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MV制作 備忘録 『空の巣』 編

おばんです。
ボスです。

ユアミトスは先日無事に2nd MV「灯火」を公開することができました。

最初は「ぶっちゃけMVってどうやって作るの!?」状態だった自分ですが…。
沢山の方達の力を借りて作品を完成させることができました。
とても感謝しています。

今回はMV制作の初心者だった自分が1st MV「空の巣」を完成させるまでの過程を備忘録を兼ねて書きたいと思います。
これからMVを制作したいと思っている人の参考になれば幸いです。

撮影チーム探し

いざMVを作ろう!と思ってもユアミトスには動画制作のノウハウがありませんでした。
なので、まずは撮影チームを探すことに。
以下のラジオ出演時、MCの一人の大谷大さんと知り合いました。

大谷さんはアマオトというバンドのギタリストなのですが、ラジオ収録後にMV制作のお話をしていたら、なんと知り合いの撮影チームをご紹介していただけることに!
この時に大谷さんと出会っていなければユアミトスのMV制作は頓挫していたかもしれません。
ご縁に感謝です…。
そんな大谷さんが運営しているブログはこちら

撮影チームと顔合わせ

カメラマンでディレクション担当の生熊 友博さん
ビデオグラファーの金泉 太一さん(CROSS EFFECTS
上記2名をご紹介いただきました。

お二人とも気さくな方達で映像制作初心者の質問にも丁寧に色々と答えてくれました。
カラーグレーディング?シネマカメラ?4K?
なんか聞いたことあるけど、知らないことばかりでした(笑)

そして、MVのイメージはなんとなく頭の中にあったので、それをお伝えして次回のオンラインミーティングまでにもう少し内容を詰めることに。

初回の打ち合わせ時、以下の点をまとめておくとスムーズに進むと思います。

・バンドのコンセプト
・MVのイメージ
・公開スケジュール
・制作予算
・わからないことの質問事項

色々なMV調査

頭の中のイメージをより具体的にする為、以下の点に注意しながら色々なMVを観て研究しました。

・色味
・構図
・アングル

だんだんと自分が表現したいMVのイメージを絞り込むことができました。
同時にこういう表現は可能なのかな?という疑問も沢山出てきたので、撮影チームに質問することをメモしていきます。

オンラインミーティング

appear.inというサービスを使ってオンラインミーティングをしました。
チャットのやり取りは随時おこなっていましたが、動画を使って顔を見ながら会話をすると文字だけでは伝わりにくいニュアンスも伝えることができて安心しました。

情報共有はGoogle ドライブを使用しました。
音源や歌詞、参考写真などを共有しながらイメージのすり合わせをおこないます。

参考MVを撮影チームに共有しつつ、こういう色味・雰囲気にしたいです!こういうアングルで撮影したいです!など具体的な要望をお伝えしました。

予算的に広いスタジオで沢山の照明とカメラで撮影することは難しかったので、寄りの演奏シーンをメインにすることが決まります。

インサートシーン(演奏シーンの合間に入れる役者さんが演技したり、風景などが入ったりするシーン)も極力入れないことに。
シンプルイズベスト案です(笑)
※2nd MV「灯火」はインサートシーンも入れています

生熊さんのご紹介で照明機材のレンタルをしている会社の地下スタジオにて撮影することが決まります。

撮影スタジオ内見

撮影チームと一緒に色々な項目のチェックをしました。

・広さ
・天井の高さ
・防音(ドラムを叩くので)
・レイアウト
・照明の数と種類
・暗転にするので全ての光を塞ぐ方法
・確認用ディスプレイ
・控え室
・鏡の大きさ
・電源コンセントの位置
・音源を流す用のスピーカー
etc

構成表作成

内見とミーティングも済み、色々決まってきたのでここからは具体的に動いていきます。

次のタスクは「構成表」の作成でした。
何度も音源を繰り返し聴きながら以下のように細かく指定していきます。

 A
・Vo 0:19〜0:23(寄り、歌詞:膝を抱えて)
・Pf 0:23〜0:26(引き)
・Dr 0:26〜0:29(引き)
・Vo 0:29〜0:31(寄り、歌詞:ひどく綺麗に)
・Vn 0:31〜0:33(寄り)
B
・Vo 0:33〜0:36(引き、歌詞:全部消えてしまえ)
・Gt 0:36〜0:40(寄り)
・Pf 0:40〜0:43(引き)
・Vn 0:43〜0:45(引き)
・Pf 0:45〜0:45(寄り)
・Vn 0:45〜0:47(寄り、駆け上がりフレーズ)
C
・Vo 0:47〜0:50(引き、歌詞:真っ黒な羽を)
・Gt 0:50〜0:53(引き)
・Ba 0:53〜0:57(引き)
・Pf 0:57〜1:00(引き)
・Dr 1:00〜1:01(寄り、スネア連打合わせる)
・Ba 1:01〜1:04(寄り)
・Vn 1:04〜1:07(寄り)
・Dr 1:07〜1:07(真上、タムフィルイン合わせる)
・Dr 1:07〜1:11(引き)

メンバーの演奏シーンを思い浮かべながら、ここはバイオリンの駆け上がりフレーズだから手の寄り、ここの歌詞は強い想いだからボーカルの寄り、ベースソロは身体の動きもあるので引きかな?などなど。

本当に手探りで何度も修正を重ねながら進めていきました。
仕事帰りの隙間時間などを使って作成したので、2ヶ月ぐらいかかりました。

あと、撮影チームとメンバーに具体的にイメージを伝えるためデザインカンプも作りました。

こちらのデザインカンプをもとに生熊さんが紙芝居のようなMVデモ動画を作成してくれました。
音源に合わせて絵が切り替わるので具体的に完成系のイメージができて、ギターのシーンがちょっと少ないかな?など全体のバランス調整もしやすかったです。

ヘアメイクとスタイリスト

ユアミトスにはメイク担当のHitoMiが在籍しているのですが、ヘアアレンジ担当がいませんでした。

そこで自分が前身バンドをやっている時からお世話になっていた美容師のEriさんにお願いしたら快諾いただけました。

ちなみに美容師さんは土日の休みを取ることが中々難しいらしいので、撮影が土日になる場合は数ヶ月前からスケジュールを押さえておくことをオススメします。

そして、スタイリストに関してもHitoMiとEriさんが兼任してくれました。
LINEグループを作成して、みんなでワイワイ衣装選びです(笑)

香盤表作成

香盤表」という言葉も初めて知りました。
撮影当日の詳細なスケジュール表のことです。
こちらはディレクターの生熊さんが作成してくれました。

撮影

入りと同時に女性陣はヘアメイクに入ってもらい、男性陣で機材のセットアップとレイアウト調整をしました。

フルメイクに一人40分、ヘアアレンジに一人30分かかるので、6人全員のヘアメイクが完了してからバンド全体の引き撮影をおこないました。

当日は色々な問題も発生したので、可能な限りスケジュールには余裕を持たせたほうが良いと思います。

撮影終盤にみんなで最終確認しているこの一枚が凄くお気に入りです。

撮影で一番時間がかかったのは照明の調整でした。
本当に何度も何度も微調整をしながらイメージしている映像に近づけていきます…。

演奏シーンは一人ずつ楽曲をフルで流して、寄りと引きを撮影しました。
みんな初めての撮影の割りには緊張していなかったと思います。
生熊さん、金泉さん、アシスタントの菅さんが終始和やかなムードを作ってくれたからだと思います。
現場の雰囲気はそのままMVにも影響が出るなぁと思いました。

一点、注意があるのですが、ドラムの撮影時は音源を爆音で流してもドラムの音でかき消されてしまうのでドラマーはイヤモニ必須だと思います…。

立会い編集

ビデオグラファーの金泉さん宅で編集に立ち会わせていただきました。
実際に編集画面を見せていただきながら色々説明をしてもらったので、とても勉強になりました。
動画撮影の色々なテクニックの名前を調べておくと、今後はよりスムーズに要望をお伝えできるのかなぁと思います。

ちなみにMV冒頭に出てくる森は富士の樹海です(笑)
プロカメラマンでもあるドラムのShingoが実際に撮影してきてくれました。
実は写真ではなくて、動画だったりします。

完成

そして、完成したMVがこちらになります!
とても素敵な仕上がりですので、ぜひご視聴いただけますと嬉しいです。

レビュー記事も書いていただけました。

楽曲のご試聴とストリーミング配信はこちら

まとめ

MVを作りたい!という思いはずっとあったのですが、いざ作ろうと思った時は知らないことが多すぎて本当に困りました…。

でも、素敵なご縁と沢山の方達に力を貸していただき、素敵なMVを完成させることができました。

MVの作り方は色々あると思うのですが、ユアミトスの場合はこんな感じで進めていきましたので、これからMV制作をするかたの何かの参考になれば幸いです。

次回は2nd MV「灯火」のMV制作過程を書きたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ユアミトスライブ情報

企画:Beginning19.6 “ぴあのまじっく”
日程:2019年4月27日(土)
時間:開場 12:00 / 開演 12:20
料金:¥3,000 + 1Drink
出演:もらすとしずむ/ Coffy and Mary Ann/ ユアミトス
場所:渋谷LOFT HEAVEN

アコースティック編成のライブです。
バンド編成の演奏とは違った表情の楽曲たちをお楽しみください。

チケットのご予約は公式サイトからお待ちしております。
お名前と人数をご記載ください。
メンバー一同心よりお待ちしております。

サポートいただきましたらユアミトスの活動費にさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。