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無職、NISAをはじめる。

NISAを始めるにあたって

手取り15万、貯金無し、一人暮らし、鬱、奨学金という借金有。
金融資産、もちろん無し。

FIREを志したはいいものの、当時の鬱病で休職中の独身男性の状態は散々なものであった。

今の時代の若者なんてこんなもんとは思うが、それにしたって投資だなんだと浮かれていられるほど恵まれている状態ではなかった。

しかもこちとら情報弱者。
クレカの仕組みも分からず2023年頭ぐらいにはリボ払いをなんの憂いも無く使いまくっていたぐらい情報弱者だ。

流石にヤバさに気付き繰り上げ返済で事なきを得たが、アレもう何らかの犯罪だろってぐらいボッタクリだ。そういう情報弱者がえげつない金の取られ方をしているおかげで世の中の情報強者は意味わからんぐらい得をするのだろう。

まぁ投資で資産運用♪豊かな老後♪きゃぴるん♪みたいなことを言い出して良い状態の人間ではなかったわけだが、私は現実的な思考でFIREを志したわけではない。
現実逃避としてFIREを志したのだ。

現実逃避としてFIREを志した経緯についてはざっくりと上の記事で説明しているので、興味があったら読んでみて欲しい。
2000字程度なので読み終えるのに5分もかからないだろう。

手近なところから手を出していこう

ともかく、私が本来するべきなのは資産運用などではなく転職し年収をあげる事や、カスみたいな企業からホワイト企業への転職なわけだが、そんな現実的かつ向かう先が労働オンリーな現状打開策などやってても辛くなるだけ。

その時の私がしたかった事は、労働の義務という辛く苦しい現実から目を背け、FIREという素晴らしい夢物語に向かって現実に背を向けて走り出す事だった。


投資を始めるにあたって必要な事は以下の通り

  1. マイナンバーカードを作成する

  2. 専用のクレジットカードを作成する

  3. 専用の銀行口座を開設する

  4. 証券口座を開設する

どれも労働者各位には面倒な手続きだろうが、当時の私は休職中の身。どれだけ面倒な手順でも問題ない。日がな一日煙草を吸ってネットの海を漂う弱者だ。時間だけはたっぷりあった。

定期的に健康な労働者を煽っていかないと自尊心が崩壊してしまう。許せ。

マイナンバーカードを作成する

話を戻して、マイナンバーカードの作成に関してはこの段階ではマストではなかったが、どのみち証券口座を作成したりだとか、今後の公的および金融に関わる手続きを行うにあたってはコイツの力を借りなければならないタイミングがわんさかと来そうな予感がしたし、実際結構来た。
なので先にマイナンバーを作っておき、その待ち時間で投資にまつわる基本的な知識を吸収しておくことをお勧めする。

マイナンバーカードが無くても多少時間はかかるが問題なくNISAを始められるため、面倒だったり陰暴論者に関してはこの限りではないとここに申し添えて置く。

伝え忘れていたが、この記事は
「我、最近の若者!流行りのNISA!興味あります!」
だとか
「ワタクシ、働き盛りの現役世代です、貯蓄だけでは不安で愛する人や我が子のため、将来を見据えた資産形成をしたいと考えております」
みたいな、インスタだのBeRealだの流行を追いかけられる体力があったり、今のままでも十分な社会的地位にいるにもかかわらず強欲にも金まで欲するような健康で恵まれた連中へ向けた指南書ではない。そういう連中は帰りやがれ。

私の記事は、無職、鬱病、貯金無しの状態から一般成人男性がFIREまでの道のりを、社会への憎しみや他人への嫉妬を燃料に突き進む過程を記録するために存在する。

専用のクレジットカードを作成する

お次は専用のクレジットカードを作成する。
既に所有しているクレジットカードでも構わないのだが、後述する銀行口座と併用することでより良いポイント還元等を受ける事が目的だ。

浅学な私はNISAについて調べるまで投資をクレジットカードで行えるという事を知らなかった。

投資というと嫌味な金持ちがアタッシュケースに札束を詰め込んでどこぞへと持っていくことで行うものだと思っていたのだが、時代はキャッシュレス。ニコニコ現金払いが主義の私には想像も及ばぬほど投資というのは近代的な手法で行われていたらしい。

クレジットカードで投資を行うことに対するメリットはいくつかあるが、一番は何といっても各クレジットカード会社が競争の果てに磨き上げたポイントサービスにあるのだろう。

クレジットカードで定期積立を行えば、積立金額に対して数%のポイントが付与され、そのポイントの使い道は多岐にわたる。当然、普段の利用に対してもポイント還元が受けられるわけで、実質常に割引が効いているという認識もできよう。

ポイントはクレジットカードの支払いに充当したり、そのポイントで更に投資も行うことが出来るという。何らかの景品と交換できるものもあるらしいが、これは割に合わないのでやめた方が良い。

充当して実質的な支出の削減を行うのも良いとは思うが、私としては増やすつもりで投資を始めたのだから、少額でも投資に回し勝手に増えて行ってくれる方が喜ばしい。

現在は3か月ほどクレジットカードを使っているが、既に1万ポイント程度のポイント還元を受けており、その全てを投資信託の購入に充てている。

ポイントなどチマチマ受け取ったところで大した差にはならんだろうと思うことなかれ。
塵も積もれば何とやら。1ポイントのために1時間費やすのは愚か者のすることだとは思うが、軽い下調べで長期間効果を発揮するポイント制度であれば利用しない手はないのだ。

私が作成したカードは三井住友ナンバーレス、というカードなのだが、こいつが中々優秀だった。

私は現代には珍しい高額納税者、誇り高き愛煙家である。
煙を愛した代償は税という形で重く我が身にのしかかり、コンビニで煙草を買うたびに理不尽な重税を課されているのだ。

しかし、この三井住友ナンバーレスというカードはコンビニでの会計の際に最大20%のポイント還元を受けられる優秀なカード。

私の調べによれば煙草もポイント付与の対象に含めてくれているという喫煙者のためのクレジットカードなのだ。

ただ、ポイント還元率20%は流石に現実的ではなく、実際は10%前後が到達可能な範囲だと私は考えている。詳しくはそこいらのYouTuberがめっぽう詳しく解説してくれているため、そちらを参照いただきたい。

そんな喫煙者のためのクレジットカードと併用することで更に有利なサービスを受けるためには、銀行口座にもこだわりを持つといい。

銀行口座を開設する

正直特に語ることは無いのだが、三井住友のカードを作ったのなら、三井住友の銀行口座を開設した方が良いというのは賢明な読者諸賢ならすぐに思い至る事だろう。

これも詳しくは解説しないが、クレジットカードと銀行口座、それに紐づくオリーブアカウントという要素を絡める事で、それはもう法外なポイント還元を受けることが出来る。現代の錬金術とはよく言ったものだ。2024年4月上旬現在はポイント制度の変更に伴い一部ポイント還元に関わる規約が変更され若干改悪されたものの、全体でみると非常にお得な事には変わりない。

諸々を駆使した結果私のポイント還元率は対象店舗に限り9,5パーセント。積み立て分のポイント還元は0.5%となっている。

対象店舗の還元率についてはその内10%に届くと思われるのでそれで計算すると、コンビニで500円の煙草を月に3カートン購入すると1500ポイントを回収できる計算となる。

煙草が無駄遣いだからポイント貰っても意味ないじゃないかという正論が頭に浮かんだ奴はそのまま黙って帰りたまえ。真っ当な思考ができる人間がこの記事を読んでも得られるものは何もない。

煙草がやめられないという同士諸君、重税に喘ぐ善良な喫煙者よ。貴様らの支出はポイントとなり、それは転じて資産となるのだ。
搾取されるばかりではなく、今こそ我々の血と汗と涙の煙草税を取り返す時が来たぞ。

ちなみに、クレジットカードも銀行口座もネットで全て手続きを終えることが出来る為、かなり作るのが簡単だったことを明記しておく。良い時代になったものだ。

証券口座を開設する

さて、満を持して証券口座を開設せねばならんわけだが、これが結構難儀だったと記憶している。
なにせ種類が多い。流石に金融に対して知識が絶無の私であってもナンタラ証券という文言は聞いたことがある。
しかし、資産運用に関して色々調べていくうちに聞いたことが無いような証券会社も山ほど出てきやがった。

どれも同じじゃねえのかよと思ってはいたが、情弱は搾取されるのみだとリボ払いでの教訓を活かし、丁寧にエビの背ワタを取るかの如く、キラキラしたインフルエンサー連中の陽気にあてられながら各証券会社の違いをねっとりと分析していくこと数時間。

全然同じじゃないことが判明した。

寧ろ私の場合、選ぶ証券会社をミスれば年間で数万円分の差が出る可能性すらあったように思う。

まず大前提、ネット証券一択というのは間違いない。
実店舗を構えていないネット証券は人件費や家賃光熱費等、ランニングコストが非常に安い分手数料の低い商品を多数取り扱っており、その手数料が数パーセント変わるだけで資産運用の成績に大きな変化をもたらすという情報を得た。

具体的な数字に関しては面倒なので割愛するが、毎月5万円の積立投資を20年継続した場合、その手数料が1%変わるだけで200万円程利益に差が生まれるというレベルだ。200万は大きい。

そのネット証券にも違いが存在し、某ネット通販を使う人間であればこの証券会社、このクレジットカードを使うならこの証券会社、この店を使うならこの証券会社など、自身のライフスタイルによって選ぶべき証券会社が変わってくるという事がわかった。

よって、私が開設するべきなのはコンビニ利用で大きなポイント還元を受けられる三井住友カードとズブズブの関係であるSBI証券であることがわかる。
喫煙は資産形成にも最適。読者諸賢も煙草を嗜むと良い。


これで準備は整った。

SBI証券のUIがクソな事とか、三井住友カードの高還元を受けるために必要なスマホでタッチ決済ってどうやるのか分かりづら過ぎるとか、あと新NISAで客を囲い終わったらポイント制度をしれっと改悪してくるとことか、色々腹が立つことはあるが、なにはともあれあとは定職について積み立てを行うだけだ。


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