私にとっての【五番街のマリーへ】

【五番街のマリーへ】
私の年齢だと高橋真梨子さん名義の方が印象が強いです。有名な曲。父親が、あの長細い、今で例えるなら演劇のチケットのようなサイズの、その中にある小さなCDを。
「出てこなくなったらいやだな」と言いながら、車のプレイヤーで、よく聴かせてくれました。

離婚をして、父親が家からいなくなった日から、この曲と【ジョニイへの伝言】が、私にとって「父との思い出」になりました。

【五番街のマリーへ】は、男の人が昔一緒に住んでたマリーの様子を、知人に見てきてほしいと頼む歌です。
『マリーという娘と遠い昔に暮らし 悲しい思いをさせた それだけが 気がかり』
この歌詞を聴いて、多くの人が「マリーはこの男性の恋人だな」って思うらしいです。
実際、去年この曲と【ジョニイへの伝言】からオマージュを受けた【ジョニーとマリーの物語】という曲を歌手の方が出しています。(名前ど忘れしてしまいすみません。)その中では、マリーはジョニーの元カノ?元嫁?なんです。この曲を聴いて私、びっくりしました。

だって私のなかの【五番街のマリーへ】は、父との思い出の曲で、私を置いて行ったのは父で、だから、この曲は「離婚をして娘と離ればなれになった父が、娘の様子を知人に聞いている曲」なんです。
文字通りマリーは男性にとっての娘だし、血の繋がった娘だからこそ『可愛いマリー』と歌っているんです。

……そう考えると【ジョニイへの伝言】は「母も死に、今日街を出る娘と会える最後の機会に会いに来てくれなかった父親」って感じですね😅

みなさんの中の【五番街のマリーへ】は誰ですか?

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