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【Arduino 2019】 Yahoo! JAPAN Hack Day 2019 で見たあれこれ 〜 #つくるってたのしいね 〜(2019/12/16)

この記事は 「Arduino Advent Calendar 2019 - Qiita」の 16日目 の記事です。
当初、12月全体で9個しかアドベントカレンダーの記事登録をしていなかったはずが、気がつけば今回で16個目のアドベントカレンダーの記事となりました(笑)

今回の記事の登録先のカレンダーは「Arduino関連でなくても、電子工作・マイコン等にちょっとでも関連していればなんでもOK」となっていたので、Yahoo! JAPAN Hack Day 2019 で見かけた、電子工作やマイコンが関連する作品についてなど書いていこうと思います。
(とても面白い作品をたくさん見られて記録に残したいというのと、アドベントカレンダーの記事を書いておきたいとうのがあり)

はじめに: イベントについて

12/15(日)に「Yahoo! JAPAN Hack Day 2019」というイベントを見に行ってきました。
SNSでつながっている、イベントでよくお会いする方経由(とか、中の人経由)で、以前から見かけていて気になってたイベントだったのですが、ようやく観覧で参加することができました。

どんなイベントなのかは、最速レポートをあげていらっしゃる、こちらの記事や公式ページをご覧いただけるのが良さそうです。

とにかく、終わってから「楽しかったー!」と強く思ったイベントでした。
今回のイベントは、作る側ではなく見る側でしたが、見ていてとてもワクワクしてきました(そして、自分も何か作りたくなったりして)。

余談ですが、つい最近のイベントで、FESTA や GUGEN なんかも、同じように展示を見たりプレゼンを聞いたりして、とてもワクワクするイベントでした。

ハッカソンプレゼンステージのオープニング

イベントでは展示とプレゼンとがあり、最初にプレゼン(ハッカソンプレゼンステージ)を聞きに行きました。
このプレゼンは、24時間のハッカソンで作り上げた作品を、全72チームが90秒という限られた時間で発表するもので、こちらがオープニングの様子です。

ここから90秒プレゼンがずっと続いていく流れになりました。
その後は、プレゼンが行われた作品を間近で見たり体験できたりする、デモ展示が行われていました。

プレゼンの様子はライブ配信されていましたが、アーカイブが公開されているようです。

作品①: ハッカソンプレゼンステージとデモ展示

トップバッターはこちらで、突然のライブがスタート。
そこで使われていた仕組みは、プレゼン後のデモ展示の際に、近くで見せていただきました。

「サーボモーターで鉄琴を叩いていたり」、「空気を送り込むポンプで鍵盤ハーモニカを演奏していたり」、「同じく空気を送り込む仕組みを使って風船で音をだしていたり」、「ペダルやバチで人が起こしたアクションが、クラッピーを使って作られた楽器演奏の装置を動かせるようになっていたり」などと、自動・半自動で演奏をする仕組みが使われていました。
あと、ネットにプロジェクターでキャラクターを投影していたりもしました(かなり前に、ポリッドスクリーンとかアミッドスクリーンとかの用語で、安価にプロジェクションを実現する仕組みが話題になっていたのを思い出しました)。

自分も、演奏体験をさせてもらったりしました。そういえば、電子工作部分の制御系の話とかは聞き忘れた・・・(今度、聞いてみよう)。

作品②: ハッカソンプレゼンステージとデモ展示

こちら、お寿司を運ぶシステム。
床には色々な魚の名前の漢字が書かれており、その上をスマホを内蔵した車が走ります。車の上にはお寿司の皿がのせられる構成です。

床面の漢字には意味があり、本体に内蔵したスマホのカメラでこれらを読み取って絶対位置を検知するのに利用しているとのこと。
全体の画像データの中で、カメラで撮影された床面がどの位置にあたるかを画像の特徴点のマッチングで検出する仕組みとのことでした。

また、移動に使っているのはローテーションサーボのようで、その回転を制御するのにスマホのオーディオ端子を使っていました。音をだすかださないかで、それが制御信号の ON/OFF となるようにしているとのことでした。

そして、本体の上部に皿がのっているかどうかを、近接センサ(インカメラ側にあるセンサ)で検知したりしていました。

他に、過去の注文履歴を使ったレコメンドといった話などもプレゼンで出ていましたが、これ以上は長くなりすぎるので割愛。

この作品は、O2O賞と HAPPY HACKING賞の 2つをダブル受賞していました。

作品③: ハッカソンプレゼンステージとデモ展示

こちらは、Twitterアカウントの情報をベースに、ラーメンをオススメしてくれて、それが自動ででてくるというシステム。
自動販売機の中身のようにカップ麺が並んでいるのを、ミニ四駆で押し出すという斬新な仕組みでした(笑)
自分はこういう作品や仕組み、大好きです。

ボードは、Arduino と Raspberry Pi が1台ずつ使われていて、ブレッドボード上にモータードライバが刺さっていたり、という構成でした。

当初はベルトコンベアなんてキーワードも出ていたらしいのですが、その過程で「ミニ四駆を使えば、似たことができるのでは?」という話になったとのこと。ミニ四駆を使っている方が2名ほどチームにいらっしゃったらしいです。

作品④: ハッカソンプレゼンステージとデモ展示

こちらは、VRゴーグルを通して見たバーチャルキャラクターが、近づいてきて耳に息を吹きかけてくるのを、実際に感じられるというシステム。
プレゼン時のツイートで「実物を見てみたい」と書いていましたが、無事に見ることができました。

あたたかい空気を作り出す部分は、プレゼン時のシステム構成図と同じ、湯沸かしポットで、送風部分は構成図と少し違っていました。

湯沸かしポットは、本来は特定の温度になったら停止する仕様のものを使っていましたが、この自動停止が起こらないようにしていて、お湯が沸騰し続けるのだとか。
そして、送風部分には PC用のファンが使われていました。ジャンク品のファンを使って、1つだけだとパワーが足りないので、2つを接着か何かでくっつけているという話だったかなと。

作品⑤: ハッカソンプレゼンステージ

こちらは、狼煙をデジタル化するような作品。
以下の3枚目、左下の写真のシステム構成図を見ると、
 ・スモーク(水性フォッグ・リキッド)
 ・音声認識 & AI式狼煙制御
 ・Julius
 ・最新式デジタル式狼煙制御弁(ソレノイド × 6個)
 ・視認性支援用レーザー
などといったキーワードが並んでいます。

デモ展示で間近で見たのですが、写真を撮り忘れていた・・・。

それと、会場でスモークが焚かれた際の動画のツイートがあります。

インパクトのあるシステム・プレゼンでした(笑)

おわりに

今回、全72作品がある中の、ごく一部のみを取り上げる形となりました。
全部は紹介しきれないのと、数が多すぎてあまり写真や動画を多く撮れていない、という状況でもあるためです。

限られた時間で仕組みを考えて、さらに、もの作りもしなければならないという厳しい環境で、上記のような作品を作り上げるのは本当にすごいと思いました。

実装部分に、こだわりや工夫がつまっていて、話を聞いていて非常に楽しかったです。そして、72作品それぞれに個性があって、とても素敵でした。

余談①

上記のお寿司を運ぶシステムのチーム、チーム名が以下のように複雑なものだったのですが、これがすらすらと読み上げられた時は本当にすごかったです。プロの仕事!

余談②

こちら、オープニングの際にすぐ近くに飛んできた紙飛行機。
これは、わくわくさんが90秒プレゼンのデモンストレーションをされた際に作られ、舞台上から最初に飛ばされたものでした。
(まさか、足元へ飛んでくると思わずビックリでした)


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