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【マネジメントTips】PM理論とマネジメント現場での気づき

法人営業のマネジメント経験が約1年になってきたので、マネジメント理論と実践での学びを整理してみたい。

・近いうちにマネジメント業務を任せられる可能性がある方
・現在マネジメント業務をやっているがうまくいっていない方

などの方に何か一つでも気づきがある整理になったらと思う。

▽PM理論とは

いわゆるマネジメント研修などにおいて、よく題材にされる理論。
伝統的なマネジメント手法の一つ。

※自分はどのタイプなのかを自己認識し、PとMのどちらを強めていけばいいのかといった議論で研修が行われることが多い。

以下の説明は、グロービス大学院 MBA用語集より引用。

PM理論とは、リーダーシップは「P機能(Performance function:目標達成機能)」と「M機能(Maintenance function:集団維持機能)」の2つの能力要素で構成されているという理論。三隅二不二氏が提唱した理論。

P機能とは、メンバーへの指示や叱咤激励などにより、目標を達成する能力をいう。

一方、M機能とは、人間関係に配慮し、集団のチームワークを維持・強化する能力をいう。

PM理論では、P機能とM機能の2つの能力要素の強弱により、リーダーシップを以下の4つに分類している。


①PM型(P・Mともに大きい) 目標を達成する力があると同時に、集団を維持・強化する力もある。理想的なリーダーシップのタイプ。

②Pm型(Pが大きく、Mが小さい) 目標を達成することができるが、集団を維持・強化する力が弱い。

③pM型(Pが小さく、Mが大きい) 集団を維持・強化する力はあるが、目標を達成する力が弱い。

④pm型(P・Mともに小さい) 目標を達成する力も、集団を維持・強化する力も弱い。

https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11659.html
 グロービス大学院 MBA用語集より引用。

▽PM理論に対する気づき ーマネジメント業務を実際に行ってみてー

理論は、あくまで現実を抽象化したもの。頭でっかちに実践しようとすると大体失敗する。

PM理論を意識して、実際にマネジメント業務をやっていた中で、以下のような観点を意識した方がうまくいくのかもーと感じたのでまとめる。

①マネジメントの業務における時系列を考慮する
チームビルディングを考えると、まずはMの機能から始めてメンバーとの信頼関係を築くことを優先すべき。いきなりPの機能を強めて、失敗するチームをいくつかみた。

例えば、チームビルディングが出来てない状態で、目標を達成する機能であるPを強めようとしてしまうチーム。プロセスマネジメント/マイクロマネジメントを強く始めることで、メンバーと二度と埋まらない溝が出来てしまう。

②メンバーの個別性を考慮する

PとM、どちらもメンバーの個別性を見て、声をかけていく必要がある。
𠮟咤激励一つとっても、同じコンテキスト/同じ台詞を伝えたとしても、
モチベーションが上がるメンバーもいれば、下がるメンバーもいる。

メンバーの個別性を踏まえた上で、「目標達成に向けた声をかける、浮かない顔をしているメンバーに声をかけること」を意識した方が良い。
自分がMが苦手だから、「メンバーを一様に励ます」では、おそらく効果は薄い。

Mの中で気づいた「メンバーの強み」や「今後身に着けたいと思っているスキルや知識」をメンバーごとに把握した上で、Pのコミュニケーションをとるとうまくいきやすい。

③個人の全体性を考慮する
メンバーのキャリア全体性を捉え、中長期を見据えたコミュニケーションを心がけたい。

リーダーが短期の業務目標しかみていないなどは、驚くほどメンバーは勘付く。自分自身もメンバーの時に感じたことでもあるので、自戒を込めて、
意識していく必要がある。


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