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チケット代と責任

新国立劇場中劇場で「夜は短し歩けよ乙女」を観劇した。
最近、大きい小屋ばかり観ています。

安心感を買っているの、かな?とも我ながら思う。しかし、100%入っているとお客様も皆さん、隣に人がいるとギョッとなるくらいには、コロナはかなり生活を脅かしているように思う。

実際、自分も小劇場は怖くてちょっとがあり、配信がある場合はそちらを選択してしまいがちだ。

さて、チケット代と責任。今日はこれについてしみじみ考えさせられた。
今回全席9800円
決して安くはない。
なんなら、定期券1ヶ月買えるくらいの金額が数時間にかけられている訳である。

結果から言うと、私としてはチケット代以上のものを頂いた。
ファンタジーの原作を、映像というハイテクと歌舞伎の黒子手法のようなアナログで舞台上に立ち上げたのだ。
音楽、ラップ、歌舞伎がうまあーく融合し、出自も様々な役者さんも上手く溶け合って、なんとも優しさに溢れた時間を過ごした。

最近、配信などを見ていて、支払った金額に果たして見合っているのか?と思うことも少なくない。

チケット代に見合ったものを提供できているか、いないか?
チケット代をいただくということは、やはり責任が生じる訳で、そこを意識できているのかどうか?はプロとしてシビアにならなくてはいけないことだろう。

やっている人間が楽しむは確かにだが、自分だけ楽しんでしまったら独りよがりで何も伝わらない。
どうしたら、伝わるのか、見ていて見応えがあるのか?
作品を形作るとは別にそこも探っていかなくてはいけないのだろう。

楽しみつつも様々な事を考えさせられた。

#夜は短し歩けよ乙女 #チケット代#見応え

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