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youの血統考察 #29 【マイルCS 全頭血統考察】


こんばんは。
久々に全頭血統考察をやってみました。

さて、マイルCSですが中距離馬向きのレースなどとか色々言われていますが安田記念との比較で言うとその通りだと思っています。

ただその辺りだけを見てしまうと、ただの血統考察で終わってしまうので、一見嫌いたくなるような血統でもなるべく可能性を探すような見解を述べていければと思っています。可能性が見つけられなかった場合は、私の力不足ということでご容赦下さい。ご興味ある方は是非最後までご覧になってみて下さい。

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※お知らせ※

明日9/15(金) もし予想記事が22時頃までに完成したら、そこからツイキャスをしようと思います。マイルCSについてとか東スポ杯についてとか平場について色々と意見を言ったり聞いたり出来ればと思っておりますので、よかったら来てください〜!
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それでは始めていきます。




アルアイン

父ディープインパクト
母父Essence of Dubai(A.P.Indy系)

→昨年の3着馬。17年皐月賞、19年大阪杯を制しているディープ牡駒。ディープ×A.P.Indy系と捉えるとグランアレグリアと同じ。一般的なディープ産駒とは違い、瞬発力が武器というよりかは米ダート馬のようなパワーとスピード、持久力が売りの馬が多い印象。ディープ産駒にしては珍しく母方が強く出たのでは?とも考えられますね。ディープの方向性と少し違うせいか極端な劣化は起こりにくいものの、展開やコースには注文がつくタイプ。去年3着をどう取るかが鍵になってくるかと。


インディチャンプ

父ステイゴールド
母父キングカメハメハ(キングマンボ系)

→19年安田記念勝ち馬。祖母トキオリアリティーの影響が強いのであれば短距離志向は強いでしょうね。トキオリアリティーの仔であるリアルインパクトは安田9人気1着→MCS1人気5着。その後MCSには3度挑戦するもすべて着外という成績でした。ただネオリアリズムは7人気3着と好走しており、この辺りの違いをどう捉えるかになるかと思います。個人的な見解としては、ネオリアリズムは札幌記念からの2F短縮によりパフォーマンスを上げた?という考え方。


エメラルファイト

父クロフネ
母父スペシャルウィーク(SS系)

→スプリングS勝ち馬。クロフネ牡駒なので加齢が進めばどんどんパワー型になっていきそうなイメージ。スプリングSでは完成度などから高評価したものの、当時との適性のズレがどのタイミングで始まるかは見極めたいところ。ここで戦法などをガラッと変えず、当時のイメージのまま鞍上が乗るのであればいまの路線では頭打ちの印象も。ダート路線か距離短縮で見てみたい。


カテドラル

父ハーツクライ
母父Rock of Gibraltar(デインヒル系)

→NHKマイルC 2着馬。母父は16年勝ち馬ミッキーアイルと同じ。母父デインヒル系は他に14年15年と連続2着のフィエロなど父ディープとの組み合わせで好走馬を良く輩出している。父ハーツに変わったところで適性が大幅にズレるとは言い難いのであまり低評価にはしたくないところです。ただ父替わりで初速が速くなさそうなところは若干懸念材料なので激流ペースで混戦となれば台頭も可能という条件付きでの評価とさせて頂きます。


クリノガウディー

父スクリーンヒーロー
母父ディアブロ(ヘイロー系)

→ロベルト系のスクリーンヒーローを父に持ち、ダート血統のディアブロが母父。メジロライアンというタフさも兼ね備えた血統構成で、他馬との比較で見ても、戦績どおり渋った馬場で上がりのかかる展開の方が良さそうな印象。今回のレースをどう想定するかで評価が分かれそうな1頭ですが、前走に関しては軽さを持つ上位勢に対し、同じようなスタイルの競馬で勝ち馬と0.3差。今回の方が恵まれるという見方も出来そうです。


グァンチャーレ

父スクリーンヒーロー
母父ディアブロ(ヘイロー系)

→父と母父の組み合わせはクリノガウディーと同じなのですが、こちらはNijinsky系が入ることによって持久力がプラスされています。今年の京都芝の傾向を見てみるとNijinsky内包馬は比較的相性が良く、Nijinskyの持つ持久力がいまの馬場にマッチしているのだと推測します。楽に先頭が取れ、この馬のペースで引っ張ることが出来れば面白い存在ではないかな?と思っています。


タイムトリップ

父ロードアルティマ
母父ホークアタック(ロベルト系)

→父ロードアルティマはSeeking the GoldにSecretariat。半兄弟にGone Westという血統からもスピードのあるスプリント適性に傾いた種牡馬。母父ロベルト系、母母父ダンチヒ系という配合からも一度、函館芝1200などでの走りを見てみたい血統構成。今回においては渋ればワンチャンなくはないかなとは思いますし、考え方としてスプリント質が問われる展開になれば可能性はゼロではないと思います。ただ本来マイルでプラスになる血統とは言えず、マイルのレースの中でも、より中距離質が問われやすいこのレースにおいては高い評価はしずらい1頭です。


ダイアトニック

父ロードカナロア
母父サンデーサイレンス

→前回スワンSで本命推奨した際にさらっと書きましたが、ロードカナロア×サンデーサイレンスというアーモンドアイと同配合の血統構成にアメリカ色の強いリボー系のアレミロードが入り、更にStorm Birdのクロスでスピードが強化されている印象のある配合です。ごちゃごちゃしてなくシンプルにスピードが強化してある血統構成と言えますね。前走のパフォーマンスからも京都芝1400は現状のベスト条件だとは思いますが、今年の京都芝はSadler's WellsやNureyev、Nijinskyなど持久力やタフさのある血統を持つ馬が特に上級条件で好成績を残すことが多く、当馬のようなシンプルなスピード強化配合は凡走するケースが多い印象です。その中で、この馬はG1馬を抑え連勝で駒を進めて来ました。字面の血統表だけで見ると、そこまで高く評価出来るものではありませんが、あの内容であれば1F延長という条件付きでも今回ではあまり評価を下げたくない1頭です。


ダノンキングリー

父ディープインパクト
母父Storm Cat(Storm Bird系)

→言わずと知れたディープインパクト×Storm Catの配合ですね。その中でも特に米国ダート色の強い母方なので、17年の3着馬サングレーザーと近い部分を感じます。昨年に関しても2,3着に関しては母方がダートに傾いた血統構成だったので、レースへの相性は悪くないでしょう。
さらに重賞を勝って臨めるところや前走からしっかりと間隔を開けて出走できることなどマイナス要素があまり見当たりません。さらに前走から距離短縮になるので米国的な要素が活性化されれば大きくパフォーマンスを落とすとは考えにくいです。こちらには重い印を打つことにはなりそうです。


ダノンプレミアム

父ディープインパクト
母父Intikhab(ロベルト系)

→こちらはディープにロベルト系とデインヒルというキングリーとは母方が逆の欧州的な要素を持つ血統構成をしています。欧州要素を持つディープ産駒の方が"溜めて切れる"要素が強く出てくることが多いので、このレースにおいては向いていると言って良いと思います。しかしこの馬の場合は、休み明けでの激走が多いタイプでもあるのでその辺りの反動はどうしても気になってしまうところです。レース間隔が詰まっているところなども含めて総合的に見るとあまり高くは評価したくありません。


フィアーノロマーノ

父Fastnet Rock
母父Lion Heart(Storm Bird系)

→父Fastnet Rockはプリモシーンの母父でもあるのですが、豪州系の短距離馬。母父もStorm Bird系でノーザンダンサーが強化されている非サンデー配合です。より短距離っぽさが問われる安田記念においては、血統的には合っていたと思うのですが、9人気14着と一線級との壁を痛感させられました。そこから中距離っぽさが問われるマイルCS直行は決して歓迎とは言えず、個人的な見立てとしては阪神Cへの叩きか?と思っています。もしそちらに連戦してきたらそこで狙います。


プリモシーン

父ディープインパクト
母父Fastnet Rock(デインヒル系)

→ディープ×デインヒル系なので、ミッキーアイルやフィエロなどと近い血統構成です。母父は先ほども紹介したように豪州系の短距離馬。ただ母は1600〜2000を中心に活躍した中距離馬。母父の短距離適性を重視すると評価は上げずらいのですが、母や組み合わせから考えると評価しなくてはならない1頭です。個人的な見解としては、スプリント適性が問われる安田記念より速い勝ちタイムのヴィクトリアマイルで好走したこともあり、スプリント寄りのマイラーなのでは?といったところが現状の評価です。展開面からも前半から流れる展開の方が良さそうなのでそのあたりをどう判断するかが重要だと見ています。


ペルシアンナイト

父ハービンジャー
母父サンデーサイレンス

→17年の勝ち馬。昨年は2着。すでに当レースにおいての実績があるので、わざわざ血統を説明するまでもないのですが、祖母の産駒には10年3着のゴールスキーもいるので言わずもがな好相性血統と言って良いと思います。ただ今年に関しては去年までのような勢いは少し無くなりつつあるので、その辺りをどう評価するかが難しくなると思います。


マイスタイル

父ハーツクライ
母父フォーティナイナー(ミスプロ系)

→1走1走の反動が大きいダンチヒ系統の影響が強い馬かと思って前走は軽視したのですが好走されてしまいました。休み明けで反動がリセットされたからなのか、母父フォーティナイナーが米国系の速い血なので短縮が良かったのか?いまいち掴みきれていません。ハーツクライ産駒にも関わらず若駒時代から先行脚質だったこともあり、父の影響が薄く、母方の影響が強い馬なのではないかというところが今のところの認識です。こういうムラ馬タイプはあまり買いたくないということもあるのですが、私の見立てが正解なのであれば今回は連戦で延長のターンでもあるので、あまり高くは評価したくない1頭です。


モズアスコット

父Frankel
母父ヘネシー(Storm Cat系)

→18年安田記念勝ち馬。父がデインヒル内包、母父Storm Cat系ということでノーザンダンサー強化のフィアーノロマーノと似た血統構成。昨年は安田1着の後、スワン2着→MCS 13着→香港M 7着とマイル以上の適性が問われるレースで惨敗してしまいました。前走久々の1400起用で好走したことをどう捉えるかによって評価が分かれそうな1頭です。父Frankelは一般的に、一度崩れてしまうと立ち直りにくいと言われていますが前走の好走を復調と見るか、メンバー低レベルと見るか、ですね。私は後者です。


レイエンダ

父キングカメハメハ
母父シンボリクリスエス(ロベルト系)

→レイデオロの全弟。ディープインパクトを輩出したウインドインハーヘア牝系は瞬発力や高速適性に特化する部分があるのですが、その中でも祖母レディブロンドはさらに短距離寄り。全体的にスピード気質が目立つので、やはり東京コースのような芝が最も相性は良さそうです。今年の京都芝の傾向を見ると、ある程度欧州的な要素を持っている馬の好走が目立つのでその辺りを踏まえるとどうしても血統的には不安に感じてしまいます。


レッドオルガ

父ディープインパクト
母父ダンシングブレーヴ(Lyphard系)

→活躍馬の多いエリモピクシーの仔。東京のマイル重賞での好成績が目立つ一族なので、コース替わり&混合G1ということでおそらく一般的は評価は大幅に下がりそうです。ただこの血統は京都外回りコースの相性が悪いわけではなく、レッドアヴァンセ(エルフィンS)、リディル(スワンSなど)、クラレント(デイリー杯2歳S)、レッドアリオン(マイラーズC)など実績は多い。昨年の当レースでは3着から0.1差以内にディープ×Lyhardの組み合わせが3頭入ったこともあり、地力の差を埋める何かがあればヘタな凡走は考えにくいです。




以上になります。
簡易的ではありますが、全頭考察させて頂きました。参考になったと思って頂けたら記事への【スキ】、Twitterでの【RT&いいね】是非よろしくお願い致します。

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