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性犯罪刑法改正、実現。

本日、参議院本会議で #性犯罪 にかかる #刑法改正 案が可決、成立しました。前回改正から6年の歳月を要しましたが、長い取り組みが形になり、本当に感無量です。改正にご尽力いただいたすべての皆様に、

心より感謝申し上げます。


内容についてはさまざまご意見がありますが、私としては、最大の関心事だった暴行脅迫、抗拒不能要件が明確化したことをはじめ、6年前は実現困難だと思っていた、性交同意年齢の引き上げや時効の延長、そして撮影にかかる罪の新設などが実現し、大きな手応えを感じています。

6年前の改正時、私は、3年後の見直し規定を、附帯決議ではなく法案の附則に入れるよう強く求め、与党と法務省にご英断をいただきました。その後2018年には、被害当事者団体の方々とイギリスに調査に行き、また、刑法学者や弁護士、被害者支援センターの方々などと意見交換するため全国を歩きました。この時は、法改正に賛成の方はもちろんですが、反対、慎重な方々のご意見が、その後の大きな方向性を模索する上で大変参考になりました。2019年には、「一人集中審議」と銘打って、法務委員会で何度も法改正の必要性を訴えました。法務委員会では、審議すべき法案は他にもたくさんありましたが、質疑を温かく見守ってくださった当時の法務委員長はじめ、与野党の法務委員の方々には感謝の念でいっぱいです。

そして何よりも、私が一番続けてきたことが、国会議員への理解啓発です。法改正を求めて、被害当事者団体の方々が、ロビーイング活動をずっと行ってきましたが、国会議員本人と面談できる機会は、日程の都合上、どうしても限られます。そこで、少しでもお役に立てればと、私は、団体の方々のイベント情報や資料を持って、法務委員会室や本会議場、議員会館を回り、国会議員の方にご理解を求めてきました。事あるごとに直接、国会議員の方々にお願いすることで、多くの国会議員が関心を持ってくださり、本当にありがたく思います。

政策を実現するために必要なことは多岐に渡ります。この法改正で得た経験を、端的に言葉にすることは難しいです。法務省も長く法改正に慎重でした。どうして潮目が変わったのか、確たることは分かりません。しかし、

多くの、あらゆる人を巻き込むことの大切さを知り、それを実践し、政策実現のための志をもち続け、あらゆる可能性にトライすることの意義を学びました。

6年間で法務委員会の顔ぶれも変わり、また私自身も現在は法務委員ではありません。しかし、全会一致で今日の国会で可決されたことは、長年にわたってこの問題に取り組まれてきたすべての方々の思いの結実だと感じています。

過去に、性犯罪事件の判決200件を分析し、法改正を誓って議員会館に掲示し続けてきた分析資料を、今日を一区切りとしようと思い、片づけました。紙やセロテープは黄色く変色し、今日までの歳月を感じました。



6年前の改正議論では、被害当事者団体の方々の前で悔し涙がこみ上げましたが、今日、幸運にも皆さんの記者会見にたちあえて、感慨の涙が頬をつたいました。さまざまな意見がある中で社会に一定のルールを設ける法律に、100点満点はありません。ですから嬉し涙とは言えませんが、万感込み上げるものがありました。

感謝の気持ちは尽きませんが、すべての皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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