就職ナビのひとりごと Vol.2
職務経歴書
履歴書が名刺的な役割であるとすれば、職務経歴書はプレゼン資料。
職務経歴書でプレゼンするのは、自分が求人内容にふさわしい人物であること。
具体的には志望動機・活かせる能力・自己PR(適性)の3要素を中心に能力と適性を伝える。
この3要素はそれぞれが紐づき合っていて棲み分けが難しい。
しかし要素ごとに整理して棲み分けができると編集しやすくなり、伝わりやすくなる。
志望動機は、応募先の事業所や団体でなければならない理由。
活かせる能力は、応募先の仕事内容に活かせる自分の能力。
自己PRは今回の仕事内容に必要な適性と自分との共通点をまとめる。
大切なのは面接を想定して、この3要素をまとめること。自分が伝えたいことと、面接官が聞きたいこととの共通点が多ければ多いほど伝わりやすいのは明白だから、しっかり準備したい。
志望動機
志望動機には自己理解・職業理解・応募先の会社理解が必要。
①自己理解については、入社することで自分の夢や願いが叶うことなどは、応募先でなければならない理由に紐付きやすい。
②応募先の会社理解については情報があまりない場合もある。それでも、その会社が大切にしていることを中心に理解を深めたい。理念・社訓・社長挨拶・特長・商品・サービス・活動内容などから、その会社が大切にしていることを知ろうと努めて共感を伝える。
もちろん自分の活かせる能力や適性は、志望動機の一部になり得る。しかし①と②の要素も大変重要であることに留意してほしい。
活かせる能力
自分が頑張ったことや、実績を上げた内容を面接で伝えたくなるのは自然な感情である。
ここで大切なのは、それが面接官が聞きたいことでなければならないということ。
面接官が聞きたいのは、あくまでも求人内容に対して、ふさわしい人物であるかということ。限られた面接時間を活用して、自分のふさわしさを伝えることにまずは集中することが重要である。
自己PR(適性)
こちらも活かせる能力と同様に求人内容にふさわしい人物像と自分との共通点を伝えることに集中する。
編集方法
人が物事をまとめるプロセスは、思う→喋る→書くの順番で深まる。
例えば面接で『志望動機を簡潔にお願いします』と問われれば、1分程度で分かりやすく答えることを面接官からは期待されている。1分を文字で起こすとかなりの文字数になるから、スマホで1分間納得がいくまで録画すると良いと思う。その後文字に起こす。
まずは3要素の棲み分けをしたいので、読み返して志望動機の箇所には赤線、活かせる能力なら青線、自己PRなら黒線などのようにして、それぞれを3枚の用紙に書き写すことで棲み分けするのが良いと思う。あとは組み合わせたり、文章の前後を入れ替えたりしながら編集する。
最後に履歴書と職務経歴書、面接で伝えることの3点に整合性があり、効率的に伝える工夫ができているかどうかも忘れずにチェックしよう。
by就業ナビのひとりごと
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