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youの血統考察 #26 【天皇賞・秋 血統考察】

今週は『天皇賞・秋』の出走馬を血統的な観点から考察していきたいと思います。

今回もTwitterにて気になる馬を募集させて頂きました。その中から要望の多かった馬を考察していきます。


今回の出走メンバーは3冠牝馬アーモンドアイを筆頭に3歳世代最強?のサートゥルナーリアやダノンプレミアム、ワグネリアンなど現役で考えられる上ではかなりの好メンバーが揃ったような印象です。


まずは天皇賞秋における好走血統パターンを紹介しておきます。それは2000m以下の適性が高い馬です。(良馬場前提)

18年
1着 レイデオロ
→母ラドラーダが全4勝のうちマイルで3勝。
2着 サングレーザー
→マイラーズC 1着 マイルCS 3着
3着 キセキ
→祖母ロンドンブリッジ 桜花賞2着
16年
1着 モーリス
→マイルG1 4勝
2着 リアルスティール
→ドバイDF 芝1800 1着
3着 ステファノス
→富士S 1着
15年
2着 ステファノス
→富士S 1着
3着 イスラボニータ
→フジキセキ×Cozzene 共同通信杯 1着
14年
1着 スピルバーグ
→1800mで3勝。トーセンラーの全兄。
3着 イスラボニータ
→フジキセキ×Cozzeme 共同通信杯 1着

不良馬場だった17年を除く過去5年を見ても、このような結果となっており、13年は2000m以下の適性が高かったジャスタウェイが3冠牝馬ジェンティルドンナを4馬身ちぎったなんてこともありました。とにかく2000m以下の適性を持つ馬には注意しておきたいです。



今回、票が最も多く集まった馬たちは以下の馬たちです!今回は3位が2頭いましたので、計4頭の血統見解を書きました。



ワグネリアン

→父ディープインパクト×母父キングカメハメハ。祖母ブロードアピールはダート短距離型。キングカメハメハは母父の特性を活かすので米国ダート型のBroad Brushが前に出ており、いわゆる母父Storm Cat(ダノンキングリーやリアルスティール)などの考え方に近い、典型的なディープインパクト産駒の成功パターンです。

このタイプの牡馬の血統パターンの強みとしてはクラシックにピークを持ってくる仕上がりの早さ高速芝での瞬発力にあると思います。この馬も18年のダービー馬になるので、まさにそのパターンと言えると思いますが、古馬になってからの成長力に疑問が残るところもひとつの特徴です。母が南米牝系のサトノダイヤモンドは2,3歳(6,1,1,0) 4,5歳(2,0,2,6)、同じく南米牝系のマカヒキも2,3歳(5,1,0,1) 4歳〜(0,1,2,8)と、4歳以降は稍重芝や道中の追走が楽な低速戦でやっと好走、G1では通用せずという結果となっており、同じ成長曲線がこの馬にも当てはまると仮定した場合は、想定3人気という人気ほど妙味があるのか?と少し疑問に感じるところがあります。

もちろん実力は上位に入るとは思います。前走は落鉄しながら勝ちに行くために早めに動いて0.2差の4着ですからね。ただ馬場もどうなるか分からない上に、相手も一筋縄ではいかないメンバー構成。私個人としてはそこまで強力に推したくなるほどの魅力は感じません。



ダノンプレミアム

→父ディープインパクト×母父Intikhab(ロベルト系)。母インディアナギャルはアイルランド産でマイルと2000mの重賞で2着の実績があります。母父Intikhabは芝マイル重賞を2勝。同じ父と母父を持つサトノラーゼンは15年ダービー2着の実績はあるものの最終的にはマイラーだったように、その辺りを踏まえてもこの馬の距離適性はマイルから2000m辺りだと踏んでいます。

天皇賞秋は、マイル適性を持つ馬が走りやすいレースなので、前走から考えれば条件自体はプラスになります。(安田記念はスプリント適性を持つ馬が走りやすいレース) あとはペースがどうなるかでしょうね。

ただ、この血統で懸念すべきところは早熟性です。サトノラーゼンは10戦目のダービーが最高パフォーマンスで、以降はメンバーレベル落ちのOP戦で数戦好走があるのみでした。この馬にも早熟性は該当するかもと思っていますが、今回でやっと9戦目。まだ高いパフォーマンスを維持出来ているところだと思うので今回はそこまで評価を落としたくない1頭です。



スワーヴリチャード

→父ハーツクライ×母父Unbridled's Song。前年10着ですが、スタートで出遅れ+通称マカヒキアタックをくらったこともあり、そこまで気にしてません。ハーツ産駒は本格化してくると先行できるようになり成績が安定してくるようになります。この馬も前走がそうだったように本格化してきたと言っても良いと思います。また本来、あまり得意でないとされていた右回りの内回りコースから左回り大箱コースに変わる点もプラスになると思います。

ただやはりハーツクライ産駒なので、叩いた2戦目の方が良化しそうというところもあり、ここが勝負なのか、今回に比べれば比較的手薄なメンバー構成になる可能性もあるジャパンカップが目線の先にあるのかを加味する必要があるのかなとは思います。



ユーキャンスマイル

キングカメハメハ×母父ダンスインザダーク。この馬自身のことを言えば、左回りを選んで使ってきているところがあるのでレースの条件自体は悪くないと思います。同じ父と母父の組み合わせでは15年勝ち馬のラブリーデイがいますが、個人的にはこの時のメンバーレベルには疑問なので、この好走ケース自体はあまり高く評価していません。

また明らかにスタミナに偏った血統構成なのでどうなのか?と思われがちですが、このレースは時計が速くなると意外なほどスタミナ血統(欧州型血統)を持った馬が激走するケースがあります。
過去で見てみると、最も速かった11年の勝ち馬トーセンジョーダンの父はトニービン系のジャングルポケット。2着ダークシャドウは父ダンスインザダーク。18年の勝ち馬レイデオロは父欧州型キングマンボ系のキングカメハメハに母父ロベルト系のシンボリクリスエス。09年カンパニーは父トニービン系のミラクルアドマイヤ。2着スクリーンヒーローは父ロベルト系のグラスワンダー。08年ウオッカの父もタニノギムレットなのでロベルト系。

と言ったように道中の追走ペースに対応出来るようであれば、まさかの激走もあり得なくはないと思います。



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最後までご覧頂きありがとうございました。
今回は上位に選ばれた4頭を考察しました。馬券検討の際にお役立て頂けたらと思います。

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