新種牡馬 2024 #3 『サートゥルナーリア』

こんにちは!
noteでは久々のコラム更新となります!

今回は私が運営しているDMMオンラインサロン『血統塾』にて週1ペースで更新しているコラムから2024年に産駒デビューする新種牡馬についての考察コラムから『サートゥルナーリア』についての考察を全編無料で公開致します!

産駒デビューは早くても2ヶ月後。明確な結果や傾向が分かるには何年もかかるかと思いますが、その種牡馬の傾向がどうなるかを予想するというのも血統の楽しさと奥深さのひとつなので、是非楽しんで頂けたらと思います。



▼ サートゥルナーリア

父:ロードカナロア(キングマンボ系)
母:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク(サンデー系)

今週の新種牡馬コラムは『サートゥルナーリア』を取り上げます。本馬は2018年にデビューするとそこから4連勝でホープフルS、皐月賞と制してG1を制覇。単勝1.6倍の1人気に推されたダービーでは4着に敗れてしまいますが、有馬記念で2着とするなど活躍。その後は怪我に悩まされたこともあり、4歳の宝塚記念(4着)を最後に引退しました。

初年度の種付け料は600万円。G1の勝利数から考えるとやや高めの設定ではありますが、社台繋養・芝王道路線での期待・名牝シーザリオの仔などの観点から注目もされており、初年度から200頭を超える種付け数を記録。現在では800万円に価格も上がっており、その期待度の高さが伺えます。


▼ 種牡馬としての特徴

『名牝シーザリオから第三の矢』

【馬場】芝:B / ダ:B
【距離】1200m〜2000m
【成長】普通〜晩成
【備考】外枠◎・短縮◎

※【馬場】はABCDの4段階
※【成長】は早熟・普通・晩成の3段階


▼ リオンディーズ+Storm Cat

サートゥルナーリアの母はシーザリオ。半兄に当たるエピファネイア、リオンディーズともに芝のG1を制して種牡馬入りしており、父としても既にG1・重賞勝ち馬を複数輩出するなど活躍が目立っています。

これら2頭と同じくシーザリオの影響を受け継いだサートゥルナーリアに関しても種牡馬としての活躍が見込め、特に芝の主流条件に強い産駒は多く出てくると考えられるでしょう。

また半兄に当たるリオンディーズとは3/4で血統構成が同じ。リオンディーズはキンカメ×シーザリオなのですが、本馬は父がキンカメ後継のロードカナロアとなっている為、「リオンディーズにStorm CatやIn Realityなどスピード質な要素が足されたような種牡馬」とも考えています。初年度からその傾向が強く出るようであればイメージは掴みやすく、馬券としても比較的分かりやすい種牡馬になるだろうと見ています。

リオンディーズ自体、気性面の前向きさから短距離向き・距離短縮向きな産駒がそもそも出やすいのですが、サートゥルナーリアはスピード質なロードカナロア後継になっている分、リオンディーズよりもスプリント路線での活躍馬が多く出てくると見ています。

更に揉まれ弱いAureoleの影響を受けるスペシャルウィークも半兄同様に持っている為、外枠で好成績を上げるということも考えられます。

※リオンディーズ
→キンカメ×シーザリオ
→距離短縮◎
→外枠◎
→ダートもそこそこ走る


※サートゥルナーリア
→キンカメ×Storm Cat×シーザリオ
→同じく距離短縮◎
→同じく外枠◎
→芝短距離はリオンディーズより合う
→Storm Catが入るのでダートもリオンディーズより合う

以前、X(旧Twitter)のスペースを使って行った「5年後の種牡馬リーディングを予想」という企画では、私自身サートゥルナーリアを3位の候補として挙げたのですが、これに関しては「母シーザリオ=種牡馬として活躍するためのポテンシャル」・「主流条件での強さ」・「カテゴリ対応幅な広さ」などリーディング上位を獲得するために必要な要素を兼ね備えていると見ており、それだけサートゥルナーリアの種牡馬としての可能性を評価してのものでもあります。


▼ サンデーサイレンスのクロス

ここでエピファネイア産駒・リオンディーズ産駒における現段階での活躍馬をおさらいしておきましょう。

◇ エピファネイア
エフフォーリア(サンデーサイレス 4×3)
デアリングタクト(サンデーサイレンス 4×3)
アリストテレス(サンデーサイレンス 4×3)
ステレンボッシュ(サンデーサイレンス 4×4)
ジャスティンカフェ(サンデーサイレンス 4×3)
ブローザホーン(サンデーサイレンス 4×3)
サークルオブライフ(サンデーサイレンス 4×3)
テンハッピーローズ(サンデーサイレンス 4×3)
エピファニー(サンデーサイレンス 4×3)

◇ リオンディーズ
テーオーロイヤル(サンデーサイレンス 4×3)
ディオ(サンデーサイレンス 4×3)
オタルエバー(サンデーサイレンス 4×3)
インダストリア(サンデーサイレンス 4×3)
アナザーリリック(サンデーサイレンス 4×3)
ショウナンアレス(サンデーサイレンス 4×3)
タガノディアーナ(サンデーサイレンス 4×3)

獲得賞金上位10頭のうちエピファネイアは9頭、リオンディーズは7頭が「サンデーサイレンスのクロス」持ちに該当しています。(※〜4/14 段階)

この傾向は当然サートゥルナーリアにも出てくると見ており、やはり主流条件で活躍する馬に関しては基本的にサンデーサイレンスのクロスを持っている馬というケースが多くなるでしょう。

また、リオンディーズ×母非サンデーサイレンスのパターンからはサンライズホーク(ダート短距離で7勝)やアビッグチア(芝短距離OP)、マイヨアポア(稲妻S 1着)など芝・ダートともに短距離に適性の高い馬が出やすい傾向にあり、サンデーサイレンスのクロスを持つパターンよりも非主流条件向きになりやすいということが言えます。

このことからサートゥルナーリアに関しても、

•サンデーサイレンスのクロス保持
→芝の主流条件でも走りやすい

•サンデーサイレンスのクロス非保持
→芝にしろダートにしろ短距離寄りの適性になりやすい

などと言った傾向が発生しやすいと言え、特に馬券に関しては「サンデーサイレンス非保持のサートゥルナーリア産駒が芝中距離で敗戦→次走1200mへの短縮で狙う」などと言ったことも可能かなと考えています。

いずれにしろ種牡馬としてのポテンシャルが高いが故に馬券妙味や狙いどころは発生しやすいと言え、カテゴリ対応幅の広さ→サートゥルナーリア産駒は◯◯に強いなどと言うことが一概に言えない→しっかりと個体精査をしてその馬ごとの個性を理解できれば馬券としても大いに役立ってくれるのではないかと見ています。




ご覧頂きありがとうございました!

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