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[文字起こし]いんよう!第72回【2019年のアニメの話】

しばらく映画字幕のメルマガ作ったりHTML勉強してたりでドタバタしていたんですが、こちら、どうやらフォロワーのちぃ(@EaWsYMonmFjV3f9)さんが心待ちにしていらっしゃるとのことで、起こしてみました。お手紙読まれてるみたいですね♪

(♪)
よう/年末年始回、ということで……
いん/年末年始回ね。
よう/うん。まあ雑談をしようかなと。
いん/はい。
よう/まあ「今年1年を振り返る」……って感じでもいいのかなと思うんだけど、まずメールを最初に1つだけ、読みます。
いん/おお、はいはい。どうぞ。
よう/ええとね、これは誰だっけな……「ちぃ」さんより。
いん/「ちぃ」さんね。

いんさん、ようさん、はじめまして。

いん/はじめまして。

初めてお手紙差し上げます。私が「いんよう」を初めて知った経緯からお話させてください。ある方から、Spotify の存在を知らされて、その「ある方」も、突然『いんよう』を見つけた、というのです。

いん/んふふ(笑)

初めは、その方が面白いというので聞いてみよう、という軽い気持ちからでした。ところが、1度聞いたら瞬く間におふたりの話に夢中になりました。

よう/ありがとうございます。
いん/おお、ありがたいことです。

ようさんの声がとっても好きで、いんさんの笑い声やうなずき方が好きで、おふたりの掛け合いがとっても好きで。
人がお話していることを聞くことなんて、今までになかったのですが、難しいお話やアニメのお話、知らない世界のことばかり、本当に聞いていてとっても楽しいです。

いん/ほおぉ~。

私は『いんよう』を聞くようになって、いろんなことに興味を持つようになりました。分からないことはすぐにググっています。今までしたことなかった Twitter も始めました。

いん/おお(笑)

アニメにもすごく興味がわいてきました。『日常』というアニメを最初に見て、その後、『仙狐さん』『リズと青い鳥』。『けいおん!』はまだ見れていませんが、ぜひ見たいと思っています。
私の人生の中で、まだこんな世界が広がっていくとは思いもしませんでした。まだまだ語りつくせませんが、長くなってしまってごめんなさい。最近、こごえる寒さです。おふたりとも、お体ご自愛ください。ふたりが、『いんよう』が、大好きです。

よう/……ということで、いただきました。
いん/ありがとうございます。
よう/ありがたいですね。
いん/ありがたい。『日常』……?

よう/うん。なんか、オープニング曲を紹介したんだよね。
いん/ああ~、それでか!なるほど。
よう/うん。あの~、誰だっけ。……ニコ動文化からあがってきた……
いん/事務員Gさん?
よう/違う違う違う。オープニング作った人。
いん/……あれ?『日常』のオープニング作った人? 誰だっけ。
よう/うん……なんか、2011年の作品だけど、「それくらいの頃の感じがすごくする」って、いっちーが……
いん/あ、ヒャダインだ。
よう/そうそう、ヒャダイン。
いん/分かった分かった。

よう/多分、それでちょっと紹介したと思うんだけどね。まあ……っていうか、「最初に『日常』を見る」っていう、かなり、最初からシンカーを投げてるみたいな感じだけどね(笑)
いん/ぶはははは(爆笑)

よう/また野球に例えちゃってナンだけれども(笑)ストレートでも、カーブでもなく(笑)「シンカーってなかなか投げれないよ?」みたいな(笑)
いん/あははは(笑)いいですねぇ……
よう/「そのあと、『仙狐さん』を見た」っていうね。これもね、なんつーのかなあ、「砂糖100%で出来てる」みたいなね(笑)あのね、「甘やかす」以外の要素がないんだよね(笑)
いん/あっはっはっは(笑)
よう/あのね、「ちょっとブラック企業みたいなところで働く、疲れたサラリーマンが、仕事を終えて家に帰ると、狐の、“和風の妖精みたいなの”がいる」っていうね……。で、なんか「疲れてるから癒してあげる」って、至れり尽くせりみたいな話なんだよね(笑)

いん/なるほどぉ(笑)「どん兵衛のCMに使われてる」みたいな感じですね……。
よう/いやぁそうだね、うん……。
いん/あれ系の、夢が感じられるやつだ……。
よう/「夢しかない」だね(しみじみ)
いん/「夢しかない」……くっくっく(笑)
よう/だから、なんだっけ、吉岡里帆さんだっけ、どん兵衛の……すごく可愛いって話題になってるけれども。
いん/はいはいはい。

よう/……「仙狐さん、あんなもんじゃねえぞ」って、多分見てる人は思ってると思うんだよね(笑)
いん/あっははははは(笑)
よう/「2次元、なめるなよ」っていう(笑)
いん/対決するんだ、すげえな(笑)
よう/いや、ああいうのってちょっと2次元寄りにしてるじゃん、あんな、可愛くするときにさ。
いん/あ~、昔はああいうの、なかったですからね。やっぱりそうですよね、明らかに。
よう/うん。で、多分アニメ……特にゴリゴリの萌えアニメを見ない人って、要はその、「寄せていくときの振り切った極地」みたいな作品を見てない状態で、見てると思うんだよね。
いん/あ~、わかるわかる。
よう/だから、なんかこう……「砂糖が入ってて甘い」って言ってるんだけど、「溶けきれないほど砂糖がはいったやつって、お前、食ったことあんのか」っていうさ(笑)
いん/ぶははははは(笑)
よう/こう、「無駄な上から目線」……ていうのかな? 下から(目線)か、上から(目線)か、分からないけどね(笑)
いん/名言がポンポン出てくるな、あははは(笑)なるほど~。
よう/まあ、そういうところからね、入ってると。

いん/ていうか、今のお手紙の中でちょっと気になったのは、「Twitter も始めました」っていうのは……つまり、Podcast が先で、Twitter が後なんですね。
よう/そうだね。だから「Spotify でこれを聞いてて、そのあとから Twitter を始めた」っていうね。
いん/すごいなあ。そういう方面に話がのびちゃってるんだ……へえ~、すごいなぁ(感嘆)。
よう/多分、その教えてもらった人っていうのが Twitter をやってるんだろうけどね。
いん/そうかもしれないですね、そうですね。
よう/うん。

いん/なんかあの……「Twitter外の文脈に触れるとドギマギする」っていうのが、たまにあるんですけど(笑)
よう/まあ、いっちーは特にそうだよね。
いん/そうなんですよね……。昨日、ある研究会に出てたら、そこのドクターが、いきなり Twitter の話をしたんでびっくりした、っていうのもありましたけどね(笑)若い人なんだけど「Twitter も見てます」って(笑)「え、ここで言うの」みたいな話になって(笑)
よう/あははは(笑)
いん/確かに……って思うんですけど、ちょっとまあそういうことが、たまにある。

よう/うん。人によって、「リアルとTwitterの距離感」って違うよね。
いん/違いますね。
よう/完全に一致している人もいるし……
いん/そうですね。
よう/なんか……(言いかける)
いん/でも、現実に会ったときにツラいのは、向こうのアカウントが僕、分からないんですよ、ほとんど。
よう/う~ん、そうだね。
いん/うん(笑)どこかにはいるんだろうけど(笑)僕が一方的に知られてるからなあ……。
よう/……そうだよな(笑)
いん/はい(笑)
<--(06分00秒)

★2019年のアニメを振り返る

よう/……でね、アニメの話なんだけど。
いん/アニメの話ね。
よう/今年あったテレビアニメのタイトルを、この収録が始まる前に見返してたんだよね。「どんなのがあったっけな」と思って。
いん/「今年」って、2019年全部ってこと?
よう/そうそう。
いん/ほう。
よう/Wikipedia に、テレビアニメのタイトルが、年代別にまとめられてるんだよね。
いん/へぁえ~!あ~、そうなんだ、なるほど。
よう/昔からずっと、延々と。……で、2019年のところ見てたんだけど。
いん/はいはい。

★冬クール(1~3月)

よう/まず1月~3月期、いわゆる「冬クール」って呼ばれてるところ。
いん/うん。
よう/なんだろな、『上野さんは不器用』かな、一番楽しみに見てたのは。

いん/んふふ(笑)もうレビューが始まってますね(笑)
よう/うん(笑)これはね……
いん/あの、1クールに何本くらいあるんでしたっけ?
よう/それはね……だいたい50本程度かな。
いん/ごじゅっぽん……。
よう/うん。だから、今年だけで、だいたい200本くらい放送されてると思うんだけど。
いん/あれ……それって確か先輩は、あれですよね、まずその50本の第1話はある程度見てるんでしたっけ。
よう/そうそう、第1話は見てる。8割くらいは。
いん/なるほど……。
よう/だからタイトルはだいたい、分かる。
いん/そこから(続けて見る番組を)選んでいくんですね。
よう/そうそう。
いん/なるほど。

よう/『上野さんは不器用』はね、なんていうか萌え系のアニメなんだけど、んーと、『キテレツ大百科』にラブコメを足した、みたいな話で。
いん/ん?(笑)ちょっとちょっと待ってください、「『キテレツ大百科』にラブコメを足した」?(笑)
よう/うん。あの~、中学生の女の子が主人公なんだけど、「科学部の部長で、なんか変な機械を発明するのが好き」っていう設定で。
いん/はぁ~、なるほど。
よう/まあキテレツみたいにこう、不思議なメカを作るんだよね。
いん/あはははは(笑)
よう/それと、田中君っていう、相手となる……一応ラブコメだからね。同級生っていうか、男子がいるんだけどね。
いん/はいはい。

よう/まず、第1話で作っていた機械が「ロッカくん」っていうやつで。
いん/ロッカくんね。
よう/うん。で、「オシッコを濾過(ろか)したら水になる」ってやつなんだよね。
いん/んっははははははは(爆笑)
よう/「超・高性能な濾過機」っていう(笑)手に持てるくらいの(笑)
いん/いきなりソレか~(笑)
よう/うん(笑)で、上野さんっていう女の子は、田中君のことが好きなんだけど、愛情表現がゆがんでて。
いん/おぅ(笑)
よう/で、あの~……「自分のオシッコをろ過したやつを飲んでほしい」ていうさ……。
いん/うん、歪んでるって話かな?(笑)
よう/なんていうかな、「手をつなぎたい」とかと同じテイストで、それを言うんだよね(笑)
いん/あはははははは(笑)キビシイ(笑)
よう/(笑)まあキャラクターとしては、ツインテールで、ちょっと赤い髪の毛で、まあハイテンションというか元気な女の子なんだけど、すごい恥ずかしがり屋で、田中君とうまくいきそうになると、ヘタれるっていうさ……。
いん/あ~。
よう/顔を真っ赤にして。
いん/なるほど(笑)
よう/その可愛さを楽しむっていうアニメなんだけど(笑)
いん/(笑)

よう/その田中君っていうのが、一見ふつうっぽいんだけど、なんつーのかな……若干デリカシーがないというか。
いん/あ、そっちもキャラクター性があるんだ。
よう/あるある。初めは普通なんだよね。で、上野さんの変な要求に、振り回されてる……と思いきや、いつのまにか、その力関係が逆転してるというか。
いん/おぉお~?
よう/真っすぐ過ぎるがゆえに、上野さんを追い越していく瞬間があって、それがまた面白いんだけど……
いん/あはははは(笑)

よう/違うところで出てくるんだけど、「パンチラしたりするのが困る」っていう女の子の要望を受けて……
いん/おお。
よう/あのね、ある領域を暗黒物質で満たすことのできる「クマタンダー」っていうのを開発して……
いん/んふふふふ(笑いをこらえている)
よう/「スカートの中を暗黒物質で満たすと、パンチラしないのだ!」みたいなことなんだよね(笑)
いん/「みたいなことなんだよね」って(笑)これ、文字起こしが地獄のパターンだ(笑)あはははは!
よう/(笑)それで、上野さんは田中君に「ちゃんとうまくいってるか、私がスカートをたくし上げていくから、ちゃんと見てくれ」みたいなさ(笑)
いん/わかる(笑)それはあれですね、ハッピー以外がないタイプのアニメですね……。
よう/そうそう。
いん/「そうそう」って(笑)

よう/で、田中君が、イヤイヤながらも「わかりました」ってやるんだけど、ちゃんとそれがうまくいってるかどうか分からないからって、スイッチを切って中を見ようとするんだよね。
いん/……(笑)
よう/……(笑)それで、上野さんが逆にタジタジになるっていうさ(笑)
いん/タジタジにね……(笑)
よう/まったく下心がないままに、上野さんを追い越してくんだよね。
いん/あははは、ウケるな……(笑)
よう/それで、全然上野さんの気持ちに気づいてくれないっていう……。

いん/なるほど。それが、第1クール?上半期?……なんていうんだ?第1期?
よう/「冬クール」だね。
いん/「冬クール」ね、なるほど。

よう/俺が一番好きなのは、上野さんと一緒に科学部をやっている、山下っていう同級生の女の子がいるんだけど。
いん/ほうほう。
よう/メガネですごくおとなしいけど、上野さんの恋を応援してるっていう……
いん/あらま。ほう。
よう/うん。で、なんかね……俺、こういうテンションの低いキャラって基本的に好きなんだけどさ。
いん/んふふ(笑)
よう/あの……まあ、さっきのふたりが一番、キャラクターとしてはぶっ飛んでるんだよね。
いん/んふふふ(笑)
よう/で、山下って子は一見地味で、眼鏡かけてて、「一見変なキャラかと思いきや、一番常識人」っていうタイプなんだけど……、
いん/あ~、なるほど。
よう/「必ず、読んでる本のタイトルが変」っていう、キャラ付けがされてるんだけどさ。
いん/ああ、いいですね(笑)実にいい(笑)
よう/で、たま~に、「あまりの田中君のデリカシーのなさにキレる」っていうのが好きなんだけど。

いん/んふふ(笑)
よう/まあ、ツッコミ役なんだよ。
いん/……あのね、完全にひとつの世界が展開されてて、こう……どこからでも語れるようになってるのっていいですね(笑)物語性が高いというか。
よう/いやぁ、いいよ~。
いん/いいですね。
よう/何も考えずに見られるからね、うん。

<--(11分50秒)

いん/冬クール……。で、それが50分の1で。そのアニメは確かに質が良さそうな感じですが、他はどうなんですか?
よう/ラブコメで、『かぐや様は告らせたい』っていう……
いん/ああ、それ聞いたな。

よう/鈴木……なんだっけ、あの歌手の……。
いん/僕も知ってる人?
よう/そうそう。『め組のひと』とか歌ってた人。……古いなぁ、俺も!
いん/……鈴木雅之(すずき まさゆき)だ!

よう/ああ、そうそう。鈴木雅之が、初めてアニメの主題歌を歌ってっていうね。
いん/ああ、そうでしたね。
よう/まあ「恋愛の歌を歌ってる」っていう意味では、合ってるんだけどね。
いん/おお、なるほどなるほど(笑)

よう/これはね、このアニメは、ほんっっっとーーに、よくできてた!!俺はね、本当は少年式のラブコメってね……あ、これはヤンジャン連載のラブコメなんだけど。
いん/おお(笑)
よう/少年式のラブコメって、ちょっと苦手なんだ、実は。
いん/へええ~。
よう/すれ違うとか、付き合ってるのを誰にも言えない状況があって、そのドキドキを楽しむとか、いろいろパターンが昔からあるじゃん、王道の。
いん/おお(笑)そこまで解析したことなかったな……なるほど?
よう/だけど、この作品は、本当に面白かったね。
いん/へえ~。

よう/なんか、生徒会長と副会長っていう、すごく頭のいい2人が、お互い好きなんだけど、プライドが高すぎるがゆえに、なんかこう、お互いに「告白させよう」って頑張る……
いん/なるほど(笑)
よう/その様子を楽しむっていうね。
いん/んふふふ(笑)
よう/「ふたりともツンデレ」っていう、珍しいタイプだね。

いん/……なんかその「基本・王道のパターンから、外すでもなく強化したり」とか、いろいろやりますね、そういうところはね……(しみじみ)
よう/そうだねぇ。
いん/ああ、いろいろ考えるなあ……。アニメを楽しみにしてる人たちに、毎クール応え続けてるほうが、偉いですよね。何よりも。
よう/いっぱい出てくるしね。
いん/いっぱい出るし、しかも1クールでだいたい終わりますもんね。
よう/そうだね、1クールで終わるやつが多いね。
いん/もったいない(笑)

よう/これね、でも、ネタが面白いっていうのもあると思うんだけど、やっぱり演出がめちゃくちゃ良かったんだよね。
いん/ああ~、そうですか。
よう/うん。あ、そうだ。俺、これの3話のエンディングがすごいっつって、いっちーに「今、検索しろ」とかいって、無理やり見せようとした記憶があるな。『いんよう』収録中に。
いん/あれ?……それって、なんか……ダンスしてたのがすごいヤツ?
よう/そうそうそう!
いん/そうでしたっけ。あれがそうか、そっかそっか、なるほどな……。

よう/これね、なんか監督の……畠山(はたけやま)監督って人が、確か、『落語心中』とかもやってる人……だと思うんだよな~……
いん/あ~、ええと、なんか「世界観がいい」とかって昨年ぐらいに言ってたやつでしたっけ。
よう/そうそう。マンガが原作なんだけど……

いん/あれ、なんだっけ、主題歌と椎名林檎が関係してるやつでしょ?
よう/ああ、そうそう。椎名林檎が作った曲を、林原めぐみさんが歌うっていう……
いん/ああ、そうだそうだ。聞いた聞いた!
よう/夢のような……
いん/聞いて分かった。
よう/その監督もやってたと思うんだよなあ……。うん。
いん/ふ~~ん。、なるほどなるほど。

<--(15分00秒)

よう/……まあ今日はこんな感じで、俺が好きなアニメの話をしていくだけなんだけどさ(笑)
いん/(笑)これは、今日は(=リリース日は)大晦日だから「2019年の総括」みたいな感じで皆さんも聞く、と。
よう/そうそう。
いん/多分これ、公開時間としてはちょうど、紅白の裏番組みたいになってるわけ?
よう/そうだね(笑)
いん/あはははは(笑)いいですねえ。
よう/今年の紅白、アニソン系では LiSA(リサ)さんが出るって言ってた気がするなあ。

いん/今年の紅白に誰が出るっていう情報、僕は見てないんですけど、紅白自体は見そうなんですよね。
よう/ふむ。
いん/楽しみにしてますし……何なら、『いんよう』は公開されたらすぐ聞くんですけど、今年は紅白を見てるので聞いてない可能性もあります(笑)
よう/なるほど?(笑)
いん/まあ別にね、リアルタイムで聞かなくてもね、いいんですけど(笑)
よう/うん、そうだよ(笑)
いん/それがいい、と(笑)

★春クール(4~6月)

よう/で、4月期がな~、あんまり見れてないんだよな~。
いん/その「見れてない」っちゅーのは、「ひととおり見たけどしっくりこなかった」のか、「忙しくて見れなかった」のか……
よう/1話はだいたい見たんだけど、忙しくてあんまり覚えてなくて……
いん/ああ。
よう/『超可動ガール』とか、あったけどね。『異世界かるてっと』とかもあったなあ……。

よう/まあ4月から、『世話やき狐の仙狐さん』っていう……さっき言った、「ひたすら甘やかしてくれる」ってやつね。

いん/はいはい。「ひたすら甘やかしてくれる」(笑)……それが4月(春クール)、と。
よう/うん、そうだね。あと『フルーツバスケット』のリメイクとかもあったし、『進撃の巨人』の3期も放送されたし……。

いん/はぁ~ん。『進撃の巨人』ね、なるほど……。
よう/うん。『文豪ストレイドッグス』っていう、主に女性に人気がある、「文豪を擬人化したやつ」……だから、太宰治とか、いろいろ出てくるやつもあるし。(文字起こし人注:文豪は人間ですw)
いん/ああ、聞いたことあります。

よう/『キャロル&チューズデイ』っていう、音楽音楽系のアニメもあったしね。『さらざんまい』もあったかなあ。

いん/『さらざんまい』! Twitterでちょっと流行ってましたよ。
よう/幾原(いくはら)監督っていう、(アニメ版)『少女革命ウテナ』を作った人で……世界観が独特なんだよね。ちょっと舞台っぽい演出とかもあって……。割とテーマ性もあって、ちょっと抽象的な表現もする人で。なんていうか、アート寄りと言えばアート寄りのアニメを作る……
よう/ふ~ん。
よう/他にいない感じの人みたいで。猛烈にファンがいるよね。
いん/(笑)
よう/あ、「猛烈な」ファンか。猛烈なファンがいる。

いん/ああ、そうなんだ……。なんかその、「アート系のアニメ」っていうのは、誰が見ても「おおっ」っていうイメージがあるんですけど……アニメの中ではむしろマイナーなほうなんですか?
よう/マイナーだと思うよ。
いん/やっぱそうか……。
よう/この人は、キャラクターとかはちゃんとアニメなんだけど、演出とか、やってるテーマ性とかが、割とちょっと……難しいというか。文芸性が高いというか。
いん/なるほど……。文芸性……?
よう/一見、ちょっと分からない……。
いん/へ~、ほ~ん……。

<--(18分10秒)

★夏クール(7~9月)

よう/7月からは……『手品先輩』とか。『手品先輩』はね、『上野さん』とちょっと近いというか、何も考えずに見れるギャグ作品なんだけど(笑)

いん/(笑)なんかキーワードのように、「何も考えずに見れる」ってのが出てきますが……(笑)
よう/うん、ちょっとそういうのしか思い浮かばなくて、ダメだな俺……。
いん/あはははは(笑)……別に、ダメではないような……
よう/ダメではないね、ダメではないが……。あ~、『まちカドまぞく』とかあったな。

いん/あれ?『まちカドまぞく』って、(先輩から)聞きましたね。
よう/……そうだね、「今やってるアニメで何を勧めますか」っていう話のときに、出した気がするね。
いん/んふふふ(笑)なるほど(笑)
よう/ん~、『女子高生の無駄遣い』もあるな……。けっこう話、してるね、そういえば。
いん/してますね。僕、それ聞きましたよ。

よう/そっか~。やっぱ好きな作品から選んでるからね。……『コップクラフト』もやってるけど、これの話もしたもんね。
いん/聞きましたね。……あれ?『コップクラフト』って何だっけ、「異世の人とのバディもの」みたいな話でしたっけ。

よう/そうそうそう。だから、なんかアメリカの刑事ドラマみたいなノリなんだけど、バディの片割れが、見た目が幼女の剣士っていう、異世界から来た……
いん/あ、そうだそうだ。
よう/日本のアニメっぽい文脈を持ってる。最後まで面白かったけどね。
いん/……なんか僕、見てない割に聞いてるんですね(笑)ウケるな…(笑)
よう/あとね、『荒ぶる季節の乙女どもよ。』も、題名は紹介したけどね。

いん/あれ?それ4月から……?
よう/これは7月からかな。「夏」って呼ばれるクールで。
いん/僕、『ケムリクサ』見たのっていつでしたっけ。去年?
よう/『ケムリクサ』は、1~3月期かな……?

いん/1~3月期かあ。『ケムリクサ』は見たんだよなあ。
よう/見てたよね。いやあ俺、実は『ケムリクサ』見てないんだよね。
いん/そうでしたっけ。
よう/うん。

いん/なんか、『けもフレ』が面白かったんで、そのたつき監督の次回作だっていうんで、ふらふら~っと吸い寄せられるようにアマプラの契約をして。
よう/途中から、追いかけて全部見てたよね。
いん/見てました……っていうか、『ケムリクサ』途中からだっけ?最初からじゃないのか。そうだ、最初からじゃないんだ。(皆が)「ケムリクサ、ケムリクサ」っていうから気になって……途中から「気になる!」と思って、アマプラに加入したんですよ、確か。そうだそうだ。

<--20分50秒

★ヤンデル先生が見た「今年のアニメ」

よう/いっちー、今年、劇場版でもいいんだけど、アニメって何を見てたっけ。
いん/今年……今年は、『プロメア』を。

よう/『プロメア』かぁ。あれは、人気があって盛り上がっているのに加えて、なんか分かんないけど、賞とかも取りそうだよね。
いん/ああ~……!
よう/評価も高い気がするんだよね、人気だけじゃなくて。
いん/いわれてみれば、そうですね。……なんか、トリガーの文脈っていうの、後で……『キルラキル』を時間があるときに見始めて……
よう/はいはい。

いん/まだ3話くらいしか見てないんですけど、『キルラキル』を見て、ようやく意味が分かったんですよ。「ああ、初めてスペイン語を聞くようなノリで『プロメア』見に行ったけど、“スペイン語講座”見てから行けばよかった!」みたいな感じになりました(笑)
よう/あははは、うん、ちょっとよく意味が分かんないけど(笑)まあ「『プロメア』って今までトリガーがやってきたことなんだな」ってことでしょ?

いん/そうそうそうそう(笑)『グレンラガン』も最初のほうは見てるんで、雰囲気は分からなくもなかったんですけど……。改めてそういうのを見てから行けば、そりゃ好きだし楽しいし、恵 三朗(めぐみ さぶろう:漫画『フラジャイル』作画担当)うるせえよなあ、と思いながら見ました。

よう/そうだね。まあ『プロメア』ね、劇場版で俳優を声優として使って、今までよりも……深夜アニメよりも、一般向けに……メジャー向けに作って、それがちゃんとヒットしたわけじゃん。
いん/そうですね。
よう/うん。だから、もともとトリガーが好きだった人も喜んでるし、多分初めてトリガー作品を見て喜んでる人とか、あるいは結構年を取った人が見たら、「懐かしい」っていう気持ちもありつつ、見てると思うんだけど……。
いん/ああ、「懐かしい」ね……。
よう/うまくいったんだな、っていう感じがするんだけどね。

いん/ヲタク文脈、僕は Twitter でしか見てないんですけど……今年の商品の売り出し方、人気の出方については、去年までとちょっと違うんですよ。
よう/ほほう。
いん/「令和版 SNS のバズり方」みたいなのがあって……。こないだ、PR案件、『アナと雪の女王2』でちょっと燃えた(炎上した)話があって。
よう/うん。
いん/あの……公式が裏で漫画家に依頼をして、PR漫画を描いてもらって、でも「#PR」って付けなかったっていう話が……まあそういう話、嫌いな人は嫌いで、結構盛り上がってたんですけど。
よう/うんうん。

いん/それのまとめみたいなのを読んでたら、「やっぱり今のSNSは、熱量の高いオタクが依頼もされていないのに勝手に興奮して盛り上がって、それで火が付くっていうパターンだよね」っていう話があって
よう/うんうん。
いん/「依頼して書くような時代じゃないじゃん」って書いてあって、それはまったくその通りだと思いましたし……なんか今年は本当に『プロメア』にしても何にしても、熱量の高いオタクが、自分たちでつぶやくことで話題が増えていくっていう……「使い方が上手!」っていうのが今年の印象なんですよね。
よう/その……ねえ。シャープさんが言っているようにさ、「広告が終わってきてる」ってことだよね。皆、ほんとに広告を信用してないっていうかさ。
いん/そうですねえ。
よう/あの……そこで何か「いいものだよ」って言われても信用していないっていうかさ。
いん/「広告」っていう言葉に対する「アンチ感」も、ちょっと強いですしね。

よう/この盛り上がり方って、同人的な盛り上がり方じゃん。「ファンが勝手に広まっていく」みたいな。
いん/ああ、「同人的」って言えいいのか。なるほど。
よう/うん。作り手側が「これがいいよ」って言って広げていくんじゃなくて、下から盛り上がってくるじゃん。
いん/確かにねぇ……。「コミケ感」、ないです?
よう/あ、そうそう。だから「同人的」なのかなと思って。
いん/そういうことなんだ。

よう/たまにこう、人気が出てくる作品とかモードみたいなのができてくるっていう……。
いん/分かるなあ。そうかあ……。で、それが今年は僕のところに届いてるっていうのは、僕が触手を伸ばしていて、たまたまそういう文脈が気に入り始めたから……っていうのも、あるかもしれないけど。
よう/うん。
いん/「いろんな人がそれを楽しくやる」っていうのが一般的になってきている気がするんですよね、去年よりも。
よう/うん。
いん/なので、去年より「オタクが盛り上がってるものを、俺も摂取しよう」っていう気になってます、僕の中では。

よう/なるほどね。例えば『プロメア』でいうんだったらさ……あ、でも『プロメア』の場合は、男女ともに盛り上がってるのがまた、結構すごいのかなと思うんだけどね。
いん/あ~、それって作品によるんだ。
よう/作品によると思う。なんかこれ、熱狂的なファンがつく作品って定期的に出てくると思うんだけど……
いん/はい。
よう/『プロメア』の場合、それが男女両方あって。で、どっちかっていうと、こういうのって多分、女性ファンがつく方が熱量が高いんだよね。
いん/ああ~、はぁはぁ。(うなずく感じ)
よう/ハマり方がすごいからさ。
いん/なるほどなるほど。
よう/例えば、何年か前だけど、『キンプリ』っていうのがあって。『KING OF PRISM』だったかな?
いん/ほほう……はい。

よう/もともとは『プリティーリズム』っていう女性キャラクターが出てくる作品があって、それの男子版なんだよね。
いん/ふむふむ。

よう/アイドルものなんだけど、「応援上映」を盛んにやってて……「画面に向けて言葉を発していい」っていう形態で。
いん/応援上映ね。
よう/普通の上映もあるんだけどね。そうすると、100回くらい見に行く人が出てくるんだよね(笑)
いん/あははははは(笑)
よう/ルーチンワークのように見に行ってる人が出てきて(笑)
いん/なるほどぉ(笑)
よう/だからその……もしかしたらファンの総数っていうのは、そこまで多いわけじゃないかもしれないけど、売り上げっていうか……ずっと長い上映期間が長くて、ず~っと来てる人がいるっていうね。
いん/はああ……。
よう/ちょっとずつ人を巻き込んで、ムーブメントが出来てきてるっていうね。で、あれは多分、ファンの90%くらいが女性だと思うんだけど。
いん/そうかあ……。
よう/俺が知ってる中でいうと、女性ですごく好きだっていう人は「30回くらい見に行ってる」って言ってたから。
いん/ああ~、そうですか。

よう/うん。そういうハマり方、するよね。俺が『リズと青い鳥』を8回見に行ったっていう話を前にした時も、やっぱり感想ツイートで「大丈夫、8回はそんなに多くない」っていうのがあったから(笑)
いん/んははははは(笑)
よう/「うん、俺もそう思う」って」思いながら読んだんだけど(笑)ええと……まあ、何回も見に行く習慣がない人にとっては「8回」って多いけど、ハマッたものをずっと見に行くっていう人にとっては、8回ってまだ「序盤戦」なんだよ。
いん/「序盤戦」……あはははは(笑)あの、それこそさっきもちょっと言いましたけど、漫画家の恵 三朗ね。『フラジャイル』の作画をしている人。あの人、いまだに、ずーっと、自分のTwitter アカウント名に「滅殺開墾(めっさつかいこん)」って書いてあるんですよ。
よう/あははは、そうだね(笑)
いん/ずーーーーーっと、書いてあるんですよ。それを、消さない。今ちょっと見に行きましたけど……自分の漫画の宣伝と同じところに「今プロメア中」って書いてありますもん(笑)もうね、あのね、プロが自分の作品よりも……だって、「フラジャイル」より、「🔥滅殺🏢🔜⛰開墾🔥」のほうが文字数多いんですよ、絵文字駆使して書いてあるから(笑)

よう/まあでもさ、そういう自分の「好き」の見せ方も、やっぱり「SNSの使い方がうまい」ってことだよね。
いん/うまいっていうか、好感度がすごい高いですよ。
よう/それを意識的にやっているかどうかはおいとくとしても……無意識にさ、天然でやってるかもしれないけど、なんかやっぱり、そっちの方が本当っぽいというか、愛らしいというか、好感度が高いってことだよね。
いん/はい。「SNS文脈」としては、僕はそっちのほうがいいと思います。
よう/うん……。
いん/でもあれは狙ってないな、「素(す)」だな……。

よう/ずっと見に行ってる人に、「プロメアどこがいいの?」って訊いたら、「いわゆるアニメのお約束みたいなくだりがない」って言ってたな。「面倒くさいところがない」だったかな。
いん/「面倒くさいところがない」?……ああ。
よう/例えばさ、アニメって、胸が大きくない女の子のキャラがいたとすると、必ず「巨乳キャラを見てちょっとへこむ」っていうくだりが入るんだよね。
いん/なるほど~!(笑)
よう/なんか、そういうのってあるじゃん。でも『プロメア』は、そういう「お約束」部分が全部すっ飛んでて、見やすいって言ってた。
いん/ああ~、そうなんだあ。

よう/多分、そういうの全部除いてって、やっぱり勢いというかさ……あれって基本的に「うおぉ~!!」っつって全部解決していくじゃん。
いん/「うおぉ~!」って(笑)うん、うん(笑)
よう/それがイイわけでしょ?その上昇感というか。
いん/そうですね(笑)
よう/で、1回昇り切ったと思ったら、そこからまた昇るじゃんね。ボカーン!っつって、なんかさ、持ち上がってさ。
いん/僕、1回しか見てないんですけど……「堺雅人がすごいって言われてるの、これかぁ!」と思ってからが、長かったですもんね(笑)
よう/あ、そうそう。長かったよね。1回ピークが来たかと思ったら、そこからまた昇るのが続くもんね。
いん/そうそう、ウケる!と思って(笑)「まだ上げれんだ、すげえ」と思って、もう笑っちゃって……すごかった。面白かった。

よう/うん。また、色彩も独特だしね、トリガーって。
いん/ああ、色彩は……なんていうんですかね、あれ。なんか専門用語ありそうですけどね。ちょっとパステルチックな。
よう/そうだね。男くさいのを描いてるんだけど、色彩はすごく繊細なんだよね。
いん/ああ、そうですね。

よう/あと、エフェクトっていうか……特に「炎」が序盤はたくさん出てくるわけじゃん?
いん/うん、なるほど。「あの炎」ね。
よう/そう、「あの炎」って、形状が独特じゃん。
いん/ああ……。
よう/ああいうところも含めて、トリガーっぽいって感じがするけどね。
いん/確かに……

<--31分41秒

★秋クール(10月~12月)

よう/で、あとは……秋クールというか、今やってる……10月から12月までやってるのでいうと……。
いん/はいはい。
よう/そうだなあ、とりあえず『旗揚(はたあげ)!けものみち』っていうのと『慎重勇者』っていう2つの異世界ものが、何も考えずに見れて、楽しい
いん/僕、2つとも知らない……。
よう/2つともギャグものだけどね。
いん/ああ、そうなんですか。
よう/うん。
いん/「何も考えなくて」が今日、4度目くらいですけど(笑)
よう/そうだね(笑)
いん/あっはっはっは(笑)なるほど。あ、ちょっとタイトルもう1回。
よう/『旗揚!けものみち』と『慎重勇者』。2つともギャグもので、前者は『この素晴らしい世界に祝福を!』っていうのを書いてた人が、新しく作ったやつで。
いん/ほう。

よう/「プロレスラーが異世界に転生して、そこで生きていく」っていう話なんだけど、(主人公が)すごい動物が好きでさ。プロレスラーなんだけど、「将来の夢がペットショップ」っていうキャラクターなんだよね。
いん/かわいい(笑)
よう/あ、そうか。これは転生じゃなくて召喚されるのか。
いん/あははははは(笑)
よう/で、自分を召喚した姫に、魔王っていうか魔獣を退治してくれって頼まれるんだけど。その……「動物をいじめるなんて許さん」っていって、いきなり、自分を呼び出したお姫様を……あれはジャーマンかな?
いん/ジャーマンスープレックス?
よう/そう、ジャーマンスープレックスするっていうところから始まるんだけどさ(笑)
いん/ええ?(笑)召喚してくれたお姫様をいきなり投げ飛ばすわけですか、プロが(笑)
よう/そうそうそう(笑)で、そこから逃げ出してさ、いわゆる冒険者組合みたいなところに行って「魔獣を退治したらいくら」みたいなクエストを負うんだけど……全部、倒さずに、ムツゴロウさんみたいに懐柔していくっていうさ(笑)
いん/あははは(笑)なるほどぉ。
よう/関節技をキメる要領で固めてさ、そこでモフるっていう(笑)
いん/あははは(笑)
よう/まあこの原作者さんはね、めちゃめちゃギャグが上手いんだよね。で、まともなキャラがひとりも出てこないっていうね。皆、ちょっとヘンなんだよね。
いん/へえ~。情報量が多いな~(笑)
よう/多いね。確かに多いわ……。
いん/だって、語るのも大変じゃないですか、それ。同じのを他人に勧められるかっていうと、難しいですよ。

よう/そうだね。『慎重勇者』っていうのは……これも召喚されるんだけど、うーん。……なんていうか、すごく周到に準備する主人公で。
いん/はあはあ。

よう/なんかまあ、軍人みたいな感じでね。「慎重な軍人」みたいなキャラクターなんだけど。
いん/はいはい。
よう/それを呼び出した女神が、ツッコミ役なんだよね。
いん/ほう……。
よう/で、なんていうのかな……女神でかわいいキャラクターなんだけど、ツッコむ時に変顔というか、ギャグ顔になるっていう演出で……
いん/あはははは、ほほう(笑)

よう/で、さらに声をあててる声優さんが、豊崎 愛生(とよさき あき)さんっていう、人気のある声優さんなんだけど……
いん/ああ、はいはいはいはい。あれ、「さき」って読むんだ……。
よう/「とよさき あき」だよ。「あき」ね。
いん/あ、「あき」さん。はいはい。
よう/で、普通の女神役の時の演技と、ギャグのツッコミ役の時のダミ声の演技を、すごい高速で入れ替えるっていうかさ……すごい技術力なんだよ。
いん/おお……(笑)
よう/滑舌とか、いろんなものを含めて。
いん/なるほどぉ、ほぉお……。
よう/うん。それを楽しむっていうね。

いん/それが、今の最新?
よう/最新。
いん/このポッドキャストが放送される頃には、ちょうど終わったくらいっていう……
よう/そうだね。……あと、『PSYCHO-PASS(サイコパス)3』とかね。

いん/『PSYCHO-PASS』っていうのは、人気シリーズですか?
よう/そうだね。
いん/「3(スリー)」だもんな。そうか……。
よう/……『PSYCHO-PASS 3』は、まあ、誰にでも勧められるね。
いん/そうですか。……先輩のアニメの摂取の仕方が、「何も考えずに見れるよ」とか「癒されるよ」っていうのが、多めだと思うんですけど……
よう/うん、だいぶ多いと思う。
いん/ええ。あの……ちょっとミステリーが好き、とか、好き嫌いによって、「見る・見ない」は人それぞれだと僕は思うんですよ。
よう/うんうん。
いん/でもいま先輩が言った中では、異世界系が多かったですけど……
よう/そうだね。なんか異世界系もいろいろあるんだけど、ギャグものとか、ちょっと変わり種が今は主流になってて。「異世界転生して無双する」みたいな王道ものは、もうやられつくしてるから……。だから別に、全部の異世界物が好きってわけじゃないんだけど、もうこのジャンルは流行じゃなくて「定番」になってて。
いん/なるほど。

よう/だから、いわゆる時代劇みたいに、「ある種の決まった型があって、その中でどれだけ遊べるか」っていう段階に入ってると思うんだよね。
いん/ああ、なるほど。今の時代劇の表現、すごくわかりやすいですね。そういうことってありますよね、パクるとかじゃなくて、「こういう一つの設定方式があるよね」みたいな。
よう/そうそう。だから、「ゾンビもの」とか「時代劇」みたいに、ちゃんと「お約束」があるじゃん。
いん/ああ、そういう世界なんだ。
よう/うん。だからそれを「同じようなものばかり」って見るのか、「お約束を受け入れたうえで、その中でどこに味付けをしているか」で見るかで、答えが違うかなと思うんだけど。
いん/ああ、なるほど。

よう/だから「異世界物に飽きた」っていう声は結構あるんだけど、多分もう「飽きる・飽きない」っていう段階を超えたと思うんだよね、これだけ作られ続けてるってことは。
いん/ああ。なんか「アニメがそういう世界だ」っていうことを、僕はたぶん『いんよう!』をやるまで知らなかったんですけど……
よう/うん。

いん/「幼女もの」とか「日常系」とかっていう言い方、あるじゃないですか。
よう/うんうん。
いん/時代劇を全部「髷物(まげもの)」っていう……みたいな感覚だったわけですけど……もう、その先でどれだけ(予想を)裏切ってくるか、みたいな話で。「当たり前だよね」って思ってましたけど、アニメに興味がそんなにないときって、そういうとこってどうでもよくて。「また幼女が出るんでしょ」くらいにしか思ってないんですよね。解像度が低いと

★文化としてのアニメーション、そのピークと爛熟期

よう/うん……。なんかこう、評論家の人の意見も含めて眺めていると、2011年くらいが日本のアニメーションのピークで。
いん/え、いつですか?
よう/2011年。
いん/そうなんだ!
よう/で、そこからはいわゆる「爛熟期」というか。ピークを保ったまま、いろいろなものが生まれて、だんだん下がっていくっていう時期なのかもしれない。
いん/ああ~、そういう見方なのか……。
よう/うん。『エヴァンゲリオン』以降の……深夜アニメが放送されるようになって、ずーっとこう、作品が進化し続けて、2011年で1度、頭打ちになってさ。
いん/へええ~!!
よう/新しいものが出尽くしてしまって、バリエーションというか、枝分かれでどんどん広がっていってるっていう時期のように見えるけどね。
いん/へええ、面白いなあ。なんか、そういうのって「文化」なので、ふつうはほかの……例えば映画や小説などと同じような道をたどるのかなと思いますけど……。
よう/たどってるんだと思うよ。
いん/たど……ってるんでしょうね。

よう/映画も多分、60年代とかがピークだったんだよね、日本の、邦画でいうとね。で、1回そこから下がって、今また上がってるでしょ。
いん/ああ、そうですね。多様化して、人が入れ替わりながら届け方が変わって……みたいなのが、どんどんずれていくんでしょうね。


よう/今後どうなっていくか、分からないけどね。その、なんか……「ミステリーが好き」とか、本格的なものでいうなら、秋クールでもかなり放送されてて……一番ざわざわしてるっていうか、衝撃度が高いっていうんなら、『バビロン』かな。
いん/『バビロン』?

よう/うん。「野﨑まど」っていう、わりと個性的な作家が……小説家が書いてるもので。今なんかね、何話かやって、途中で止まってて
いん/ええっ?
よう/で、まあ……年末からまた放送が開始されるらしいんだけど、すげえとこで止まってるんだよ。かなり、エグイところで終わってるんだよね。
いん/へええ~!
よう/これはまあ……アニメってあまり、人が死んだりしないんだけどさ。
いん/「あまり人が死んだりしない」(笑)
よう/なんていうの?現実を見たくない人が多いから(笑)
いん/あははは(笑)
よう/だから基本的にはハッピーな方向に向かうんだけど(笑)……『バビロン』は、全然そうじゃないね。
いん/へええ~……。
よう/これは……そうだね、でもこれ一応、テレビ放送もしてるもんなあ。すごいけどな……。
いん/あははは(笑)
よう/これはね、うーん……逆に「アニメはそんなに好きじゃない」っていう人が見たらいいんじゃないかな、と思うけどね。

いん/へええ、そうかあ……幅広いな(笑)そうか、来年はもうちょっとアニメ、見れるかな……。あ、今公開している『シティハンター』も実はちょっと見に行きたいんですけど……あれは、実写版なんですよね、確か……。
よう/ああ、前に……?
いん/フランスで実写化したっていう……

よう/ああ、はいはい! アニメもやってたけどね。
いん/アニメもね、ええ。でもフランスのもすごい良いっていいますもんね。
よう/そうみたいだね。
いん/恵 三朗が言ってたから、よっぽどいいんだなって思いましたけどね(笑)いやあ、アニメ文脈かあ……来年はもっと触れられたらいいな、本にちょっと疲れてきたから……(笑)
よう/ああ、本ね。
いん/無限に読んでますもん、最近。

★原作・ラノベを読む

よう/俺、なんか……今季やってる『本好きの下克上』っていう、ライトノベル原作の……なんかかなり人気がある作品みたいなんだけど、それのアニメ化をやっていて。
いん/ほうほう。
よう/で、珍しく俺、その原作を読みはじめててさ。
いん/ほお~お。原作は4コマ的な…?
よう/ラノベ。
いん/あ、原作がラノベね。
よう/うん。すごく人気のあるラノベみたいで……まあ、面白いね!原作。
いん/そうですか~!『本好きの下克上』……読んでみようかな。今なんかちょっと、ゴリゴリの本ばっかり読んでて(笑)ハードカバーみたいなのばっかりなんですけど。アニメ……あ、でもアニメって時間がかかるんだよな(独り言)いやでも時間がかかるのは、本も全部時間はかかるもんな……(ぶつぶつ)
よう/ライトノベルってね、(いっちーは)あんまり読まないと思うけど……俺も読まないんだけどさ。
いん/(かぶせるように)「読まない」わけじゃないんですけどね。「面白いよ」っていうんだったら、読みてえな……。
よう/うん……なんか20巻くらい出てるらしくて(笑)
いん/お、多いな~!?(笑)
よう/俺もちょっと、どうしようかなと思ったんだけど(笑)
いん/ハラハラするな……(笑)
よう/アニメやってて、「描かれていない部分があるな」っていうのは見てて分かるから、「これ原作だとどこらへんまで詳細に書いてあるんだろう」って気になって……
いん/ああ……。
よう/で、第1巻を読んでみたんだけど。アニメも面白いんだけどね、原作も面白いよ。
いん/はあ、そうなんだ……(ぶつぶつ)

よう/うん、うん。……この話、ちょっと次にしようか。
いん/ああ、いいですよ。
よう/そろそろ1回、今週のシメを……。
いん/はい。
よう/で、あとさ……今週のさ……(言いかけてやめる。そして逡巡するように)『ライフル・イズ・ビューティフル』とかもな……どうしようもなく面白い、っていうか、どうしようもない作品でも面白いんだよね(笑)
いん/あははははははは(笑)

よう/『BEASTARS ビースターズ』とかさ、『ハイスコアガール』とかもやってるしさ……。

いん/あ、『BEASTARS』、アニメになってるんですか?
よう/なってる。CGアニメーションだね。
いん/ええええええっ、そうなんだ!あれを?へえええ……(笑)
よう/これもね、結構シリアス……でしょう?
いん/シリアスですよね……。僕、『BEASTARS』すごいと思ってて。最新巻だけ買って、読んでないんですけど……
よう/うん。
いん/改めてちょっと、通して読みたいと思ってて……。
よう/じゃあ、その話も来週、するか。いやあ、今期は本当は盛りだくさんなんだよ。秋クールだけでしゃべってもいいくらい……うん。『FGO』もやってるしね。

いん/あ、『FGO』ね。……あれですよね、視聴者の方々にとっては「来週」ってのは「来年」なんですよね
よう/そう、来年。
いん/はい、なるほど(笑)
よう/そう。「じゃあ、良いお年を」ってことですね。
いん/んふふふふ(笑)
よう/2019年がもう終わるっていうね。
いん/まとめられた(笑)
よう/(笑)はい、どうも今年もありがとうございます。
いん/ありがとうございました。
(♪)


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