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[文字起こし]第40回【メールを読む回!!】

「おてがみ回」のパート2です。相変わらずおふたりともきゃっきゃしてて嬉しそうにされています。1つめは珍しくTwitterでの感想です。私から今尾さんに直接、「そのままツイートを埋め込んでいいですか」とコンタクトを取ったところ、快諾いただけましたので、そのまま入れてあります。今尾さん、ありがとうございます。

また「おてがみ」の2つめは「人におすすめすること①②」の内容に言及されているので、この回が終わったらそちらを起こそうかなと思っています(アニソン投げつけが始まった回でもあって、私が苦手意識があって起こせてなかったところです。※今はだいぶ慣れた)

なお、メールの差出人のお名前のつづりについては、よう先生にDMで教えていただいています。もし間違っていたら私の写し間違いなので、ご指摘ください。(対話中にちらっと言及されているような方は除きます)

(♪)
よう/メールを読もうと思います。
いん/メールですね、はい。お願いします。

◆今尾さんの感想ツイート

よう/あ、ちょっとその前に、Twitter の感想で読みたいのがあって。
いん/ほう。
よう/今尾さんという方の感想なんだけど。この方、結構コンスタントに感想をツイートしていただいてて、ありがたいんですけれども。
いん/ありがとうございます。
よう/基本的に、ツイートをこの放送内で読むことは、あまりないと思うんだけど、ちょっと取り上げたくて。一応ご本人にも了解を取っているんですけど。
いん/素晴らしい。

よう/第26回の、うす~い宇宙論の話をした時があったよね。「中二っぽくて好き」っていう。

(※文字起こし人注:第26回【最近の宇宙論についてのうすい感想】はこちら。https://note.mu/youyakuhikki_ken/n/n00f0ad18ae1b

いん/ああ~、ありましたねえ。
よう/それの、感想ツイートがあって。

いん/おぉお……(笑)
よう/……って書いてあってね。結構「近いところ」にいらっしゃった方なんだなあと。で、続きがあって。
いん/はい。

※文字起こし人注:このあと、よう先輩が読み上げる間、ヤンデル先生が合いの手を入れながら聞いてます。「業績にならないからやめときな」の部分では「ええ~!?(笑)」という声も。

よう/この、何ていうか……「俺ら、ふわふわした感想言ってすみませんでした」っていうさ(笑)なんか、実感がすごくあるし……かなり近いところにいた方なんだなって。
いん/……僕の感想としては、『いんよう!』1コで、ここまで自分の思い出を膨らませながら哲学に入れるっていうのは……もしかして、我々すごくいいことをやったんじゃないかな、って(笑)すごいなあ……!
よう/いいきっかけを作ったんじゃないか、ってことだよね。
いん/いやぁ、ありがたいなあ。これ、世の中の人がどういう感想を持つか分からないんですけど……「何を訳の分かんねえことを言ってやがる」って人もいるかもしれないし、「いや、そういうのは自分のツイートだけでやれ、リプライするな」って人もいるかもしれないんですけど。
よう/うん。
いん/僕はそれ以上に、番組1コ聞いただけで、ここまで理科学的な好奇心を復活させているっていう、その姿勢にただ尊敬を……「すごい」と思って(笑)
よう/この「量子テレポーテーションの報告された学会を聞きに行ってる」っていうのが、こう、「現場感」があるじゃん。
いん/「ガチじゃん」みたいな(笑)


よう/だよねえ。俺らでいうと、山中先生がiPS細胞の論文を発表して……もちろんノーベル賞を取る前だけど、その学会発表を聞いてる、みたいな感じだよね。「あ、すげーの出た!」みたいな。
いん/ああ、分かる……。
よう/iPSの論文が出た時に、俺の同期の、いっちーも知ってるヤツがさ……
いん/あ、分かった(笑)あははははは。
よう/「なんか、すげー論文出た!」みたいなこと言ってさ、論文持って来たもん。
いん/Tさん?(笑)
よう/うん。
いん/TかSしかいないんですけど(笑)
よう/「これ、すごくない!?」って言って、持って来たからね。そういうのも含めて思い出したけどね。
いん/そうですか……。そこに立ち会ってるのもすごいなあ、あはははは(笑)


よう/……あと、当たり前だけど(今尾さんは)用語を的確に使っていらっしゃるよね(笑)
いん/ああ~わかる!(笑)
よう/俺らがおぼつかない感じで「EPRとかいうのがあるらしい」っていうのとは、違うじゃん(笑)
いん/ああ、分かるなあ……うす~い感想じゃないんですよね、ガチ感があるっていうか(笑)
よう/その学問領域に携わっている人だからさ、それは当然なんだけどさ……(笑)

いん/いやあ……今ちょっと、楽観的な感想を言っていいですか?
よう/うん。
いん/伝説に入ったラジオって、パーソナリティが適当なことを言っても、夜中にガチなメールが来るらしいんですよ。メールっていうか、FAXが。
よう/ああ……。インスパイアされてね。番組内容を、より上回った内容で。
いん/そうそう。僕らのやっている内容はともかく、それを上回るレベルの感想が、もう来たんだなあって(笑)
よう/そうそう、俺らを上回る感想が来るのはとても嬉しいし、すごいことだよね。ありがたいよね。
いん/うん、嬉しいなあ~、いいなあ~。前々回くらいの顕微鏡の話に、ガチ感がある人からお返事こねえかなあ~(笑)
よう/そうだね(笑)顕微鏡のね、専門の人というか……物理……側から顕微鏡作ってる人って、いるからね。
いん/いますよね、きっと。
よう/うんうん。俺ね、あの、顕微鏡の、いっぱい穴が開いた台にさ、レンズとかを設置してって、自分で顕微鏡を作ってるやつ、見たことあるけどさ(笑)「あ、そうですか」って思ったもんね(笑)
いん/ひゃはははははは(笑)「そうですか」としか言いようがないですよね(笑)
よう/うん、「こういうことですか」って思ったからね。
いん/いいねえ、おたより1つでどんどん熱くなれる。いいですねえ、ありがたい。
(05分45秒)

◆「あしも」さんからのおたより

よう/では2つめのメールに行くと……
いん/ああ、次はメールなんですね。
よう/「あしも」さんから頂いたんだけど。
いん/ありがとうございます。

「よう先輩、ヤンデル先生、こんばんは。あしも と申します。東大の建築で、博士2年目の大学院生です。」

いん/あはははは、レベル高いの来た~(笑)なんで!?そういう人ばっかり聞いてんの?(笑)……なるほど?はい、続きどうぞ。

「だいぶ間があいてしまいましたが、サイエンス・コミュニケーションの回、第22回・第24回を楽しく拝聴しました。」

いん/ありがとうございます。

「私も少々、携わることがあるので、事例紹介の意味を込めてメールを送ることにしました。」

いん/ボディブローが重いな……(笑)
よう/「メール(と書いて、『おてがみ』と読む)」って書いてあるよ。いっちーが必ず、「おてがみ」って言い間違えるっていう(笑)
いん/くふふふ(笑)この…人の後ろ暗いところを的確に殴ってくるな~。
よう/「年齢がわかる」ってやつだね(笑)

「東大の学祭は年2回あるのですが、そこでの企画で『10分+質疑5分でオンゴーイングな研究内容を修士~博士課程の学生20人くらいが次々にプレゼンをしつづける』というのをやっています。」

いん/いや~渋い!なるほど!
よう/学生で、アカデミックなこういう企画を立ち上げている人だってことだよね。「オンゴーイング」というのは、「今やっている途中の」ということだよね。「終わってない」という意味だよね。
いん/さすがだよね(笑)うん、はいはい。

「一般の方に、10分で院生がやっているニッチな最前線までたどり着いてもらうのは、なかなか難しく、毎年腐心しています。講演者・お客さんともに楽しむためのやり方として、『トレンドや身近なモノに乗せて文脈を共有する』例えば PD-1、『はたらく細胞』、AIとか。」

いん/ああ~(感心)なるほど。

「プラス、『どうにも文脈共有ができない場合は、何か学術に触れたな、と思ってもらう』という、2つの方策がとられます。
★すごく抽象度の高い基礎研究であっても、ストーリー仕立てにすることで、分からなくても筋が追える。
★1トピック10分なので我慢してもらえる。
★奥まで覗ける人にはサイエンスの片鱗が伝わる。
……というあたりで線を引いています。
プレゼンターとしては、『若者が面白そうにアウトリーチしているという印象を持って帰ってもらう』(願わくは2個ぐらいキーワードを覚えて帰ってもらう)ことを心がけています。
おふたりの話を聞いてニヤリとしたのは、『アウトリーチって自分達の為だよね』と、『この人が面白そうにやっているコレは、面白そうだから追いかける』です。」

いん/なるほど。

「アウトリーチに親和性のある研究者(卵)が集まるコミュニティは、お互いに受信・発信が活発なので、すごく刺激的で面白いです 加えて外から『心から心ある学生が研究頑張っているんだな』という社会的承認も得られるので、1粒で2度おいしい思いをしています。1粒目の方がやや大きいですが。」

いん/(1粒目の方がやや大きい、のところで)ぶっはははははは(笑)なるほどなるほど(笑)

「また、発信者のパーソナリティに関して言うと、一瞬しかすれ違わない無名の学生の言葉を伝えるためには、『プレゼンターのキャラ付け』をハッキリさせる必要があるなぁと、改めて感じました。
どんなキャラがしゃべるのか、最初のスライド1枚で伝える……という、いわゆる『設定資料』みたいなものを、うまく作る必要がありますよね。」

いん/なぁるほどなぁ。

「そろそろ次のしゃべりの機会が近づいてきたので、おふたりの話を思い出しつつ、準備をしたいなと思っています。先日の配信は、サイエンス・コミュニケーションの一般論というか、抽象度上げ目のお話でしたが(そういうお話、大好きですよ)、そのうち、おふたりの体験談をお聞きできたらと思っています。これからの配信も楽しみにしています。年度末にかけて、より一層お忙しくなるかとは思いますが、くれぐれもお体ご自愛ください。」

よう/ということで、「あしも」さんから頂きました。
いん/いやぁ、聞き込んでるなあ……!すごいなあ……。
よう/この「量」ね(笑)お手紙の「長さ」。ねえ。
いん/いいですね……。いや「メール」という特徴を、十二分に発揮していますね。あ、「おてがみ」か(笑)
よう/これ便箋に書いたら、2~3枚あるからね。

いん/ありますよ。またねえ、そこかしこに僕らが言語化してない部分を言語にしてくるあたりが、「さすがだなあ」っていう……。
よう/あー、そうだなあ。「キャラをはっきりさせる」とかね。
いん/いやあ、「サイエンスコミュニケーションのあり方」を、学生さんの段階で意識しているというのは、非・常・に! 優秀なんですね。
よう/非・常・に!優秀だと思いますよ。

(↑「ひっじょぉ~に!」というアクセント&スタッカート付きの大強調)

いん/めちゃくちゃ優秀なんですよ。……その上で、あえておじさんが今さら、あなたがたに言うことではないかもしれないけれども……という前提で言いますと。
よう/ええ。
いん/あの~、「スライドの1枚目で聴衆の心をつかむ」みたいなやり方 は、分かるけど、バレる(笑)
よう/あはははは(笑)
いん/バレるんですよ(笑)だから、「1枚目で掴もう」っていうスライドは止めたほうがいい、っていうのは、個人的に思うところです。

よう/あのさ、学会とかで「聞くつもりのある人が集まっている」場合は、スロースタートでもいいけど、一般向けにしゃべる時も、そうなのかな? 
要は、「ストリートでバナナを叩き売っている」のと、「レストランに食べに来てる」っていうのは、また違うっていう話だと思うんだけどさ。
いん/違います。違いますけど、「スライドの1枚目に詰め込む」っていう時点で、「だいぶ受け身だな」っていうのを今思っていて。
よう/ほう。
いん/あのですね、スライド1枚目で勝負してたら、もう何手(なんて)か、遅いんですよ。
よう/あ~、そういうことですか。
(11分20秒)


いん/ええ。あのですね、「一声(ひとこえ)目の、発音の良さ」と言うか……そこまで磨きをかけた上で、1枚目のスライドで勝負したいんならしてくれ、って感じなんですけど。「本当に聞ける人」って、一声目が通るんですよ
よう/ああ……。「冒頭でつかむ必要性がある」という点では、いっちーも同意なんだね。
いん/それは まったくその通り。一言目でクッと引き込んだら、あとが楽なのは間違いない。でも「1枚目のスライドを練り込む」じゃないんだよなぁ……って感じ。
よう/プレゼンテーションの場合は「しゃべる」っていう身体的な行為があるから、よりそっちに掴むための重きを置いた方がいいんじゃないか?……ということですね。


いん/そうです。
よう/なるほど。まあ、この「1枚目のスライドを作り込む」というところに、「冒頭で、聴衆の心をつかむ」という、フォーカス的な意味も込められているのかもしれないけど……
いん/おそらくは。
よう/でも、「もっとあの手この手でやる方法はあるよ」という話だね。
いん/こんなに『いんよう!』を聞きこんでいただいてて、僕らの心の裏側を突くコメントを……今、メールの中に20ヶ所ぐらい入れてくれたと思うんですけど(笑)僕らをチクチクと攻撃してくるような、「うまいな~!」っていうポイントが、いくつかあったんですけど(笑)
よう/うん。
いん/それだけ聞いておられる方であれば、きっと「気付いてるけど、メールには書いてない」ことが1コあって。
よう/うん。
いん/それは、毎回『いんよう!』のオープニングで先輩がいきなり本論に入るあたり。あれ突っ込んでもよかったな、っていう。
よう/ああ。
いん/「はい、こんにちは。それではよろしくお願いします」なんて、言わないじゃないですか、あなた。
よう/言わないね。
いん/もう、いきなりしゃべり始めるでしょう。で、僕が「んふふふ」って笑って始まるでしょ?
よう/だいたい、そうだね(笑)
いん/今まで半分ぐらい、そうでしたよね。あれ、「(スライドの)1枚目」ですらないんですよ。
よう/ああ、そうだね。


いん/「最初の数秒の使い方」という意味では、ナチュラルボーンプレゼンテーターみたいになってるんですよ、先輩の一言目と僕のリアクションが。「そこも解体してしまって、自分なりにアレンジして、もっと高いもので上に行っていただきたいな」というのが、枯れたおじさんからの要望です。
よう/そうだね。ん~、でもプレゼンテーションでそれをやるのは、しんどいなあ! これ(『いんよう!』)は、まだ「会話」だから……「会話の途中から聞いてもらってる」っていうテイが取れるけれども、プレゼンテーションで、一言目でつかむっていうのは……それはもう、「芸人」だからね。芸人さんのやっていることだからね。
いん/いやでも、どっちかと言うと、「学祭みたいなところで、お客さんがいて、サイエンス・コミュニケーションも」っていう場合、それはもう芸人の能力が必要なんですよ。
よう/そうだね。
いん/結局いま、先輩も言いながら納得していたし(笑)そういうことなんですよ。


よう/そういうことだね。漫才でも何でもそうだけど、つかむ人は「はいどーも~!」って入ってきて、一発でつかむもんね。
いん/そうですね。サンドイッチマンのネタの入り、最近やってないけど、ご存知です?
よう/あの「興奮する」ってやつ?
いん/そう。「最近、何が興奮するって、コンビニで興奮するよね」「間違いない」つって、あの数秒でスッと(本題に)入っていくんですよ。
よう/そうだね。あれは「漫才コントに入るまでの尺を、極限まで削っている」っていうことだよね。
いん/そうです。またサンドイッチマンがニクいのは、あれを最近やらないんですよ。
よう/そうですか(笑)その上のレベルに入っちゃったっていうことね(笑)「次」っていうか。
いん/そうです。「次」にいっている。毎回そうやって、「今度あれで来るのかな?」って思ってたらちょっとずつ外していく。あれこそコミュニケーションですね。
よう/そうだね。


いん/あ、「千鳥」もやりますよ、千鳥。
よう/あ~、そうだな。
いん/「俺、最近な~、嫁さんと仲が悪くなってきたんで、今度 動物園にでも行こうかと思う」とかって、話し始めるんですよ。「ああ、動物園な」「だからちょっと、お前動物園やるからな」といって、最初の数秒でスーッと入っていくんですよ。
よう/あーなるほど。
いん/「今日は、このコンビはこういう風にやるんだ」みたいな感じで。
よう/あれはサンキュータツオさん曰く「スキーム」っていう言語構造を使っているらしいよ。「コンビニ」って言うと、コンビニに関する言葉が一気に脳で活性化されるんだって。
いん/ああ……! 1つのキーワードで、相手の頭の中にある全ての関連する語彙を予め、発火させておくんですね。
よう/そう。それが全部、前振りになる。そこからズレたことをすれば、そのまま笑いになるから「前振り」が必要ないっていう、効率の良さになってるって。
いん/それは……それは、分析している人じゃないと出てこない話だけど(感嘆)……サイエンス・コミュニケーションでも同じじゃないですか?
よう/まあ、「話す」っていう意味ではそうかもしれないね。


いん/相手が小学生であろうとも、「はい、こんにちは。今日は ここに来てくれてありがとう」って始めるのではなくて、「皆さんはオクラを顕微鏡で見たことがありますか?」とかって始まったら、「んっ!?」となるっていう感じがあるでしょ。
よう/まあ、そうだね。
いん/うん、そうそう。そこなんだよな~。だから「スライドの1枚目」じゃ遅いんですよ。
よう/まあでも「キャラ設定をする」と言っているから……


いん/まあそうですね(笑)あ~、頭いいんだろうなこの人! わかるなあ……多分、俺よりはるかに頭がいいんだ。もう分かってんだろうなあ……。今これ聞きながら、何倍も頭いいこと考えて……
よう/だって、D2でしょ? 俺らがD2の時を思い浮かべてみろよ?って話なわけだけどね……。
いん/バップでコーラを飲んでいました(笑)あははははは。
よう/コーヒー焼酎飲んでたよね、いっちー。
いん/あ~、コーヒー焼酎にハマってたころですね! 懐かしいなあ……黒い話しか出てこない(笑)
(17分02秒)

★「ありぞう」さんのおてがみ

よう/さあ、次はですね。「ありぞう」さんからいただきました。
いん/ありがとうございます。

「よう先輩、ヤンデル先生こんばんは。『ありぞう』と申します。『いんよう!』毎週楽しく聞かせていただいております。」

いん/ありがとうございます(笑)

「『いんよう!』は私にとっては、休日の午後に近所の喫茶店でアイスコーヒーなんかを飲みながら、取り留めなく ず~っとお話しているお兄さんたちの会話を、声が聞こえるくらいのちょっと離れた席から眺めているような、そんなイメージがわいてくる放送です。イラストが描けたら描きたいくらい、具体的に浮かんでいます。」

いん/ありがとうございます……おお、なるほど(笑)

「私はその背景の一部として、おふたりの会話を耳をそばだてて聞きながら、時々くすっと笑ったり、うなずいたり、『う~ん』と眉間にシワを寄せたり、『なるほど!』とチョチョっとメモをとったりしています。美しく平和な光景です。」

いん/幸せそうだなあ……(笑)

「好きなものや興味のあることを、大人になっても楽しくお話できること、そういう相手がいることは、とても素敵なことだと思います。」

いん/あ~、なるほど。

「そして、おふたりの豊富な知識や楽しそうなさまを見せていただけるのもまた、楽しいなと思っています。
1つ質問があるのですが、録音の前には、ふたりだけの『前枠(まえわく)』『後枠(あとわく)』みたいなものは、あるのですか?
前枠だと近況とか、『今日はこんな話だから』みたいな予告とか。
後枠だと、終わったあとの『いや~、今日はこうだったね』みたいな感想とか。
そういうものがもしあれば、時々、おまけ的にちょっと聞かせてもらえると、嬉しいです。」

いん/なるほどぉ~……。

「あとリクエストなのですが、私は後発組なので、おふたりの学生時代の馴れ初め、いんよう結成のエピソードなんかも、いつか聞けると嬉しいです。」

いん/ああ……。(なるほど)

「近々、仕事で海外に行くため、ダウンロードして、機内で再度、第1回から ゆっくり聞かせていただきます。」

いん/んははははははは(笑)こ、国際線で……(笑)

「これからも、おふたりのお話と、ご活躍を楽しみにしております。」

よう/……ということで、いただきました。
いん/ありがとうございます。ありがたい……。
よう/ありがたいですね……。
いん/ラジオ番組での王道のようなメールを出していただいて(笑)
よう/これ……普通のラジオ番組で読まれたら、構成作家が書いてるんじゃないか?って思われるような内容だよね(笑)
いん/あははははは(笑)ご職業が構成作家かもしれませんからね、ほんとに(笑)
よう/100点満点の感想メールっていうんですかね。
いん/素晴らしいですよね。僕らが喜ぶようなことも書きつつ、聞いてる人たちが喜ぶようなことも書きつつ、質問で話題まで膨らませていただけるという……。


よう/だよねえ。……ん~、「前枠・後枠みたいなもの」ねえ……。
いん/ああ……。
よう/何か話してはいるけどね、前枠としては。
いん/基本、あまり事前に話してしまうと、性格的に「そのあと同じことを2度しゃべるのが面倒くさい」というふたりがやっているので……
よう/そうだね。
いん/あまり筋書きをしゃべることは、ないですね。
よう/「1回内容が分かったこと」は、なんか、話さなくなるよね。飛ばしちゃうんだよね。
いん/そうそう、感動もできないし……(笑)だから……あれ?この話、何回か前の放送でしゃべったような

(※文字起こし人注:第32回【PODCASTをやってみて】のことを指しています。これを起こしている段階では、文字起こしはまだです、すみません)


よう/うん、何回か前に話したね。でもこのメールいただいたの、だいぶ前だから……。まあその、「フリートーク論」でもないけど「どうやってテーマを決めているか」とかいう話をちょっとしたけどさ。ほんとに、大雑把なテーマだけ決めて「よーいどん!」でしゃべってるよね。
いん/そうですね。逆にそれが必要なんですね。というか、「今日はこういう話をするよ」っていうくらいのテーマの提示はしておいてもいい、というか。
よう/そうだね、補助線としてね。
いん/そうですね。それは一応、やるんですよね。だから「今日は何と何と何くらいがテーマで」みたいな話は、します。
よう/うん。で、俺がだいたい決めてることが多いから、いっちーは、よりライブ感が強いよね。出たとこ勝負というかさ(笑)
いん/こないだの話でいうと、「仕事に使う道具論」って言われて、それ以上の説明はナシで始まりましたからね。(※:第37回【仕事道具の話】参照)
よう/そうだね。
いん/「仕事に使う道具論とは、何のことか」って解釈が、まだ終わってないままで始まってるという……(笑)あと、アニメの1枚絵……
よう/『えんどろ~!』のね。
いん/はい。その回に至っては、1枚絵だけ見せられて、「それ以上検索するな」って言われて始まりましたからね(笑)(※第38回【認識とAIとキービジュアルについて】参照)

よう/いやでも、あれはもうちょっと、いっちーが分からないかな?って思ってやったんだけどさ。結構いっちーが、あの絵から情報を取ってたからさ。「ちょっと失敗したな」って思ってんだけど……
いん/うん。あの……あれ、分かんなかったらラジオでやっちゃダメですよ(笑)あれ、映像付きだったら分かんない回があるけど。たまたま僕、分かったから良いようなものの……。
よう/いや、あれは いっちーがあまり分かんないのを想定してて。俺は実際アニメを見て知ってるから、「こういうことですよ」って説明することで、「情報って、取れる人と取れない人で結構、差があるよね」っていう話をしようと思ったのに、結構いっちーが正解してくるから……(笑)
いん/よし、よぉっし!(笑/ガッツポーズしてる雰囲気)
よう/「う~ん」と思いながら、強引に続けてたんだけど(笑)
いん/そう、我々はね、前枠は割と失敗するの(笑)
よう/うん、失敗する(笑)
いん/あははははは(笑)


よう/で、後枠、ねぇ……。なんかね、例えば俺が最後に「ありがとうございました」って挨拶して終わるじゃん。その後に、「はい、オッケーです」みたいなことを言うんだけど、その後のしゃべりをさらに録る、っていう方法はあるよね。
いん/ああ……そうね。でも、どうだろうな……。我々、「ありがとうございました」って言ったら、もうその後は割と「よぉし、今日も終わりましたね」っつって、終わってますからね。
よう/終わってるね。その回の放送を振り返るってことは、あまりないよね。
いん/あんまり、ないですよね。
よう/うん。別の話をしていることは、あるけどね。
いん/あ~そうですね。全然関係ない話をしたり。
よう/でもそれって、放送で話すことじゃないから、録音後に話しているわけであって……。
いん/そう。
よう/後枠に載せられるかっていうと、載せられないことも結構あるというか……


いん/っていうか、このラジオに関する裏話的なことをしゃべってるか?っていうと、そうでもないんですよね。
よう/だね。全然別の話をしていることがある感じかな……。
いん/そうですね、そんなに長時間でもないですし。「そういえば、あの話どうなりましたっけ?」とか。
よう/ああ、そうそう。そういう感じ。
いん/あとは、「この回って何回あとでしたっけ?」「何月放送でしたっけ?」みたいな話かな。
よう/そうだね。
いん/だいたい、我々の性格からして、「もし録音の後で面白い話が入ったら、もったいない」って思いますからね(笑)そういうの若干ありますよ。
よう/あるね。特に、何回かまとめて録ってて、2回目と3回目の間に面白い話をし始めたら、「いやそれ、後で録音中に話してよ」ってなるもんね。
いん/そう!そうなりますよね。で、結局、録音中には話さないんですよ(笑)
よう/そうそう(笑)他の話に夢中になって忘れてるっていうね(笑)ほんと、「その瞬間」でしかしゃべってない(笑)
いん/そうだなあ……。
よう/別に……俺ら、素人だし、無限に面白いネタが出てくるわけじゃないからさ。「面白いネタは録音に載せたい」と思ってるからね。だから、録音の合間にしていることなんか、残りカスみたいなもんだよね。
いん/本当にそうですよ。……で、あと何だっけ、「馴れ初め」?
よう/うん、あと「いんよう!」結成のエピソード
いん/結成のエピソード……?
(24分28秒)

よう/あの話したっけな……?俺が学会で札幌に行った時に……
いん/あれ病理学会でしょ?
よう/あ、そうそう。で、飲みに行ったときに、俺が「ラジオやらない?」っつって、いっちーが「いいですね」って言って、それで決まったんだよね(笑)
いん/そう、だから結成のエピソードなんて特にないんですよ(笑)なんか一緒にお酒飲んでて、「ラジオとかどうですか」みたいな話になって。あ、そうか先輩から言われたんですね「どうだろう」って。で、「あ、いいと思います」「じゃあ次から」って。「どうやったら出来るんだっけ?」くらいは言われたかもしれませんが。
よう/そうだね。
いん/「いっちー、なんか手段もってんの?」みたいなこと聞かれて「いやツイキャスでもなんでも」って言って。実際、1回ツイキャスでやったんだけど、「ポッドキャスト的なものは何かないのか」みたいな話になって、先輩が調べて、今の形になったと。
よう/そうそう。俺は最初からポッドキャストを考えてたんだけど、いっちーはツイキャスとか……あと、Vtuberって言ってたよね? 最初ね。
いん/そう、Vtuber はちょっと、考えましたね。でも……
よう/まあ、ポッドキャストって、オールドメディアだからね。
いん/いや、Vtuber やってたら、今ごろ大変でしたよ。
よう/いやいや、絶対無理だよ!かかる時間がハンパないわけじゃん。


いん/無理無理!そうなの!……あの、「いんよう」の中で「今どき、こんなのやってよく許されるな」っていうポイントのひとつは、「カットをしてない」んですよ。
よう/「とって出し」だもんね。そのまま出してる。
いん/まったく編集していないでしょ。
よう/そう。なんかね、Youtube で、作りこまないで「ダラッとお送りします」っていう感じの映像でも、編集めっちゃしてあるもんね。


いん/そう。Youtube Live と、Youtube の番組を見比べてみると、一発で分かりますね。「ライブ感があるものを、そのまま出す」なんてことは、あり得ない
よう/あり得ないよね。その究極形が、『水曜どうでしょう』だと思うんだけど……。
いん/そうです。
よう/なんか、ず~っと長い尺で話していて、大泉洋さんとかディレクター陣のフラー(?)を味わってるんだけども、編集はめちゃくちゃしてあるっていう……プロの技術で。
いん/めっちゃくちゃしてあるんですよ。特にカットですね。
よう/「演出も編集もめちゃくちゃしてあるんだけど、でもナマっぽい」っていうのが、すごいわけでしょ?
いん/うん。『水曜どうでしょう』の時からされてたのは、「ジャンプカット」って言うんですって。
よう/あの、ポーンって飛ぶやつだよね、シーンが。
いん/ええと、それだけじゃなくて。大泉さんがずーっとしゃべってるシーンで、本当はそこに鈴井さんがリアクションを打ってるんですけど、それを全部切っていたり……
よう/はいはい。
いん/あとは、大泉さんがしゃべっている時の、会話と会話の間の0.2秒の間とかを切るんですって。


よう/あ~、そうだよね。それってでも、Youtube的な CM でもやってるな、微妙に。
いん/いやそうなんですよ。
よう/例えば、「ゼリーを食べます」っていう時も、ゼリーを持って、フタをあけた次のカットで、もう食べてるんだよね。
いん/そうそう。
よう/だから、「フタを開けて、外したフタを置いて、スプーンを持って、食べ始める」っていう間の、1秒くらいの間をちゃんと切ってるんだよね。
いん/そこそこ。で、それを『水曜どうでしょう』は昔からやってたんですよ。「ジャンプカット」っていうんですけど。それを、Youtuber のジェットなんとかさんっていう人がやったんですって。
よう/うん。
いん/そしたら「ジェットカット」って呼ばれるようになったらしくて。
よう/ああ、なるほどね。


いん/で、その話を誰かが……カツセマサヒコだったかな? まあ、誰かが『水曜どうでしょう』のディレクターである嬉野さんに「ジェットカットって、『水曜どうでしょう』でやってましたよね? Youtuber のジェットなんとかさんがやってるんですけど」みたいに言ったら、「ジェットカット(という名前)は知らないけど、ジャンプカットでしょ?ずっとやってたよ」っていう話をして。
よう/うん。
いん/「ああ、本当にオリジナルはそこにあるんだ」ってなった……という話があるんですよ。
よう/……「ジャンプカット」って、映画の人も使うね。
いん/あ、映画? へええ~。
よう/「この作品はジャンプカットが多いです」みたいな。シーンとしての時間が飛んでいる、という意味で使ってるけどね。
いん/ああ、そういう意味で使うのかぁ……! いや、編集機材をアナログでやってた頃から、そういうのが(『水どう』は)ウリだったんでしょうね。
よう/うん。


いん/で、それで言うと、普通の「とって出し」の動画はたいてい、カットを駆使しながらやるんですけど……我々は ま~ぁ、見事にそのまま、とって出しですからね。ほぼライブなんですよね(笑)
よう/そうそうそう、ライブ放送を録音して出してるっていう(笑)
いん/ね(笑)
よう/なんだろうかね(笑)「ライブ放送の良さ」っていうんだったらライブでやれよ、っていう話なのかもしれないけど……
いん/僕は最初そういう固定観念があったんで、ツイキャスだったんですよ。「ライブでいいんじゃない?」って。
よう/うん。
いん/でも結果的には録音を出してますけど……。まあ今はそれに慣れちゃいましたからね。
よう/うん……まあ一応ね、これダウンロードできるからね、ツイキャスとかと違って。
いん/確かにね~……。
よう/いつでも聞けるしね。まあ、ツイキャスも、録音しておけばいつでも聞けるんだけどさ。


いん/あと、我々の録音で「ちょっと不思議だな」と思うのは……1秒も間(ま)がないんですよ(笑)
よう/あ、しゃべってる時?
いん/そうそう。ず~っとしゃべってる。
よう/ああ、ただしゃべってるだけなのにね(笑)つまんで(編集/カットして)ないのにね(笑)
いん/そう、つまんでないのに、間(あいだ)がそんなにない(笑)
よう/うん……でも、それ多分、いっちー……の力が、けっこう大きいと思うよ?
いん/僕のほうが間を取るんですよ、実は。先輩が何か言ってから、1秒待ってから「あー」って理解するまでの間を、真面目に取るんですけど。
よう/ああ、まあそういう「間」はあると思うけど、「話題が切れない」っていう意味ではね……。俺、時々話題が切れてる時があるんだけど、その間、いっちーが何かしゃべってるね。
いん/んははははは(笑)
よう/ははは(笑)俺がしゃべらないと、自動的にいっちーがしゃべり始めるんだよ(笑)
いん/自動的にね(笑)うん、それはそうね……。
よう/うん(笑)その「しゃべり続ける能力」って、結構いっちーに偏ってる気がするけどね。
いん/いやなんか、どっちもどっちなんだよなぁ、後で聞くと……。だから面白いんですよね、カットしてないのに、カットしているかのようなテンポになってたりする(笑)「なんで!?」みたいな……(笑)


よう/……あのさ、ふたりで居酒屋でしゃべってる時に俺、いっちーに若干キレ気味に言ったことがあるんだけど……
いん/ぶはははははは(爆笑)
よう/こう、なんつーの? 「強引に話を奪いにいかないと、俺、一言もしゃべれないんだけど!」って言ったことがあって(笑)
いん/あるある(笑)
よう/なんか、ふたりで居酒屋でしゃべってるだけなのに、麻縄みたいになってるんだよね(笑)
いん/あったあった!(笑)
よう/相手の言葉尻を奪ってしゃべる、みたいなさ(笑)
いん/ひ~、面白い……(笑)そうそう、あったあった。それも病理学会の時じゃないですか?その話したの……
よう/いや、そうかもしんないなあ……。だからまあ、そういうことなんじゃない?(笑)
いん/そういうことなんですよ(笑)だから、馴れ初めもクソもないの、あはははは(笑)……
よう/ないです(笑)
いん/ああ、おもしれぇな~(笑)いいですね、はいはい……おたより、楽だなあ(笑)
よう/おたよりね、まあ楽だね……(笑)前回の時も思ったけど。
(31分22秒)

★「emi」さんからの おたより

いん/え~っとね、最後のメールは「emi(えみ)」さん。
よう/ありがとうございます。

「先輩、いっちーさん、初めまして。いつもふたりの会話と声に癒されています。」

いん/ありがとうございます。

「いつか、公開ラジオとかあったりするのでしょうか。これからも楽しみにしています。」

よう/……ということで、頂きました。
いん/こ、公開……!?(笑)
よう/公開ラジオ(笑)
いん/どこで、何を……!?(笑)
よう/どこで、何を、どうやって、誰が来るんだ?って話だけど(笑)
いん/いや、公開ラジオはともかくとして、先輩の正体があまりにも分からないですからね……。
よう/まあ、確かにね……。
いん/そうねえ……。あなた公開したら、確かに面白いかもしれないけど……どこで何を公開するんだ? だって、あなたの会ったことがある人って、錚々たる人しかいないですよ(笑)
よう/そうそうたる……(笑)……ああ、まあそうだね。Twitter 上でってことでしょ?
いん/ええ。たまたまですけど、僕の知ってる限り、僕の Twitter 上での知り合いの中で、あなたが顔を出したことがあるのって、数人しかいないんですけど(笑)
よう/いやでもそれは、いっちーがそういう人たちと知り合いだから、っていうだけだけどね。
いん/いやでも、それだって僕もほとんど初対面みたいなタイミングで、たまたま あなたも連れてった、みたいな話じゃないですか。「一緒に行きました」みたいな(笑)
よう/ああ、まあそうだね。
いん/僕も初めて会うような時に、一緒に行ってるわけですけど……。
よう/うん……。
いん/だからまあ、密度が高いんですよ。あなたの顔を知ってる人って、Twitter 界隈だと何人いるんだ? 3人?
よう/5~6人かなあ。
いん/3、4、5……ああそうだ、6人くらいだ。ひとまわり前にもあるからね。
よう/そうそう。
いん/でも、その人たちのフォロワー数を合計すると、えげつないことになるんですよ(笑)
よう/そうだね(笑)まあ、だからどうしていいか分からないな、俺。
いん/確かに……独特な人間関係を、Twitter の中でももう築いてるというね(笑)
よう/あはははは(笑)


いん/「僕と仲のいい人と、とっくの昔に知り合ってる」とかね(笑)
よう/……?
いん/池袋の選書フェアのキーとなる本を、何冊も僕に教えてよこした人と、知り合いとか……なんかそういうのがあるんですよ(笑)
よう/ああ……そうなんだ、なるほど。
いん/そうです。ずいぶん昔に会った方。あの人が僕に送ってきた本って、あの選書フェアのキーになる本が何冊もあるんですね。
よう/へええぇ~!
いん/そうなんですよ、あの人は本の好みが、すごく良いんですよ。
よう/ああ、なるほど。
いん/で、僕の知らない本をよく送って来てくれるんで……
よう/はあはあ、そうですか。(うなずく感じ)
いん/そうそう。あの人はねえ……本当に、うっとおしい本の送り方をしてくるんだけど、全部面白いの!(笑)
よう/ははは(笑)
いん/面白いんだなあ~……あ、ちなみに今のは「犬(たらればさん)」じゃないです。今のは。いま犬の話はしてないんで。
よう/そうだね。まあ、いいや。
いん/そう。「本」っていうとすぐに犬の話だと思っちゃう人がいるので、気を付けないと(笑)
よう/まあそうだね……。あ、なんかさ、この『いんよう!』を聞いてる先生がいるって言ってたけど……
いん/おおお、そうでした、そうでした!
よう/だよね、なんかツイートもしてたんだよね。そうそう。
いん/いやそうなんですよ。あのですね、それ……ちょうどいいですね、この機会に言いましょうか。
(34分47秒)

★「実況解説」が面白い(聞いてる側が)

いん/我々、『いんよう!』で好き勝手しゃべって……サイエンス・コミュニケーションだとか、アニメの話とか、好きなことを言ってるわけじゃないですか。
よう/うん。
いん/で、僕は……とても面白いんですけど、これ、僕の活動として見た場合に、どこまで「僕っぽさ」があるか分からなかったんですよ、今までは。
よう/今までは。
いん/「まあ先輩とふたりでやるものだ」と思ってたんですけど。
よう/うん。


いん/たまたま、今度、秋口くらいに、名古屋あたりで講演を依頼されたんですけどね。
よう/うん。
いん/その講演で、僕が組む相手が、放射線科医なんですね。会ったことない人なんです。
よう/うん。
いん/で、その会ったことない人に僕のことを紹介したいといって、研究会の運営側が、僕のことをその放射線科医に紹介するときに、なぜか『いんよう!』のアドレスを送ったらしくって(笑)
よう/なんでだろうね(笑)本とか……何を送ればいいんだ? まあデジタルコンテンツなら送りやすいよね、リンク(URL)送ればいいだけだからね。
いん/それで、結局送ったのが僕のブログと『いんよう!』だったんですって。
よう/まあ確かに送りやすいっちゃ送りやすいか……。無料だしね。
いん/送りやすい……。それで、普通は文字の方を読むじゃないですか。
よう/そうだね。
いん/ところが、ラジオの方を聞いてくださったんですって(笑)それで「すごく面白かった」って言って……(笑)
よう/あ~、まあ、ありがたい話ですが「なんでだ!?」っていうね(笑)

いん/で、どうなったかというと……あのラジオを先輩と一緒にやっているのが「すごく面白いね」といって、その研究会の時に……
よう/うん。
いん/「ハンズオン」っていうのがあるんですけど。ある画像を作っていく過程を、会場でライブでやる……まあ具体的には CT を 3D でやるっていう、「3D-CT」ってやつなんですけど。
よう/ああ、はいはい。
いん/その一種なんですけどね。まあ、その場で放射線技師が画像を作っていく過程を、横で、その放射線科医と僕が見ながら、実況をしたいと。
よう/ああ、なるほどね。
いん/「この『いんよう!』のラジオのように、画像屋さんが画像を作っていく過程を横で実況したらどうだろう?」って、企画をふってくれたんですよ。
よう/なるほど?
いん/前代未聞!(笑)


よう/まあ、野球実況とかと一緒だよね。
いん/……野球なら分かりますよ。
よう/やろうとしていることが、ね。
いん/ええ。紅白歌合戦の副音声をやってるとか、100歩譲って『水曜どうでしょう』の副音声実況とかね。それは分かる。
よう/うん。
いん/ただ、あの……「放射線画像で、CT を3Dに組んでいく過程を技師さんがやっている隣で、放射線科医と病理医が副音声で実況する」って、意味があんまり分からない(笑)あはははは……
よう/あはははは(笑)え、それ何分くらいあるの? できあがるまで。
いん/「午前中。」みたいな……。
よう/あ、いやそうじゃなくて……
いん/ああ、画像を作る時間……? いや、画像が出来てから言うんじゃなくて、画像を作っている最中に僕らがしゃべってなきゃいけないわけで。
よう/だからそれ、何分かかるの?
いん/いや知りませんよ、見たことないもん(笑)ただ、1時間半とか2時間とかのライブになるはずで……
よう/えっ、そんっなに長い時間かかるの!? 画像作るのに!?
いん/いや……っていうか、「ハンズオンライブセミナー」みたいな時間に、ずっと横で実況中継やれって話なんで……。
よう/ああ……。
いん/僕、会場に前日入りするんですよ。で、当日の午前中にライブセミナーをやって……講演会は、午後からなんですけどね。
よう/そうですか。
いん/「講演会の前の午前中も、副音声実況をやりませんか?」と(笑)で、実況をやって、それをツイキャスか何かで流しましょう、と言われて。「え、そんな Twitter っぽい企画でいいんですか?」って訊いたら、その放射線科医の人がこの『いんよう!』を聞いて、ラジオが非常に面白かったと……(笑)
よう/う~む。
いん/もう先輩呼んだらいいんじゃねえか?って話ですけど(笑)でも、「ああ、そうか~」と思って……だから、おかげさまで仕事が1コ、増えました。ありがとうございます。


よう/あはははは(笑)……いやあ、ねえ……(笑)あれ、楽しいけど……結構、やってると情報が遮断されるっていうかさ……「しゃべりながら何かを見る」って大変だよね(笑)
いん/いやあ、あれでしょ、『はたらく細胞』(の副音声実況)。
よう/うん。思ったより大変だよね。
いん/すっごい大変……あ、『はたらく細胞』、2期が決まったんでしょ?
よう/あ、決まった決まった。
いん/あれ(副音声)、「またやれ」って話がいっぱい来ましたよ。
よう/そうなんだよね。いやぁ、その……まあ。第1話、やる
いん/第1話、やりますか……あははははは(笑)『はたらく細胞』って、世界中で、病理医の人が……英語圏の人とか、けっこう(解説などを)やってる人いるんですよね、あのアニメを見て。
よう/ああ、うんうん。
いん/だから、いいなあって思ったんですけど……。我々に何か強みがあるかというと、別にないんですけど……強いていうなら、先輩がアニメの方(の知識)をちゃんと拾ってるっていうね(笑)その面白さがあって(笑)
よう/俺、ほぼアニメのことしか言ってなかったからね。
いん/あれがすごく、評判がいいんですよ。「アニメのことを言ってるのが良い」と。僕が、なんか「生命科学がどう」とかって言う、誰でも分かるようなことを言ってても、誰も聞いてなくてね(笑)
よう/(笑)

(※文字起こし人注:そんなことないですよ~!少なくともここに、生命科学パートの解説を心待ちにしている人間がおりますので……!(笑))

いん/アニメの方の話が面白いらしいです(笑)
よう/まあまあ。あの作品自体が面白いからね……まあ、アニメの方でしゃべることいっぱいあるんだけど、俺、声優さんの名前を言うだけで精一杯だったからね、本当はもっと色々言いたいことあるんだけどさ(笑)
いん/うん、まあ……それは次回、ぜひやっていただいて(笑)
よう/そうだね。……さあ、そろそろいいですかね。


いん/すごいな~、メールだけで、何も手元になくてもできちゃう(笑)嬉しいな、もっと皆さんメールください(笑)
よう/ね、本当に……。メール、待ってます
いん/メール、待ってます
よう/あと、今までメール頂いた方、ありがとうございます。番組中で読めてない人のも、全部読んでますんで。
いん/そうですね、ほんとにそうですよね(笑)
よう/はい。ブログに投稿フォームがあるので、そこからお願いします。
いん/結構長いのが送れます、と。

よう/はい。では今日は以上ですね。
いん/はい。
よう/どうもありがとうございます。
いん/ありがとうございました。
(40分45秒)
(♪)

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