轍

【読書メモ】キャリアとはなんなのか?キャリアについて悶々とする人が読んだ方が良い本 ー働くひとのためのキャリア・デザインー

「新卒入社から定年まで1社、終身雇用」という通念は大きく変わった。

転職することに対する抵抗意識も徐々に低くなり、複数企業に所属する働き方も増えている中で、「キャリアをどう考えていけばいいのか」

選択肢が広がることは素晴らしいことである一方で、選択肢が増えれば増えるほど、選択することが難しいなる。

自身を認知し、自己の人生を選択していくことのヒントになる書籍を紹介したい。

▽キャリアとは

一口にキャリアといっても、考え方には幅がある。

①長期に渡ることなので、不確実でデザイン仕様が無い。
②何が起こるかわからないので、偶然に身を任せた方が良い
③いつも、キャリアの問題を考えているのは鬱陶しい。
④時代は個人にキャリアについて考えるように要請し、始めている
⑤節目の時だけは絶対に強く意識してデザインすべきものがキャリアだ。

その中でも、⑤を中心に解説する書籍となる。

キャリアとは、

これまで歩んできた「轍」を示すもの。
振り返った時に、どのような道を選択してきたか、その轍のパターンを見出すること。その轍全体を意味付け、将来を展望するためのもの。


▽轍のパターンについて考えるヒント エドガーシャインの3つの問い


エドガー・ヘンリー・シャインとは、

エドガー・ヘンリー・シャイン(Edgar Henry Schein、1928年 - )は、アメリカ合衆国の心理学者。陸軍の研究所で洗脳研究を行った後マサチューセッツ工科大学(MIT)に移り、組織開発(オーガニゼーションディベロップメント、OD)、キャリア開発、組織文化の分野で、支援や補助を提供するさまざまな専門職の発展にも貢献した。MITスローン経営学大学院の元教授である。 参考: 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

彼がキャリアを考えるための3つの問いとして、

 ・自分は何が得意か。 
 → 能力/才能の自己イメージ
・自分は一体何がやりたいか 
 → 動機/欲求のについての自己イメージ
・どのようなことをやっている時に、意味を感じ社会に役立っていると実感できるか。 
 → 意味/価値についての自己イメージ

を提示している。これらを振り返ることで、これまでの過去を振り返り、上記の観点で轍のパターンを診断する。

▽"ちょうどいい"キャリア計画と”思いきり”流されること


キャリアを振り返るタイミングは、人生の転換期。

例)異動/昇進/結婚/職種変更/転職/独立など。

キャリアの転換期に、過去の轍を深く内省し、大きな方向性をデザインする。デザインした後は、迷わず思い切りよく行動、流されること。
緻密に計画しすぎるのも、全く計画しないのも適切でない。
不確実な環境であることを念頭に置きつつ、大きくは計画する。
計画した後は日々迷わず、仕事に没頭すること。発生する偶然も楽しみながら、また節目で振り返り、次の選択を行い、軌道修正する。

▽その他
なんとなくキャリアアップしたい、なんとなく転職を考えているという相談されることがあるが、
場当たり的なアドバイスをすることもあったが、キャリアの概論をまとめた書籍を進めてみるのもよいかもしれない。


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