2023/3/4魔の巣(感想)

魔の巣に行った感想
「魔の巣」といえばかの有名なザクセス看板ライブ「グレイモヤ」のアングラver.というか更にディープ版🕷・・・てな感じで、開催される劇場も徐々にキャパが広がっていく煌びやかグレイモヤと違って治安良くない臭いゴミ溜め歌舞伎町にある新宿バティオス、開催時間帯も遅め・・・だったのが今回は、あの、✨座・高円寺✨しかも14時開演・・・🌞時間が早すぎる・・・冷静に考えて早い。普通に全然起きれなくて間に合わなくて行けないかと思った。いつもギリギリになってしまう。いつも走ってる。メチャ汗かく。余裕を持って生きていける人間になりたい。

そもそも今回の会場がバティオスじゃない理由を「会場が取れなかった~><」て主催の栗原さんが仰っていて近年のお笑いライブ乱立戦国時代に的確に集客ができる日時・会場の選定をするのってめちゃむずなんやろな〜〜て思いました。(思ったこと)
座高は段差もしっかりあって見やすいし椅子ふわなのでだいぶ好きな会場。(前の席に前屈み鑑賞クソ人間とか帽子被ったまま鑑賞クソ人間がいたら視界は終わるけど)ただ、階段昇り降りの時めちゃ音鳴るから毎回びっくりする。

ただ、やっぱ何だか「魔の巣はバティオス!」(夏はドラえもん!)みたいな感覚がわたしにはあってあのくらいの大きさの会場にぎっちり入った人間が目の前で起こる普段行き慣れたライブより二段階以上狂ったネタをする芸人を見て死ぬほど笑ってるっていう、酸素もどんどん薄くなっていくような空間全体が歪みだすような、これは自分の笑い声なのか前後左右の誰かの声なのか判断つかないくらい全員が笑い転げていて真っ暗闇すぎる暗転中、自分と隣の人の境界が溶け出す感覚にすらなるところが好き。だったんだけど結局「魔の巣」は「魔の巣」で化け物みたいな最強ライブでした。

【感想】
牛女(牛女のオタクなのでまず牛女のことを書く)こんな豪華な座組でフライヤーの下に大きめフォント名前表記なの(かっこいい~~!)だし、しっかりウケてたの(だよね~~~!)て感じ( ◠‿◠ ) 

ネタは『有給』、1発目「「   」」の空気が徐々に盛り上がって\ワアアァアァア!/感すごくて、何回見てもめちゃくちゃ笑っちゃう。わたしはこのネタ見るのが3回目?とかだったけど見るたびに違う空間にいる二人の独り言文句の精度が高くなっていて(もちろん見てる側のわたしはそれぞれが”なに”を言っているのかは聞き取れていないけど、文章が滞らず、自然に言葉を発声しているという意味)、その二人の空間に共通して流れている有線の音楽が引き起こす「おもしろ」についての説明がごく自然に出来ているのがいいな~と思いました。しかもその説明が押しつけがましくないところもとっても好き。とはいえ”その瞬間”が来たら100%分かるのが天才的でとっても好き。
2回目の「「   」」については初めてみたときのパターンが結局一番好きなんだけど、あれって(あwwww失敗wwww)の笑いが発生しがちでノイズになるのかな?とかって思って(わたしも初見の時は 失敗した。 て思った)、ネタ終わりに”説明”できれば違うと思うんだけど、そもそも”説明”しなきゃいけないネタって・・・?感じだしな。毎回そんな都合のいい機会ないし。だから魔の巣での、アルバイトしらすさんだけが「   」て顔のおもしろ付きでやって店長佐野さんがブチギレる構成はだいぶ「分かりやすい」んだろうな~と思った。けど現実世界で同じような状況になるなら初回のパターンだし、そういうリアリティをお笑いに持ってこれる牛女が特段好きだったりもするので、またいつか初回版もやってほしいなと思ったりする。
そしていまだに意図が掴み切れない最後のはにかみ笑い・・・急にただの佐野さんが出てくる感じがして(なに?????)になる。急に尻すぼみ感、チープ感、、、意図が分からないけども分かる必要もないね〜

ちょっと信じられないけどわたしのような人間にも最高ライブを鑑賞した直後地上に上がるまでの階段で、すぐに感想を伝えられる友人がいるんだけれど、そこで思わず話題に出しちゃったのはスーパー3助さんです。まじでなんなんだよあの人。3助さんってまじで何なんだろう、今回見た中で最も(なんで自分がこれをみて笑っているのか分からない)が多かったのに、めちゃくちゃ面白かった。けど月並みですが”なにで” ”どこで”笑ったかなんかは一切覚えていません。ミリガンさんみてるときもどっかのタイミングでスイッチ切り替わったみたいに笑いが止まらなくなっていっそ怖いまであった。なんであんなに面白かったんだろう?
浜村さんの「マスク」に対して3助さんが「タイミングがわり〜よ!」的なことを言ってて、なんも知らなかったわたしは(ほ〜、さいきんマスク解禁の流れきてるもんな〜そやな〜)なんてのんきに思ってたけど、実際は【早すぎて】時代に潰されたネタなんだと教えてもらって、浜村さんのあまりの先鋭さと運の無さと、ちょっと待てばよかったのに・・・!を感じました。
ズンポイのいちばん最低つかみ、本当に最低だけど死ぬほど笑っちゃうのでどうにかもう1回聞きたい気持ちがある。

永田さんのネタを見てる時って「おもしろい」だけの感情じゃもちろんなくて、たいてい「かわいそう」「つらい」「ひどい」の感情が含んだ視線でみていて、でもそんな風にみてた目の前の人が急に「(禁則事項です)!!!」みたいな倫理観ゼロ発言して、全ッッ然同情も理解もできないし、したくもない変な色の思想をその場にゲーゲー吐き散らかして、急に目の前がぐちゃぐちゃになって、どうしようもなく中身が剥き出しで、気持ち悪くて不快で目を背けたくて、でも目を離せない。

永田さんの漫談(漫談?)立ち話、?は「めっちゃおもろかった!」じゃ絶対無いし、「思ったこと全部言ってくれた!スッキリ!」なんかでももちろんなくて、普通に永田さん個人の歪んだ思想が含まれていると感じるので(それは絶対に違う)(なんでそうなるんだ??)はあるから、あれをみて共感した👊🏻😁なんて感想を出力する人間のことは信用できない。

ただ、吐き散らかしであることは間違い無いけど、しっかりと「お笑い」してるところが結局永田さんには敵わないと思う部分。今回は、なんか、伏線回収?っていうんですか?あれ、よく分かりませんが。名も無い「先輩」、なんか過度に挙動不審だな・・・と思っていたら・・・があったりして、ふははは!てのと、あれが全部リアルでもいいし、誇張が含まれても不思議はないし、逆に全部あの男の被害妄想でもいい。最後、お辞儀して去っていく姿に、暗転した真っ暗な会場に、一番大きくて一番長い拍手が聞こえたのがお客さんの答え、みたいなところあっていいなと思いました。

「おもしろい」「たのしい」「心地よい」みたいなプラスの感情以外をわざと発生させても「お笑い」は成立するんだって毎回実感して、毎回その「お笑い」に夢中になって帰る。
もうこれを知らなかったわたしには戻れないと、強く思います。

文章の終わり方全然わかんない❗️超たのし〜ライブでした!✌🏻😆✌🏻🎶

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