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その31 自身2回目は一応クリア…でも2つの課題を抱えての新たな戦いが始まった!

2020年 (令和5年) 45歳 4月初旬

退院した翌日からは、手術前に受けた生検時と同じで自己消毒する必要があった。

先生は2~3日に一回は行うようにと言われていたんだけど、小心者の僕は毎日欠かさず…(と言っても消毒するのは、ヘルパーさんなんだけど)

(それにしても、気持ち悪いな~)

毎度のことながら、ヘルパーさんに撮ってもらった画像に映る患部はグロテスクで、素人の僕には4回すべてが同じに見えてしまう(自身1回目と今回の生検後・自身1回目と今回の手術直後)

(こういう時って、そもそも見る必要がないんじゃないのかな…)

そうは思うんだけど、見なければタブレット作戦を貫いていないことになってしまうような気がする…だから思わずゲロッと吐いちゃいそうになるのをぐっと抑えてガン見する日が続いた。

そして、ようやく訪れた「退院して初めての外来受診日」

「辛島さん、中へどうぞ!」

看護師さんが、僕の名前を呼ぶ。

不安でいっぱいの僕は、診察室のへドアを開けるのが辛い…

「し…失礼します…」

「お久しぶりです。退院後は変わりなかったですか?」

「ええ…」

「それは良かったです。では…」

先生はそう言われると、僕の後ろに回り患部に貼っていた薄いガーゼテープをはがしてた。

「うん…良いですね!しっかり繋がっています」

「えっ!本当ですか!よかった…」

不安で押しつぶされそうになっていた僕にとって、先生の言葉は「恵みの雨」というのかな?…とても救われた気がした。

「それでは、今から抜糸をしますね…」

「わかりました」

「終わりましたよ」

抜糸が済んだぞ~
抜糸が済んだぞ~

(えっ…抜糸って、そんなに早く終わるの?)

前回は、周辺の皮膚を寄り合わせることができなかったから、左太ももの皮膚を患部に移植したんだけど、その際に医療用ホチキス(ステップラー?)で張り付けた(糸で縫い合わせたわけではない)と思うんよ~

だから、それを外す(抜糸?をするときに)ときに、カチッカチッって音がしていたんだけど、今回は無音。

ということはだよ!

周辺の皮膚を寄り合わせることができた今回は、医療用ホチキス(ステップラー?)ではなくて、糸で縫い合わせていたんじゃないかな?

前回は抜糸と表現しても良いのか?もっと適した別の表現方法がありそうな気がしていたんだけど、今回はまさしく「抜糸」でいいでしょ!

「それでは、ここは今日で終診です。あなたは定期的にかかりつけの皮膚科に通っていますから、何かあれば紹介状を書いてもらって再受診してください」

(やっぱりそう来たか…前回と同じだ)

前回の経験から、ある程度予測できていたから、終診と言われてもあまり驚きはない。

「わかりました。では失礼しま…あっ!そういえば、患部を消毒していないし、ガーゼテープも貼っていないですよね…良いのですか?」

「ええ、抜糸が済んだので…もう必要ありません。今日から普通にシャンプーしても構いませんよ!」

「え〜!もうシャンプーしていいんですか…」

さすがに今日からというのは・・・
さすがに今日からというのは・・・

前回はシャンプーしていいと言われたのって数か月後だったはず…(終診は1年後)

移植をしていないのはあるけど…あまりにも違いすぎる…すべてが早い!

これも、タブレット作戦のおかげだ!

ただ、ここで気を緩めちゃいけない…

後頭部に皮膚癌が出来やすいのは今後も変わらないからね!

  • 自身1回目と同様に、今回も最低5年間は再発しないかを観察すること

  • 新たに発生した皮膚癌を見落とさないこと

この2つを肝に銘じてこれからも頑張っていこう!

「先生…それではこれで失礼します、今回はありがとうございました」

僕は、先生に深く頭を下げると、お礼を言って診察室を出た。

よし…また新たな戦いが始まったぞ!

※自身2回目は、ここでおしまい


ー つづく ー


いかがでしたか?

今回送った「僕からの手紙」が、何らかの形で、みなさんのプラスになれたら、とても光栄です!

読んだよ〜ってことで、スキを押してもらえたら、今後書いていく励みになりそうな気がします。

できましたら、これからもたくさん手紙を送りますので、どうか目を通してほしいです。

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