G1 血統考察 / 朝日杯FS #16


こんばんは。

今週は2歳マイルG1・朝日杯FSが行われます。いつもはTwitterにて重賞出走馬の血統考察を行ってきましたが、今秋のG1に関しては無料noteにて各馬の考察を書いていきたいと思います。

また今シーズンはG1特別バージョンということで、普段は上位4頭分の血統考察だったところを10頭分に拡大。よりたくさんの考察を一気に見て頂くことで、皆さんにも楽しんで頂ければと思っております。


また考察募集のツイートは毎週火曜日の夜にツイート致しますので、木曜20時頃までにリプ欄に書き込みを是非お願い致します!


今回、応募頂いた中で上位に選ばれた10頭は以下の通りです。


それでは始めていきます!



▼ プルパレイ

父:イスラボニータ
母:マイジェン(母父:Fusaichi Pegasus)

今年の新種牡馬イスラボニータの産駒。母マイジェンはアメリカのダ重賞勝ち馬で半兄には19年札幌2歳S 2着馬のサトノゴールド、近親にはヨーロッパの芝1200mでG1を勝利しているCaravaggioがいる血統構成。

父や母方ともにスピードが豊富な血統構成で、マイル戦であればスピードを活かしやすい軽めの馬場で2,3走前のような先行押し切りの形がベター。前走の4着敗戦は少頭数でゆったり流れ過ぎたことも影響したので前走比でのペースアップは歓迎だが、木〜金の阪神競馬場は雨予報になりそうなので多少水分が残るようなら歓迎とは言いづらい。スピードを活かす競馬でどこまで。



▼ ドウデュース

父:ハーツクライ
母:ダストアンドダイヤモンズ(母父:Vindication)

ハーツクライ産駒。母ダストアンドダイヤモンズはアメリカのダ重賞勝ち馬。半兄ロンズデーライト、半姉フラーレン共にダートで勝ち鞍を挙げており、一瞬で加速するというよりは持続力を活かして長く伸びるタイプ。

新馬→アイビーSと連勝しているのである程度人気にもなりそうな馬ではあるが、血統構成から見ると本質的にマイラーというタイプではない。今回は1200〜1400を先行して勝って出走してきた馬も多く、前半からある程度流れそうなマイル戦への距離短縮ということで追走面での対応はやはり課題。ロングラン開催後半の馬場で多少ポジションを下げても差して来れそうではあるので、その辺りを活かしてどこまで。



▼ トウシンマカオ

父:ビッグアーサー
母父:ユキノマーメイド(母父:スペシャルウィーク)

今年の新種牡馬ビッグアーサーの産駒。母ユキノマーメイドは芝中距離で4勝。半兄ベステンダンクを筆頭に兄弟の8/9頭がJRAで勝ち上がっている。

父はサクラバクシンオーの後継種牡馬で高松宮記念の勝ち馬。母は勝ち鞍が芝1800〜2000に集中しているので父のイメージよりは短距離らしい馬というタイプではないが、短距離馬が集まる外回りのマイル戦では今までのような先行競馬も出来なくなるだろうし、差しに回って良い印象もない。木〜金の雨予報で全体的に時計が掛かるようなら紛れがあっても。



▼ オタルエバー

父:リオンディーズ
母:ルージュクール(母父:Redoute's Choice)

父リオンディーズは15年の当レース勝ち馬でエピファネイアの半弟。母父Redoute's Choiceはデインヒル系で、オーストラリアの短距離G1勝ち馬でオーストラリアのリーディグサイアーを3度獲得した名種牡馬。

父産駒は配合次第で距離に融通を効かせることは出来るが、母方のスピードとパワーが豊富な影響から本馬はマイルまででスピードを活かすタイプに出た。短距離馬が多く集まることで前半から流れやすい当レースに関しては好印象だが、前向きで気性面にも課題があるタイプな為、逃げた後の距離延長で出走してくるという点ではやや不安。その辺りのコントロールが上手くいけば大駆けあっても。



▼ カジュフェイス

父:エイシンヒカリ
母:タイキアプローズ(母父:Devil's Bag)

エイシンヒカリ産駒で母は未出走馬。半兄には浦和記念などを制したサミットストーン。母タイキアプローズはDevil's Bag×ニジンスキー系×Muffitysなのでタイキシャトル(Devil's Bag×ニジンスキー系×Muffitys)とは7/8同血に該当。

父の産駒らしく逃げた方が良いタイプではあるはずなので、ここでも今まで通りの競馬が出来るかはポイントになりそうだが、スマイルカナ(エイシンヒカリの近親)が極悪馬場の桜花賞で逃げて結果を残したように馬場自体は問題なし。レースの鍵を握る面白い存在にはなってくれそう。



▼ ヴィアドロローサ

父:ロードカナロア
母:ロイヤルストリート(母父:ディープインパクト)

ロードカナロア産駒で母の半姉はブロードストリート。ロードカナロア×ブロードストリートのサトノウィザード(富士S 2着)とは3/4同血の血統構成に該当。母方にグレイソヴリン系を持つカナロア産駒なのでケイデンスコールやトロワゼトワル、タイムトゥヘヴンなどマイルへの適性が高い血統構成=マイル延長は歓迎。

本質的にスプリンターというタイプではない中で、新馬から芝1200で連勝したという事実は素質を感じた。前走の京王杯2歳Sでは1400延長をプラスに感じたので高く評価したもののスタート時の不利もあり、良さを活かしきれなかった。

それでも上がり最速では差して来ていたので今回もレースとしては楽しみ。ただ本質的に早期から能力全開というタイプではなさそうなので、素質開花がまだ先なのではという懸念点はある。



▼ ダノンスコーピオン

父:ロードカナロア
母:レキシールー(母父:Sligo Bay)

ロードカナロア産駒で母レキシールーはアメリカの芝中距離の重賞勝ち馬。母父Sligo Bayはサドラーズウェルズ系で父との組み合わせだとパンサラッサなどが出ている。

マイルでも対応出来そうなタイプではあるが、血統面の印象から前走で見せたように直線で斬れ味を活かすタイプには見えていなかったので、ここ2走の内容はいい意味で違和感があった。課題はやはり経験していない多頭数替わりと前走比でのペースUP。ただここでも難なくクリアしてくるようなら来年以降の可能性はグッと広がってくる。



▼ アルナシーム

父:モーリス
母:ジュベルアリ(母父:ディープインパクト)

モーリス産駒。母ジュベルアリは未出走だがシャフリヤール、アルアインというG1馬2頭の全姉にあたる良血。祖母ドバイマジェスティはアメリカのダ短距離G1勝ち馬。

前走で見せたように前向きな気性面はやはり課題になりそうだが、そういったタイプなだけに距離短縮と前走比でのペースUPはプラス。父の産駒で母方が持つボールドルーラーの影響を受けている血統構成なので新馬戦のように小回りコースを持続的に立ち回る方が向いているように見えるがどこまで。



▼ ジオグリフ

父:ドレフォン
母父:アロマティコ(母父:キングカメハメハ)

今年の新種牡馬ドレフォンの産駒。父の産駒は芝ならマイルまで、ダートであれば比較的様々な距離にも対応できるタイプが多い。本馬の場合は初戦から芝中距離で好内容の競馬。母アロマティコは秋華賞やエリザベス女王杯でも好走していたりなど比較的長めの距離にも対応できる一族。ダート的なスピードが豊富なドレフォンながらここまで対応幅が広いのは母方の影響もあるだろう。

父自体は前走比でのペースUPは歓迎。ただ本馬自身スタートに課題が残るタイプでもあるし、今回は初の関西遠征。その辺りが悪い方向に出ないようであれば来年以降の視界も明るくなる。



▼ セリフォス

父:ダイワメジャー
母:シーフロント(母父:Le Havre)

ダイワメジャー産駒で母シーフロントはフランスの芝マイル重賞での好走実績あり。母父Le Havreはフランスダービー馬だが、日本の馬場や種牡馬とも相性の良いGlorious Songを持っていることから父としてプールヴィル、母父としてデゼルなどの活躍馬も輩出。

どちらかというとある程度上がりの掛かる芝マイル戦に向きそうな印象はあるが、前走は少頭数のSペース戦を差し切り。あまり得意ではなさそうな決め手勝負でも勝ち切ったという点は印象としてプラス。前走以上にパワーやタフさが問われる馬場になればより本馬の良さがより発揮される可能性は高い。馬柱からかなり人気を集める場面にはなるだろうが、4連勝となるか注目。




今回は以上です。

今回は朝日杯FSの血統考察を書いてみました。昨年は7番人気グレナディアガーズが1着。それまでも19年3着グランレイ(14人気)、18年2着クリノガウディー(9人気)と比較的ヒモ荒れもしやすいレースなだけにどういった結果になるのか楽しみです。

2021年の中央競馬も残りあとわずか。最後まで楽しんでいきましょう!

ご覧頂きありがとうございました。

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#競馬 #血統 #朝日杯FS

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