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「掘る」という行為について ー本好きと音楽好きとデバックの共通点ー

大学を卒業し、
仕事を始めると極端に自分のために使える時間が減るのを実感する。

平日の限られた時間や土日に何をするのか。

自分が夢中になれる趣味を持っているかどうか。


学生のときに考えた時よりも大袈裟に言うと、人生に大きいな影響を与えるのかもしれない。


最近ハマっているのは、
書籍の中で「面白いな」と感じた書籍が、参照している書籍をさらに読んでいく事である。


「Twitterでお薦め書籍を探す」、「書店で本棚を見渡してみる」ことよりも、面白いと感じる書籍に出会えるヒット率が高い。

また、自分が面白いと感じた書籍が、「なにをインプットにできているか」、「原点は何なのか」が垣間見えてきて、それもまた面白い。

関連書籍から辿りまた、
その関連書籍で出会った書籍を読むという入れ子で楽しめる。

このような「関連書籍を掘る」という行為は、「参照されている対象を追う」という意味で、抽象的には以下のような行為と似ているのかもしれない。

「名曲のサンプリングを掘っていくような音楽好き」
「参照されている論文を読み漁る学者」
「参照されているクラスや/関数をたどりながら、デバックする人」


・レコードが置いてある店でレコードを一枚一枚吟味している人
・自宅のPCの前でデバックに夢中な人、
・研究室で夜な夜な世界中の論文を読み漁っている人


などが、抽象的には同じ「掘る」という行為に夢中な人であるということは、
とても面白い。

ちなみにGoogleの初期検索表示ロジックは、より多くのページに参照されているかというのが、重要な指標であったそうだ。

これは、学術的な論文の評価指標でもある
「どれだけ他の論文に引用されたか」にも通ずるし、
音楽における「どれだけ多くのサンプリングをされたか」にも通ずる。


「参照されている対象物を追う」という掘る行為と
「参照される対象の評価」は、奥が深く面白い。

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