あこがれのひとになるためにはどうしたらいいか

「先輩みたいな音が出したいんですがどうしたらいいですか?!」

 『青空エール』という、高校生吹奏楽部を舞台にした漫画で、こんなセリフがある。
それに対しての返答は
「自分の音は自分で見つけてください」
というもの。


あの人になるためには。
人生で1度は考えることではないかと思う。
それがリアルの人であれ空想の人であれ。

上記のセリフを借りるならば
 自分のことは自分で探さなくてはいけない
おまえはおまえであれってことだろう。

「みたい」になることは、できるのだ。
話し方や仕草や持ち物や
考え方、心の持ちようを真似れば。
けれどそれは自分では無い。
それを正義としてるうちは、自分では無い。

落とし込んで落とし込んで、
自分に吸収して見そいで、
自分になる。

欠けているものを見て
そこに劣等感を覚えて
それを正義として
自分を貶める要素として
愛されるための手段として
まわりを見ているうちは
きっと苦しくなるだけ、なのだ。


あこがれのひとになる方法などない。
強いて言うなら転生を繰り返せばあるいは。


無いものを取り入れるなと言う話ではない。
 取り入れたいなら取り入れたらいい。
でもそれが、欠けの意識からくるのであれば
それはしんどさを孕む。

しんどささえも好きなのであれば
それはきっと好きなことなのだ。

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