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金沢用水歩き23(九人橋川編)


こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。

今回は九人橋川です!

九人橋川の由来は10人で並んで渡ると9人の影しか水面に映らない橋が架けられていたことから名前が付けられた用水です。その橋は現存はしておりませんが、影が消えてしまう橋とは恐ろしいですね。

九人橋川は兼六園の水を取水して始まります。
パイプが兼六園付近から伸びています。「兼六園の水」から「九人橋川」に名称が変わりますが、中身は同じ水です。つまり、金沢の様々な場所で水は名称を変えながら循環を起こしています。


兼六園から取水した九人橋川はすぐさま暗渠となり、坂を駆け下がっていきます。
駆け下がる際に用水は暗渠でしたが、この場所が開渠になったら、大きなウォータスライダーが出来て楽しそうだなと思いました笑

結構、急な坂でした。

カーブもある・・・。アトラクションとして楽しめそうな反面、遠心力で飛んで行きそう・・・。


そして、一直線に。

用水とは少し関係ありませんが、金沢市内にはこのような歴史を伝える石碑が至るところにあります。この九人橋川が流れている最中に通る小将町は藩主の身辺を護衛する小姓頭や小姓組の侍がいたことからその名前が付けられたとか。やはり、用水は元々、お城を守るために作られたこともあり、その周辺に住んでいる人はお城を守る侍などが多かったようですね。


ここから少しの間、開渠に!

ここにも石碑があり、九人橋川が昔、東内総構えに使われていたことが分かります。

何気なくある石垣の塀からもここに用水が流れていることが分かります。石が斜めに積まれていて面白いです。用水を研究するものとして石についても勉強しなければ・・・・。

ちょっと用水に段差をつけるだけで音がなっていいいですね。

ここから街の裏側に用水は流れていきます。

このように街の裏側に流れた用水は街とブロック塀によって隔たれてしまいます。
むしろ街の裏側に流れ、誰からも見られないのであれば、ブロック塀を取って
自分のお庭のように使ってみてはどうだろうか。

全ての用水が街の表側に流れていなくても、裏側に流れている用水には裏側に流れている使い方があるような気がする。様々な用水利用がされる街として金沢が発展していけばもっと水と関係を持った面白い街になるのではないだろうか。



なぜか最近、こういう住宅から雨水を用水に流す雨樋に惹かれる。現在は屋根から雨水を最短距離で用水に流す雨樋だが、もし、迂回して家の中を流れていたらどうだろうか。もう少し雨樋のサイズが大きくなって水族館にあるアザラシが泳いでいる水柱ぐらいになると綺麗なような気がする。

結局、水は循環しているので用水ばかりに注目して足下ばかりを眺めていたが、
雨水だって、用水または海などの水が蒸発して、雨が降るのだから、雨水も用水と言えるのではないだろうか。つまり、足下ばかりではなく、立体的に用水が存在していて、尚且つ、雨樋のようなアタッチメントを使用することで利用可能ではないだろうか。


https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/96769/より

「マリンウェイ」(円柱水槽)が家の中にあると楽しそうですね笑


家の前に橋に架かる欄干らしき物が。
昔は橋が架かっていたのだろうか。

ちょっとした石垣。街に溶け込んでいる。


そして、浅野川へ合流して今回の用水歩きは終わりました。

ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。

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