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【働く×人生デザイン】読書会の可能性と未来

私は2014年に「Read For Action」読書会に出会い、翌年すぐに認定ファシリテーターになってから、滋賀・京都を中心に読書会活動をしています。

他にも色々な読書会が開催され、また読書会手法もあるのですが、私にとっては「Read For Action」が自分に一番しっくりきます。
事前に本を読んでこなくてもいい、紙の本だけでなく電子書籍でもOK(これは最近できると知りました)、そして今はオーディオブックを使った「聴く読書会」の台本も用意中だということ。
決まった枠組みで開催するだけでなく、どんどん進化していくというのが一番楽しいです。

通常、読書会といえば、あらかじめテーマ本が用意されていて、それを事前に読んでおいて当日参加者と本について語り合うという場です。
小説などは昔からこの方法があちこちで開催されています。

「Read For Action」や「Active Book Dialogue」などはワークショップ型の読書会で、本を通じて参加者の知識や知恵を引き出し、相乗効果を生み出す感じになります。

振り返ると、ひとつは自分のキャリアコンサルティングのスタイルと「Read For Action」の読書会のスタイルがうまくマッチングしているんだろなと思います。
もうひとつは、「場づくり」する上で「場を選ばない」という点でも取り組みやすいと思います。

ワークショップ型の読書会は、貸し会議室など、参加者だけの空間を用意して行った方が効果的やと思うのですが、「Read For Action」の場合は、カフェの一角などで実施することもできます。
首都圏では朝活に最寄り駅近くにあるカフェに3人ほど集まって1時間ほど読書会で語り合う、みたいな読書会も開催されています。

今まで読書会の良さをどうやって広めていったらいいのか、すごく試行錯誤していましたが、2019年は「とりあえず定期開催を目指そう」と考え、毎月1回大津で読書会を開いています。

8月は「Read For Action」読書会を担当するリーディング・ファシリテーターの研修がありました。
昨年までは時間がとれず参加が難しかったのですが、今年はインターネット動画ライブ配信でずっと視聴し、席を外していた時間は再編集版の動画をみて全体を受講することができました。
いい時代になりました。

代表理事の神田昌典さんの講話があったのですが、地方経済を活性化するためには、高校生が内発的な課題を見つけそれを解決していく活動、そのための学習が必要であると。
このままでは事業継承が上手くいかず、地方の事業所が事業継承できず廃業してしまう。
そこで、新たな価値を生み出す取り組みが必要で、それは社会人が取り組むには時間がとれないので高校生に体験してもらいたい。
彼らはこの経験を通じて、多様性でグローバルな時代を乗り越えていく力にしてほしい、というメッセージを伝えておられました。

考えてみたら日本は昔から「寺子屋」で「読み・書き・そろばん」と礼儀作法を学んできました。
誰もが文字を読めるということは短期間で近代国家入りした原動力となっていったのではないかと思います。
寺子屋は少人数制個別指導だったので、今問題になっている「集団生活になじめない」人にも、自分のペースで学べる場であったのではないかと思うのです。

私はもう一度「寺子屋」的な「場」が作れたらいいなーと思います。
読書と習字とそろばんと、お作法とを教える場で、学びの時間が終わったら参加者が集まって未来の夢を語り、そのために目指すことを考える場。
今まで学校の部活でやってきたことも地域でスポーツを教えるところがいくつかあって、自分の興味関心に合わせて選んで通えるといいのではとも思います。
そーゆー場に私たちのようなキャリアコンサルタントも常駐して、そういった子ども達の未来を自由に描けるような関わりができるといいなーと妄想しています。

そういった「場」の実現のためにも、読書会の輪を広げていきたいのです。

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