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耳の聞こえない女性に殺人鬼が襲いかかる無慈悲な映画『サイレンス』

ヤバイ映画をNetflixで見ました。耳の聞こえない女性に殺人鬼が襲いかかってくる、無慈悲のサスペンス。それが『サイレンス』です。(※マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』とは全くの別物なのでご注意ください。)

本作の主人公マディーは耳が聞こえません。人里離れた田舎の一軒家で執筆活動をしている小説家です。ときどき友人が遊びに来たりするけれど、基本的にはたった1人で暮らしている。

そんなマディーの元に、理由もなく人を殺す殺人鬼が急にやってくるところから物語は始まります。正直なところ、完全なる無理ゲーです。隣の家に行くのですら車が必要な超田舎に、変なマスクをした殺人鬼が来るだけでもアウトなのに、耳が聞こえないわけですから。

(英語版しかなかったけど、一応予告を貼っておきますが、英語だからこそ余計に怖さを感じると思います。↓↓↓)

頼れるのはほぼ視覚のみで、わずかな振動を頼りに相手の動きを感じることしかできない。もちろん殺人鬼の方はそんなことはお構いなし。むしろ、耳が聞こえないとわかってからは、その状況をより楽しんでくる鬼畜っぷりです。

しかもこの殺人鬼、人をムカつかせるスキルをぜんぶ取得している感があるし、ムカつくパラメーターがあったらぜんぶ最大まで振り切ってくるほどのクソ野郎です。

だからこそ全力で、超全力でマディーを応援したくなるんだけど、運も悪いし、タイミングも悪くて、次々とマディーに不利な状況になっていくからもうずっとハラハラするんです。

神様でも誰でもなんでもいい、なんなら森のリスでもいいから、とにかく彼女を助けてやってくれと祈ることしかできない。なんならもう諦めてしまって、せめて苦しませずに殺してあげて…と負け犬の発想しか出てこなくなる。

だがしかし、この映画はここからが本当のスタート。

「絶対無理じゃん…」と思わせておきながら、マディーが逆境に立ち向かいはじめる。しかもクソ野郎はマディーのことを余裕で殺せると完全にナメてるから勝機が生まれてくるんです!

まあこれ以上はネタバレになるから言えないけど、途中でいきなり無音になるシーンはまるで自分がマディーになったように怖いので、それがいつやってくるか、ソワソワしながら鑑賞してください。

最後に大事なことなのでもう一回いいますけど、本作はNetflixのみで配信なので、慌ててTSUTAYAに走らないように注意ですぞ。

それではまた。映画カタリストのゆうせいでした。

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