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働き方や学び方は「短期戦」か「長期戦」かで選ぶと良さそう

最近、オンライン学習が大きな注目を集めています。
私は前職含め10年くらいオンライン学習に携わっていますが、ここまでの注目を集めたのは初めてではないでしょうか。

ただ、今は外出自粛→オンライン学習という不可避な流れですが、これが終わった時に改めて、リアルとオンラインはどういう立ち位置になるのか?

それはオフィスワークとリモートワークとも似ていると思ったので、その二つを交えて、個人的な見解を書いてみたいと思います。

そもそもオンライン学習(リモートワーク)って何が良いの?

オンライン学習やリモートワークの代表的な利点は以下のようなものです。

・時間と場所に左右されない(どこでもいつでもできる)
・移動時間を削減できる(往復1-2時間の節約)
・世界中の優秀な先生から学べる(世界中の優秀な仲間と仕事ができる)

一方、オンライン学習やリモートワークの欠点として挙げられるものは

・集中できない(自己管理が必要)
・コミュニケーションが希薄(学習する仲間、働く仲間が近くにいない)
・顔を合わせた方が学習効果(仕事の効率)が高い気がする

これらが代表的なものでしょうか。

利点と欠点を見てみるとトレードオフになっている部分もあり、どちら一方でその全てを満たすことは難しいし、利点を強く感じる人、欠点を強く感じる人など個々人で違いがありそうです。

なので、オンライン学習もリモートワークも、基本的にはその人や組織の考え方次第という結論になってしまうのですが、もし迷った時にここで判断したら良いんじゃないかというポイントがあります。

短期戦か長期戦か

ポイントは今「短期戦をしているのか」、「長期戦をしているのか」というのが重要なのではないかと。

学習でいうと、1ヶ月でやり切るという短期戦の場合、間違いなくリアルの場での学習がマッチしています。
英語でいうとフィリピン留学のようなやつですね。逃げを無くす笑

一方で1年かけて英語力を向上させるという場合、基本的にはオンライン学習(自宅学習)が合っていると思います。

1年の間、毎日3時間教室に通うというのはほとんどの(働く)人にとって不可能です。仮に週に1,2回は教室に通うとしても学習時間のメインは自宅学習になるはずです。

英語スクールでも最近は上記のような週1回の通学+自宅学習のサポートという形式の教室も増えているようです。

自分も平日3時間の英語学習をしていましたが(今はサボってます笑)、基本的には全て自宅学習でした。

仕事しながら3時間はハードそうに見えて、通勤時間がなくなると2時間近く浮くので、実は+1時間で3時間の学習時間は確保できてしまいます。

働き方も企業のステージ、志向性で変わる

リモートワークも基本的には学習スタイルの話と同じだと考えています。

例えば創業したてのスタートアップのように毎月が勝負!みたいな時は間違いなく全員オフィスで缶詰が良いと思います。
(初めから長期戦を目論む場合もあると思いますが。)

私が起業した時もリモートワークという発想自体なく、メンバーも濃密な働き方を求めているので、議題に挙がったことも無かったです。

しかし、一昨年くらいから弊社でもリモートワークやフレックスタイムを活用して、プライベートや副業などとのバランスをとった働き方がかなり進んできました。

今年の2月中旬からはコロナの影響で完全リモートワークに移行しましたが、そういう経緯もあり大きな支障はありませんでした。
(それでも全員リモートとなると新たな問題も出てきますが)

なぜ、コロナ以前からこのような変化が起きていたかといえば、大きく二つの理由があると思います。

メンバーの属性の変化

一番大きいのはメンバー属性の変化です。
平均年齢が上がり、家庭を持つ人が増えました。

以前は自分も含め社員はほぼ20代、社員よりも学生インターンが多いという時には子供の送り迎えを考える必要はありません笑

今はもしかしたら仕事や自分以上に大事な物を持っている社員が多くいます。そうなれば優先順位が変わるのは当たり前ですし、バランスをとって働く必要があります。

経営方針の変化

2018年から自分の中で経営方針を大きく変えました。

それまではスタートアップらしく非連続な成長を目指すという気持ちで、かなりストレッチした目標を置いていましたし、それを実現するためのハードワーク(労働時間というよりはスピードという意味で)をメンバーにも求めていました。

しかし2017年に会社として苦しい時期があり、メンバー構成もかなり変化が生じたため、もう一度方針を見直した時に思ったのが「持続可能な経営、働き方」というものでした。

持続可能というのは、

・長期的に組織や事業を考え、継続的に伸ばす
・失敗したら全て終わりというほどのリスクは取らない
・(自分含め)個人に依存した体制にしない

というイメージです。

スタートアップはgrow or dieなので笑、持続可能どころじゃないと思うのですが、少なくとも2018年時点のコードキャンプは極端な話、成長しなくても持続できる状態だったので可能だった戦略とも言えます。

経営方針が長期戦を見込むなら、社員にもプライベートを犠牲にして短期勝負!みたいな働き方ではなく、持続可能な働き方をして欲しいとなります。

となると、リモートワークやフレックス勤務、複業可能などは必然だったとも思います。

結論:「今」の自分にあった学び方、働き方を選ぼう

学習方法も働き方もあなたの「今」の方針にあっていることが重要です。

「今」と書いたのは会社のようにステージによってとるべき戦略が変わることがあるからです。

今は長期的なオンライン(自宅)学習が良くても、次は短期集中の缶詰スタイルが良いかもしれない。

働き方も普段はリモートワークが良くても、どこかのタイミングでは缶詰になって働く必要(意義)があるかもしれません。

ただ、それを個々人や会社の戦略に応じて選択できる未来だと良いですね!
(これまでは否応無しに通勤、通学が求められていたので)

選べるというのはその分、迷いも増えるけど、選べないよりはきっと幸せだと思っています。

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