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金沢用水歩き16・17・18(北間・須崎・蚊爪用水)

こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。

今回は北間用水・須崎用水・蚊爪用水です!なぜ三つかと言うと浅野川から北間用水が取水して、須崎用水に分流して、蚊爪用水に分流するからです。つまり、三つは同じ用水となります!

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まずは北間用水を歩き始めました。昔、使われていたような階段がありました。やはり、こうやって昔の名残りが無くならずにあるのは金沢ならではの風景ですね。

地層のような用水

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歩いている時の用水の深さは浅く、少ししか、用水は流れておりませんでした。ですが、用水の深さは深く、用水の側面には三つのラインが付いていました。一つ目は現在の用水のライン。二つ目は一つ目の少し上に。三つ目はかなり上の方に。

このように用水の側面についたラインを辿ることで水位の変化が分かる「地層のような用水」になるのである。

「水門」という名の休憩所

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今回は分流が多いため、大きな水門が多く見受けられました。水門は用水の水量を調節したり、分流を作ったりする用水沿いの主要構造物である。また、大きな水門には梯子が設けられ、人が上に立てるスペースがあります。この風景を見て、もしかしたら、大きな水門は地域のコミュニティを担う「井戸端会議」的構造物として成立することもできるのではないでしょうか。例えば、上の人が立てるスペースを大きくして、水辺のテラスを作れたり、水門に屋根が付いていて、下が休憩所になっていたりと水辺の大きな構築物は「構築物」の枠をこえ、建築的なスケールを獲得できるのである。

つまり、街中にある限定的な使い方のされている「構築物」も小さな「建築物」と捉え直すことでもしかしたら、人が滞留できる場を街中に発生させる可能性を持っているのである。

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さらに歩いていくと用水の曲がり角にサビれた柵を発見しました。柵は老朽化が酷く、今にも壊れそうで安全面としても危ないと感じました。でも、私はこのサビれた今にも壊れそうな柵を見てこうも思いました。コイツは何十年もサビれて今にも壊れそうで、垂直に立たなくなったとしてもこの曲がり角は「俺が代々守ってるんだから口出しするな!」という意思の強さを勝手に感じました。

もしかしたらこのように街の片隅で密かに街を守っている今にもサビれて壊れそうな柵こそ上手く言えないけど「価値のある風景」なのかも知れないと思いました。

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さらにさらに歩くと用水は集落の中へと入っていきました。集落の中を流れる用水は流れがなく、穏やかでした。

ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。

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