではないはずの小回りコースということもあるので高くは評価できません。
稍重での勝利歴はありますが、所詮1勝クラスでの実績ですし、前走も外枠から揉まれない位置を取りに行きスムーズに競馬出来たところも、ルーラーシップ産駒としては恵まれたレース展開だったと思います。メンバーレベルと頭数も上がる今回では少しプラス材料が少ないようにも思います。




以上、3頭を紹介させて頂きました。
リプを頂いた方から「道悪に合いそうな血統」のリクエストが多かったので紹介しておきますが、今回の出走メンバーの中で最も道悪適性が高い血統はエスポワールになると思います。

先ほどの見解では、そこまで道悪適性に関して信頼していない旨の見解を書かせて頂きましたが、それでも出走メンバーの中では最上位評価とさせて頂きます。あとは、本当に雨が降るのか?また降ったとして馬場にどの程度影響があるのか、というところまでを見て判断して頂ければと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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