妊娠生活:母乳がでてショックだった日のこと

妊婦さん用のアプリを入れていて、そこに毎日コメントが表示されるのですが「もう母乳が出る方がいるかもしれませんね」というコメントが表示されていた(妊娠8ヶ月くらいかな)
そうなんだ、と思って朝シャワーを浴びる時に試しに乳首を絞ってみた。
じわぁと透明な液体が出てきた。
え?と思って、反対側も試してみる。
やはりじわぁと透明な液体が滲み出てきた。
これが本当に母乳かどうかはわからないけど、母乳の可能性が高い。
なんだかすごくショックを受けた。
母乳に関しては、初産の人は出にくいとか、全然出なくて痛い、という情報しか持っていなかった。
だから、自分もそうなのだろう、と思っていた。
母乳は最初は出ないもの、ということでノーマークだった。
自分の体から母乳が出ることに対して、全く考えていなかったのである。(今、こうやってじわぁとでていても、赤ちゃんが産まれてから、充分な量が出るかは全然わからないのだけど)

やはりここにきても「妊婦であること」がちゃんと受け入れられていなかったんだな、と実感した。
朝から動揺しつつ、自分と同じような考えの人がいないか、ネットで検索した。
「母乳 ショック」で検索。
沢山でてきたのは「母乳が出ないこと」に対するショックの記事ばかりだった…。
母乳で育てたかったのに、母親失格だね。と自分を責めてしまう人が多いようだ。
ああ「母乳が出ること」に対して、ショックに感じる人はいないのか。
そりゃそうか。
と、私はすごく落ち込んでしまった。

なので、この記事は「母乳が出てショック」と思った人が、今後現れたときになんらかの検索に引っかかり、自分以外にもそんな考えの人がいるんだな、と見つけてもらえたら良いな、と思って書きました。

毎日大きくなるお腹と胸、色素が濃くなっていく体。
好きな服はもう着れないし、この色素は本当に元に戻るのだろうか…。
スレンダーな体型に憧れているので、大きくなった胸も、色素が濃くなった乳首もなんだかなぁ、と眺めてしまう。
妊娠している自分の体の変化が「綺麗なもの」とは思えず、鏡の前で悶々としてしまう私が、母乳が出ることを素直に受け止められるはずがないのでした。
妊娠によって体が変わるたびに、ますます「自分が自分でないものになっていく」と感じてしまっていたんですよね…。

こんな気持ちで、出産後の私の母乳はどうなってしまうのか。
赤ちゃんが私の母乳を飲もうとしている時、どんな気持ちになるんだろう。
動物っぽいなぁ、と嫌悪するのか。
かわいいなぁ、と幸せな気持ちになるのか。
うーん、想像できない…。
うまくいかなかったとしても今はミルクがあるから、まぁなんとかなるだろう、くらいの気持ちでいたいと思った。
完全母乳とか、そういった医療的根拠のないこだわりは持たず、自分に無理のないよう、育てていきたいと思った。

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