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【働く×人生デザイン】職業訓練でのキャリア支援

※実際の委託訓練就職支援講座(4か月コース2回目・自己分析編)で使用しているレジュメと資料(大好きMAP・ライフラインチャート)がダウンロードできるようになりました。購入特典としてぜひご活用ください。

私がキャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)を目指そうと思ったきっかけは、職業訓練でパソコン講師を担当したことからです。
2005年の5月に始めたので、今(2019年6月)から14年前のことになります。

結婚退職後「もう一度働きたい」と思い仕事を探し始めた頃、世の中のアナログ作業がパソコン作業に移行し、それまでに培った写真植字や建築製図の技能を活かす求人はほぼ皆無でした。そこで、初級システムアドミニストレーター資格を取得。その後色々なご縁が繋がってパソコンインストラクターをすることになりました。
職業訓練に関しては、途中離れていた期間もありますが、通算6校の委託訓練にてパソコン講座や就職支援講座を担当させてもらい、今に至ります。

職業訓練は多様な人々が一堂に会して一定期間を学ぶスタイルを取っています。私の場合は委託訓練での座学の講座を担当していました。人によっては学校卒業以来に教室で学ぶ方もいらっしゃいます。中卒の学歴で思うように仕事が見つからず、訓練をきっかけに正社員を目指す人、60歳を超えてまだ現役で働きたいから学びたいという人まで世代も幅広く集まります。

また、ご自身や家庭の事情など、色々な人生背景を背負っている方も多くいらっしゃいます。
職業訓練を受講しようと思ったきっかけが、「開講分野の講座で学んで資格を取り就職したい」という本来の開催目的に合致する受講者さんもいれば、「ビジネススクールで高額の受講料払わなくても同じ内容を学べるのでいいと思った」人や、「訓練を受講したら雇用保険の受給期間が延びると聞いたから」という人もいます。ビジネスであれば実績として就職までのプランをしっかり組み立てられる受講者を受け入れればいいのですが、公的事業でそういう訳にもいきません。

であれば、訓練に携わるキャリアコンサルタントとしては、どのように受講生さんに関わっていけばいいのでしょうか。

私が考える職業訓練機関でのキャリア支援は
■訓練開講時に受講生一人一人に合った「目標達成」を決めてもらう
■全員共通で身につけてほしいことは生活習慣(遅刻・早退をしない、または連絡する)とコミュニケーション力(世代や人生背景が様々な人たちが集まる→価値観のズレがある中にいる)であることを周知・認識してもらう
■スタッフと相談しやすい関係性を作る

実は訓練の内容以外の、社会人にとって当たり前のところがポイントとなるのです。
上記の3つを満たすことができれば、クラス運営は社会人の訓練生の皆さんで話し合って進めていってくれます。

職業訓練では訓練生にどう関わり就職率の向上につなげていくか悩まれている施設も多いと思います。
そこで私が10年以上関わってきて感じたことをまとめてご紹介したいと思います。

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1.職業訓練の基礎知識

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