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海外就活における事務系職歴の人のCVの作り方・イギリスワーホリ就活#2

前回の記事では私がイギリスの就活で感じたことをざっくり書きました。前回の記事→(元事務系社会人のイギリスワーホリ現地就活記録〜応募数、スケジュールなど全体の流れ〜イギリスワーホリ就活#1 https://note.com/yoyoino/n/n365dc5dfc0e6 )
今回の記事では、CVの作り方で意識したことを書きたいと思います。初めてCVを作ったり、これからイギリスで就活をされる方など参考にしてもらえれば嬉しいです。


そもそもCVって何?

CVは海外の就活において使われる英文履歴書のことで、海外就活をスタートする場合始めに作成するものです。

日本の職務履歴書はどちらかというと事実ベースで淡々と勤めた会社名や職務を記載するイメージがありますが、海外のCVでは自分の経験を強くアピールしてこのポジションに最適なのは私です!!というのを思いっきり全面に出している感じです。笑
(日本で転職をしたことがないので間違っていたらすみません。)

ネットで検索すると多くの作成例やテンプレートが出てきますのでなんとなくイメージができるかと思います。

CVの主なカテゴリは、過去の職歴やその具体的内容、学歴、スキルです。
その他にもプロフェッショナルサマリーやキャリアハイライトを記載する効果的な方法もありますが、この記事で書くと主題から逸れるので今回は省略します。。

!気をつけなければいけないのは、海外では性別や年齢による先入観・差別が起きないようにするため、個人的な情報は書きません。顔写真も同様に載せません。
必要な個人情報は住所・電話番号・メールアドレスのみです。(私は最初思いっきり生年月日を書いて提出していました…)!

私の考えるイギリス就活にあたっての前提知識

CVの話に入る前に、イギリス就活の前提知識として人から聞いたこと、私自身が感じたことを簡単に書きます。

  • 外国人としてのハードル

当然ですが、外国人としてイギリスで就職活動をするというのは、日本での就職活動と比べて険しい道です…!!

英語力と経験が求められるということや、YMSという期限付きのVisaであることその他諸々の条件に加えて、イギリスの就活市場ではコネによる求人が多いからです。
現地のイギリス人から聞く話によると、イギリスではコネが非常に強力な武器になるらしく、知り合い伝いで仕事を紹介されたりということがよくあるらしいです…
企業にとっても求人を出していきなり知らない人を探すより、リスクを減らせるという意味もあるのだと思います。

ですので、日本人が仕事先を探す場合、必然的に日系企業となることが多いのかなと思うのですが、日系企業は現地企業に比べて働き方がアップデートされておらず残業が多かったり、給与が低いなどブラックであることが多いという噂もあります。
実際に求人を見てみるとイギリスで生活するにはかなりギリギリの給与であることが多いです…日本の働き方の闇を感じます。
この場合、給与条件や、より現地の人の比率が多い日系企業を選ぶといいのかもしれません。(私は日系企業に就職しましたが、条件は慎重に選びました)

ただ、何もコネがないからといって方法がないというわけではありません。例えばLinkedInのメッセージ機能で採用担当者に直接連絡をしてみたり、会社の採用ページから直接メールしてみたり方法は色々あると思います。
実際に私も採用ページからCVと一緒に何か求人はありますか?連絡したところ、いきなり電話面接の連絡が来ました。(落ちましたが笑)

それ以外ですと求人サイトからコツコツCVを応募することがスタンダードです。私もこの方法でした。1つの求人に数十人〜百人以上の応募が来る中で時間もかかり、非常に厳しい戦いになるので、いかにCVを磨くかが大事になります。

  • 関連の仕事やインターンの経験が求められること

私は中途採用で就活をしたので、その観点からになりますが、出ている求人に対して少なくとも1年〜3年程度の経験が必要な場合が多いということです。未経験求人はなかなか見かけませんでした。中には経験5年というものもあります。
また経験年数だけではなく、ピッタリとその関連の実務をやったことがあるということも求められる場合もあります。
関連した職種・経験をCVに無駄なく、効果的に落とし込むことが大切になります。
ただ、絶対に経験がないといけないというわけではないので、job discriptionに書かれている業務で少しでもかすっていたら迷わず応募です!(応募の段階では迷わず前向きな姿勢が大切)

CVを作るために最低限必要なもの

まず最初に自分の職歴を英語に訳したものが必要です。
そのためにはまずは日本語で経歴を書いて、英訳します。私は渡英1ヶ月前にココナラというサービスを使って6,000円くらいで英訳してもらいました。
ただその後そのCVでは就活がうまくいかなかったこともあり、何度もアップデートしました。

アップデートの仕方としては

  1. Result basedの書き方に直す(Result basedについては後から記述。最初の日本語で経歴を書く時からResult basedにするのが良かったかも)

  2. 応募するポジションごとに経歴を分類して、CVを何種類か作成する

  3. 現地の友達に見てもらう

3についてですが、1番いいのは、現地の就活経験のある友達に書き方や綴りのミスがないかなど見てもらうことです。
綴りのミスについては、数千円で見てもらう現地サービスがあるようですが、友達に頼むことができれば1番いいと思います。

CVの作り方2パターン(Result basedかAction based / Project basedか)

これはイギリスで長くCVに関わるお仕事をしている友達に教えてもらったのですが、CVは大きく分けて2つあるそうです。それはResult basedかAction based / Project basedかという分け方です。

Result basedは自分が前職でどのようなことを達成したのかを具体的な数字を用いてアピールする方法です。Action based / Project basedは実際に自分が行った仕事を事実通り書くことです。
例を示します。

Result based 

Assisted and solved downstream excel issue but educating juniors resulting in 20% time saved and reducing over 30 plus work hours within the team

Action based / Project based

assisted team in constructing excel database and created solutions for the finance team.

前者は、数字を使用して自分が行った結果どのように影響が出たのか定量的に示されているのに対し、後者は事実・プロジェクトベースで何を行ったかが記載されています。

初期の段階で、あるイギリスのCV作成コンサルに無料で私のCVを見てもらったところ「前者のように成果ベースで書かないと他者と差がつかない」と指摘されました。(そしてその作り直しに約1万円のコンサル料を提示されましたが、その友人にいうとサービスを利用しなくても自分で作り直せばいいとアドバイスをもらいました。笑)
私の友人もAction based / Project basedが悪いとは言わないが、効果的にアピールできるのはResult based ではないかということでした。

さらに、Result basedにするかAction based / Project basedにするかは一つのCV内で統一した方がいいという考えもあるそうです。
全てのブレット(・)に対し、書き方をどちらかに統一にするという考えです。

しかし、私のCVは、前職が事務職だったこともあり全ての職歴を前年比○%UPさせた!など、成果で表したり、パーセントで示したりが難しく、結局Action based / Project basedを織り交ぜていました。
その場合でも現地企業の一次面接には進んでいるので100%というわけでもないようです。

事務系職歴をどのようにCVに落とし込んだか

記事の本題ですが、これに関しては非常に長い時間をかけて考えました。

私は当初CVの作り方の知識が全くなかったため、ココナラで作ったAction based / Project basedのただの羅列になっていたCVで全力で戦っていました。さらに、渡英後は、イギリス現地のCVコンサル会社Z○○y(検索したらすぐ出てくると思います)の2週間で数千円くらいのサービスを利用して、AIか何かにシステム内で「この文言を入れた方がいい」とか助言されながら、今思えば結構派手なCVを完成させました。

それで1ヶ月ほど50〜100社くらいの会社に送っていたのですがまあ通りませんし、日系企業も通りません。
自分のCVがおかしいのか?と思って、現地の友達に聞くとCVのデザインは業界によって変わる、もしオフィスワークで例えばコンサルとか金融とか目指してるならこんな派手なCVはあまり見ないと言われました。

友達曰く、Z○○yが自動で作るような枠に色のついた裏背景がくるようなデザインは私の目指しているようなオフィスワークの求職活動に大きなプラスにはならないので、まずはデザインをすっきりさせることと、人事の人が見た時にパッと見やすいレイアウトであること、この人はどういう会社で、どんな経験があったのか?を瞬時に判断できるようなシンプルなCVを作るように言われました。

つまりおしゃれなデザインとかどうでもいいから、とにかく職歴をいかに簡潔に書いて、この人を面接に呼んでもいいか?を相手にわかってもらうように書くかがポイントだということです。

そこからは、よりシンプルなCVを用意した上で、自己分析をして自分の今までやってきたことをまずはAction based / Project basedで整理し、さらにResult basedで書けそうなものがないか細かくWordにまとめました。

事務職といっても部署が複数回変わり担当する業務も色々変わったので

  • 担当したプロジェクトで数字で成果を示せるものはないか

  • 書類審査系の業務は、処理件数や期間を数字で表示し正確な処理を短期間で行ったアピールできないか

  • 業務改善を行った事例はないか

  • 例えば事業管理(評価・分析)や予算管理業務であればBusiness management、Finance managementを行ったと書けないか

  • プロジェクトを長期で担当したのであればProject managerと書けないか

など分析しました。
事務職なので…と直訳した「Administrator」だけ使うのではなく、長期プロジェクトをいろんな部署と調整しながら進めたからProject managerともかけるな、とか業務に応じて○○ Analystとか書けるな、とか業務担当名を自分なりにつけて何を経験したのか一目で分かりやすく書きました。

1つの企業のみでも、数年で部署が変わることもあるので部署ごとに内容やポジションを分けることもできます。
参考になるCVがネット上にたくさんあると思います。

希望するポジションに対応するCVをいくつか用意する

私の職歴は予算管理(長期的な資金管理、予算予測など)や、事業管理(データを使った事業評価・分析、ステークホルダーとの意見調整・研修企画や、さまざまな書類審査、資料作成)、新規事業提案を担当することが多かったので、FP&A(Financial planning and analysis)やProject manager、Administratorの3種類に分けてCVを用意しました。

ゼネラリスト的な職種の場合も、今までの業務を分析すれば、当てはまる職種も増えると思います。
私の場合は、Project manager、AdministratorでCV通過しましたので、いくらでも工夫ができるのかなと思いました。

まとめ(結局CVに正解はなし!?)

このような感じでつらつらとCVの作り方を書いたのですが、私は現地の友人からは最後までレイアウトやカテゴリ分けにダメ出しをくらい続け、CVって難しいなと思いました。

しかも2次面接、3次面接とさらに審査されるため、結局はCVは面接にたどり着くための手段でしかないということです…(こんなに苦労したのに泣)

ただ、その中でも複数の経験が当てはまっている会社からはすぐに面接の連絡が来たり、LInkedin経由でリクルーターの方から連絡が来ました。
これを踏まえてCVに関してまとめになるか分かりませんが、

  1. CVの内容に関して。CV内の経験が仕事内容に当てはまっているかどうかが大事!!(複数当てはまると尚良し)求人のjob discriptionに合わせて当てはまる経験内容を変えると良い◎経験内容が少なければ今の持ち駒でとにかく応募しまくるしかない。

  2. CVのカテゴリに関して。シンプルに無駄なく第三者が見て過去にどんな会社で何をしたか分かりやすいように書く。

  3. 英語に関して。英語がペラペラじゃなくても、流暢Fluentを書く!!笑 面接でどうせバレるので、経験と併せて総合的に判断してもらえればいいです。(あえてスキル欄に言語を書かない方法もあります。)

CVに関してはこの記事で書ききれないので余裕がある時に別記事を書きます。。。

おすすめのサイト・おすすめしない有料サイト

  • おすすめのサイト

多くの会社ではATSというCVをチェックするシステムを導入しているそうです。
つまり、求人に該当するキーワードが入っていないと採用担当者の目に触れることなく、自動的に落とされるのです泣
↓こちらのサイトでは、自分のCVのキーワードと求人がどれくらいマッチしているのか無料で調べることができます。

https://resumesbot.com/jobscan-ats-resume-checker/

私もたまに使っていましたが1つ1つの求人に対してチェックする暇がなかったことと、毎回40%以下だったのでもう諦めていました…笑
60%以上あると通過率が上がるそうですが、私はそうでなくても通過したので何が正解かわかりません。

  • おすすめしない有料サイト(完全に私の主観なので参考程度にしてください)

またZ○○yに怒られそうなのですが、派手なCVのデザインを提案するようなサイトはファッション関係やデザイナーの方など以外は避けた方がいいのかな、と思いました。
CVのテンプレートは無料でサイト上にあるので、それを利用することはできます。
他にも有料でCVコンサルを行っている現地サイトもあるのですが、金額も1万円近くしたり高いです。
そこまでしなくても自分の職歴を書き直したりなどは自分自身が一番わかるのかなと思います。担当の方が何度もやり取りして直してくれるかどうかもわかりません。
結局は多くの求人に応募することになると思うので、その度に書き直したりすれば自分のCVを書くスキルも上がっていくと思います。

また日系のエージェントさんにCVのチェックを相談してみるのも手だと思います。私もお願いしました。

おすすめの本

他の方がお勧めしていたので煮詰まった時に気分転換で読んでいました。
CVで書くべき言葉、避けた方がいい言葉など書いてあるので、参考にしました。

https://www.amazon.co.uk/gp/product/B07D9BMNWG/ref=ppx_yo_dt_b_d_asin_title_o02?ie=UTF8&psc=1

冗長になりましたが、以上でCVの作り方のざっくりとしたまとめ記事を終わります。
何か質問がありましたらコメントください。

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