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ボカコレ2023春の上位作品をKiite Radarにつっこんでみた

お久しぶりです、よよよっぴです。

3/18~3/21についにボカコレ2023春が開催され、VOCALOID界隈はとても大きな盛り上がりを見せましたね。私も楽しませていただきましたし、今でも巡回が終わらず聞いて回っている状態です。

また今回のボカコレはkiite cafe砲#シチューうどん銭湯は営業しています騒動など、多くの事件や変化がありました。がそこについて触れるだけで一つの記事が書けそうなので今回は触れないとします。

さて、今回の記事はどういうものなのかと言いますと、マジでタイトルのまんまです

記事概要


早速記事の内容についての詳しい説明と補足です。とはいえたいしたことではないのでネギでも食べながらゆるっとご覧ください。

ボカコレを通してVOCALOID(広義)リスナーの好みを探ろう

ボカコレとはVOCALOID界隈にとってのお祭りのようなもので、年に2回開催されます。普段は春と秋ですが、次は夏らしいです。はえーわ!

音声合成オリジナル楽曲が投稿されるのは有名P、ベテランPも含めたメインの投稿祭の「top100」、デビューから2年以内のPが投稿できる新人発掘に最適な「ルーキー」に分けられ、ルーキーtop100問わず多くのヒット曲が出ています。

さて、そんなヒット曲にはどんな傾向があるんだろう?ボカコレのリスナーはどんな曲が刺さるんだろう?Kiite Radarでどんなふうに表示されるんだろう!?

そんな疑問をそのまま可視化しただけです。

補足

ここにおける「上位楽曲」とは、「top100」の最終結果で100位以内に入った楽曲と、「ルーキー」ランキングの最終結果で100位以内に入った楽曲を指します。

Kiite Raderとはクリプトンと産総研が研究目的で作った楽曲発掘サイトです。「軽快」「激しい」などの感覚で直感的な操作をすることでその雰囲気に合った楽曲が出てくるサイトです。楽曲類似度の研究によって生み出された神サイトなので是非。

さっそく結果を見ていこう

今回はtop100、ルーキーの各上位楽曲、そして何かの研究の足しになればと思っていた「2022年投稿楽曲で現在伝説入りを果たしている楽曲」をそれぞれRadarに通してみました。さっそく結果を見ていきましょう。

top100最終結果ランクイン作品をRadarに通した画像。
ルーキーランキング最終結果をRadarに通した画像。
2022年投稿で伝説入りしている曲。3/24時点。

今のトレンドは「軽快」な曲?

全体像としては見事にどれも同じような形になりましたね。それにボカコレ楽曲は非常に多くのジャンルがランクインしていることが伺える結果です。

ボカコレのRadarに注目すると、ぱっと見としては、軽快ブロックには極端に振られた楽曲が多く存在しており叙情的ブロックは右上に非常に密集しています。そしてのんびりブロックは極端に少ない、そんな印象です。
ブロック毎に曲数全部数えるのはだるいのでしません

2022伝説入り曲のRadarも見ていきましょう。軽快ブロック7曲、のんびりブロック1曲、叙情的ブロック3曲、激しいブロック4曲と、軽快な側面の強い楽曲が多いことがわかります。

これらからわかることとして、「Kiite Radar的に軽快な側面が強いことがボカコレ、普段問わずトレンドの一つ」であることがわかります。

ボカコレ、多様性。

その一方で叙情的ブロックに曲が密集していることについても触れました。「軽快」とは真逆の曲調でありながら、比較的受け入れられているところを見ると、VOCALOID界隈の懐の広さを痛感するばかりです。

ただ、右上に密集していることから「軽快な側面」も多く持つ楽曲と考えられるため、ボカコレでも軽快な側面を持っていることで今のライトリスナーには刺さることがあるのかもしれません。

炎上したくないので補足しますと、軽快な楽曲を作れ!って言いたいんじゃなくて、あくまで最近の人はこういう曲を作る傾向があるらしいよというデータを話しているだけです。あとKiite Radarすげー!したいだけです。叩かないでください。

あとちゅ、多様性をパクった題名にしてご、め、ん!ということでね。大変申し訳ございませんでした。

踊りたくなる?ならない?

というパラメータも存在します。そもそも踊りたいという感情の裏に何があるのか調べたところ、「人はなぜ踊るのか」(鈴木)という論文よりこのような記述。

1.言葉では伝えられないものを伝えるために踊る
2.無意識のうちに音楽に同調して本能で踊る
3.リズムの共有による感情の共有が心地よいため踊る
4.心身を緊張や脅威から解き放つために踊る
5.時代に求められて踊る

1K09B117.docx (waseda.jp)

なるほど。特に2,3がこの場合に該当しそうですね。この論文にあてはめ考えてみると、「無意識に同調しやすく、リズムを共有しやすい、その感情を共有することが心地いい」音楽が「踊りたくなる」音楽なんですね。

では前提が終わりましたので、ボカコレ楽曲や去年のヒット曲はどうなるか、見ていきましょう。とはいえグラフが曲ごとに表示されるみたいで一曲ずつ見ていくとめっちゃ長くなるので画像は表示できませんが。

圧倒的に「踊りたくならない」が大多数です。それも数えるのがだるくなるレベル。ダブルスコア以上ついてしまったのでめんどくなってやめにしました。

踊りたくならない楽曲ってなんでしょう?上記の「踊りたくなる楽曲」の逆説として考えてみると、「リズムがすぐにわからず、ダンスにしにくい」音楽と仮定できます。

これらから考察すると、「リズムが掴みずらく、展開が怒涛である」とすることにしました。確かに、飽きさせてはいけないので昨今はDropや間奏が凝られた楽曲が多くなったなと感じていたところ。。。

2022伝説入り楽曲で調査したところ微妙に「踊りたくなる」が多いことが判明しました!!!!!!なんで!!!!!!!

もしかしたらこれがボカコレの「性格」なのかもしれませんが、それも過去のボカコレを精査しないと分かりません。VOCALOID、深すぎ。

声質をなぜ取り上げないか?

さっと調べたら、このパラメータはボイスバンクが大きく影響しているな~と個人的に感じて。これじゃただの人気投票やん!?となったからです。

例えばミクは可愛いに振り切れてたり、逆にFlowerはかっこいいに振り切れていたり。仕方ないのですが、これではかわいいやかっこいいのベクトルが元々の声にどうしても寄ることで、実質的な人気投票となります。

「今回のボカコレでどんなボイスバンクが使われたか」は早かれ遅かれ話題になる話ですし、今私がする話ではないなと感じました。ごめん。

それにこの記事をみて「へ~今は可愛い声質が流行っているからミクを買おう」みたいなことが起こってほしくないんです。個人的にはご自身の楽曲に適したボーカル選びをしてほしいと思っています。それだけです。ごめん。

炎上したくないので補足ですが、今回のボカコレでどれだけこのボーカルが使われたよ!というデータを開示することが悪いわけではないです。データとして面白いですし、ボーカルのデータから今の楽曲において多い特徴、ジャンルを推察していくこともできます。人気投票が悪いとも思いませんし。

ただそのうえで楽曲と照らし合わせて考えていってほしいな、と個人的に思っています。こんな上から目線ですみません、Pじゃないのに。。。

この結果を見た個人的な所感と、まとめ

ここまででわかったこと

軽快な側面のある楽曲がランクインしていた印象です。軽快さと叙情的な部分を上手く融合できれば大きな武器になる可能性を示唆する結果になりました。また飽きさせない展開もボカコレにおいては重要であることが読み取れました。

でもこれが伸びるなんてジャンルはないし、比較的多種多様であることも同時に分かりました。これがJPOPではどのように結果が出るのか、というのも個人的に気になりました。

個人的な所感 感想

こうも実際に可視化されると面白いな~というのが正直な感想です。なんで「軽快」である必要があるのか?なぜ飽きさせない展開が必要なのか?まだまだ考えていく必要がありますね。気が向いたら記事にします。

このデータや画像は自由に持って行っていいし、使ったリストのリンクも貼るので、是非ご自身でも考察していってほしいです。そして何ならその考えを教えてほしいです。

そしてやっぱりKiite Radarすげ~~!!!!!!!!!!!!

長々とここまでご覧いただきありがとうございました!勢いで書いたので誤字などあればすみません!!気になる点言ってくだされば直します・・・

以上、よよよっぴでした。

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