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【雑感】”論理的>直感的ではない”と思い知らされる書籍 ーハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代を読みましたー

▽前置き

学生から、社会人になると急激に「論理的であること」を求められる。

例えば、上司との会話や顧客との会話、社内での会議。

会話の中で主張/意見の根拠を求められ、定量であることを重視される。
論理的な思考プロセスを踏まなければ、「論理的でない人/仕事ができない人」という烙印を押される。

そのような環境にいると、自然と無意識のうちに「論理>直感」というような潜在意識を持ってしまう。

論理的であることと直感的であることに本来序列があるのか。
直感的であるということはどういうことなのか。
右脳主導で考えるにはどんな感性を磨けばいいのか。

▽面白かったポイント

①左脳と右脳の特徴

左脳:逐次的、論理的、分析的に処理。
職業例)プログラマー、会計士、弁護士など。
右脳:非直線的、全体的、直感的に判断。
職業例)発明家、エンターテイナー、カウンセラーなど。

これまでは左脳主導の考えの方が評価されやすかったが、
予測可能/計算可能な領域でもあるため、テクノロジーに置き換られやすい。
一方で右脳主導で活かされる非直線的、収集した情報から統合的に直感的に判断する処理が今後より必要とされる。

②物語の力がより活きる
物質が社会に行き渡り、一定の豊かさを享受するようになると、
機能や値段で差がつかない。その時に商品に物語があるかないかで差がつく。

「人が共感する物語の型は、遥か昔からある。」

そのため、世界の神話から抽出でき、その型を学ぶことが良い。
漫画や映画、小説、企業の創業ストーリーなどあらゆる部分に転用が可能。

③絵を描くことは関連性を描くこと

・分析よりも、一見無関係に見える事柄に関連性を見出し、統合する力。
・誰も考えつかなったような要素の組み合わせから何かを創造する力

絵を描くことで上記の力を鍛えることができる。

絵を描くことは、頭にあるイメージではなく「見たままを描くこと」であり、自分の目で見ている唇と鼻の距離感や輪郭などを、それぞれの正確な「位置関係/関係性」を見ること。それは、絵に限らず、事象やモノに対する洞察の深さを鍛えることができる。

▽感想

現在の業務が、ルーティーンワークで進む割合が多い場合は要注意。

徐々にBPOやシステムでの代替が進んでいく。

これは現在の職場でも実感あり。業務システムの改修や業務フローの整備でオペレーショナルな業務は減りつつある。

そのときに上記のような右脳主導のアウトプットをしているかが問われていきそうな気もする。とりあえず参考書籍とかが面白そうなので読んでみる。


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