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壱百満天原サロメからVtuberに入り葛葉推しになった一般オタク女

2023年、自分の趣味に関する一番大きな出来事はVtuberに触れ葛葉が推しになったことです。6月の事なので半年が経ちます。葛葉推しになってから本当に毎日が楽しく目まぐるしいです。

流れとしてはタイトルの通りサロメ→葛葉を見て好きになったという単純なものです。
経緯、なぜ魅力に感じたのか、どこが好きなのか等を2023年の記録として残しておきたかったのと、こういう人もいるのか〜と誰かに少しでも知ってもらえるかもしれないと思ったのでnoteに記すことにします。
タイトルに挙げた二人はすごく人気があるので、主目的は布教用というよりあくまで個人的な所感を書き留めるものです。


自己紹介 ―推しが欲しい

前提として私は元来アニメ漫画や声優、ゲーム、サブカル等の回遊オタクです。
漫画・アニメは話題になっているものはとりあえずチェックしようと思ったり、ふんわりですがオタクのトレンド動向になんとなく関心があるタイプです。
声優に関しては完全に声フェチ・声のオタク。
ゲームは従兄と幼馴染の影響で、子供の頃から自分でプレイするのは勿論人が遊んでいるのを見て楽しむ傾向があります。そこからの自然な流れでゲーム実況・ゲーム配信といったジャンルが好きです。

ここ何年もずっと、私には心からハマれるジャンルやキャラクターがない状態が続いていました。
好きな作品もあるし好きなキャラもいたけれど、現行の供給が少ない所にいても寂しいんですよね。それに流行りの作品に触れても最推しができないオタクの生活は凪でしかありません。
知り合いが推しに熱を上げ推し活に勤しんでいるのをオタクとして羨ましく思う日々。
心から推せる推しが私にもいたらな…そんな風に思っていました。

Vtuberとの出会い ―壱百満天原サロメ

オタクなのでVtuberの存在は知ってました。身近な所でコラボが増えているのも感じていました。
そもそもVtuberの見た目やキャラクターに抵抗はないし元々ゲーム配信も好きなので、Vtuberを見るのは時間の問題だったと思います。誰を見ていいかわからないけれど何か一押しがあれば。そういう状況ではありました。
そんな時に壱百満天原サロメに興味を持ちました。今年の5月頃のことです。

鳴り物入りでデビューしたVtuberでch登録者数の勢いが凄まじい、バイオハザードの実況がとてもおもしろいらしい、ということは界隈の知識として得ていました。Vtuberは埒外だった私でも認知するほどの勢いと人気があるならきっとおもしろいはずだから、一見の価値はあるだろうと感じました。お嬢様×バイオというギャップにも惹かれました。そうして遅ればせながらサロメの動画・切り抜きを見始めたのです。

サロメの動画を見て最初に感じたのは圧倒的な声の魅力です。
私は声オタであり、男女問わず声フェチです。声には明確な好みがあります。
女性の声のストライクゾーンにサロメの声はクリティカルでした。抜けが良く綺麗に通り、程良くハリがあり、鈴を転がすように可憐でありながらとっても聞きやすく麗しいお声!
故意に声を作ったことを感じさせず素でここまで正ヒロイン系要素の強い声にはなかなか出会えません。その声を使ったお嬢様RPは聴いていて本当に爽快で気持ちが良いです。叫んでも良い上に囁いても良いという隙のなさ。動画を見始めた時はただひたすらこの声だけをずっと聞いていたい…とまで思いました。

次に、サロメの配信を見ているとすぐに気付くことがあります。「あ、このお嬢様、古のオタクなんだ…」という親近感です。
00〜10年代のオタクでなければ知らないような語彙と知識、ニコ動を代表に懐かしいインターネットの残り香のようなもの。サロメの言動に懐かしさを覚え、視聴者がそれを共有している不思議空間は何とも言えない繋がりが感じられました。この才能を現代のネットで生かしてくれてありがとう…。彼女の感受性に溢れた配信はとても楽しくて魅力に満ちています。私をVtuberの世界へと招いてくれたサロメ嬢には本当に感謝しています。

Vtuberに初めて触れ、コンテンツとしての特性もわかりました。
圧倒的なリアルタイム性、共有感、双方向性。活動する限り終わりは来ず、供給に恵まれ続けるということ。これらのことは私にとって何よりの魅力に思えました。
流行りのアニメを好きになったとして、1クールならたかだか3ヶ月、2クールでも半年で終わりが来てしまいます。原作があれば気持ちが盛り上がっているうちに消費してしまい、また次に気に入る作品を探し続ける…そのサイクルを繰り返すことに正直疲れていたし寂しかったのです。漫画なら月刊連載にハマったとしたら定期的な供給は月1です。少ない。
Vtuberにはそういう寂しさがほとんど無さそうに見えました。勿論今は必ずしもそうではないと知っていますが、少なくとも最初はそう感じたのです。Vtuberにハマったら、Vtuberが推しなら、寂しくないだろうしきっと楽しいだろうなと思いました。
私は女性キャラ・声優も好きになるタイプではありますが、ありふれた一般オタク女的な生態・嗜好をしています。できれば男性Vtuberを推したい。そうして男性Vtuberを見始めることにしました。

初手葛葉 ―とにかく声が好き

サロメがTOPクラス女性Vtuberでしたから、まずはTOPの男性Vtuberを見ようと思いました。そこから少しずつ範囲を拡げていけば新たな推しを見つけられるかもしれないし、という軽い気持ちから葛葉の動画を見ました。そうしたらその初手が沼でした…。

まず葛葉の声です。
はっきり言ってしまうと男性配信者の声が私にとって琴線に触れるものであることはとても稀です。不快でない範囲であれば御の字、好みでない声を聞き続けるくらいならゆっくりボイスのような合成音声の方が気が楽とさえ感じます。
そんな中で葛葉の声は私の男性の声のストライクゾーンに引っ掛かるものであり、ずっと聴き続けられる声でした。
少年ぽさが少し残るハスキーな声は、エッジが効いたシャープな響きを持っています。攻撃的な煽り台詞が似合う狂犬系主人公のような特性があります。それでいて落ち着いて静かに話す時は、掠れた中に微かに甘さも感じられる。ハスキーボイスといっても色々な質感がありますが、葛葉の声はサラサラとしたハスキーさで聞き苦しくないです。

葛葉は銀髪赤眼の吸血鬼であり、オタク的厨二心を満たすキャラクターとして当然ながら魅力的と言えます。でも私は声ヲタとして、葛葉の声であれば違う見た目でも好きになっていたと思います。
葛葉自身は自分の声のTierは低いと言っていました。確かに私が好んできた男性声優の声を思い浮かべてしまうとTierがそこまで高くないことには同意します。
けれど葛葉は声優ではなくTier1でなくとも、声に圧倒的な個性があり王道を少しだけ外した引力を持っています。王道声とは所謂主人公声、どこでも主役を張れるような耳馴染みの良さと印象に残る特徴を両立している声のことです。葛葉の声はそういう声に近い所にあると感じます。
声を張って叫んだ時なんかは声質も相俟って何かのアニメキャラかと思う程にハマりが良いんですよね。外見を含めたキャラクター性に声が非常にマッチしていて本当に良い声だと思います。
にじさんじはオフィシャルショップでボイスを販売しています。葛葉のボイスは元の声の良さがある上に演技も上手いおかげで満足度が高く、そういう活動を楽しめることは声ヲタ冥利に尽きます。

葛葉は過去に物理的に喉が細い・弱いことや、喉がすぐ詰まるのでパサパサした食べ物が苦手と話しています。過去の配信での声を聴くとすぐに感じることですが、明らかに喉・気管支が細そうな上に声自体も細いです。今はその頃より少し声に厚みが出ているし話し方の強さも変化しています。年齢を重ねたこともあるしボイトレの成果もあると思います。
でもそんな過去の初期葛葉の声でさえも好きです…。少年期を脱して少ししか経っていないと感じさせるような淡い質感、スリガラスのような繊細で脆い響きが癖になります。

声が好きとなれば歌を聴いてみたくなるのがオタクです。葛葉の歌の魅力は一言では表しきれません。
普段の配信での性格・テンションを知っていれば知っているほど、その雰囲気を全く感じさせない歌のギャップには驚かされます。それでいて葛葉の声そのものでしかない。不思議な感覚です。
心地良いハスキーさと甘さと冷たさ、声の良さだけが純粋に抽出されたものという感じがします。その声でタイプの違うそれぞれの曲に合った歌い方を聴かせてくれます。葛葉の歌は中毒性が高くて本当に大好き。

葛葉は歌枠はしません。MIXしてない自分の声を聴かせるのが嫌というのが理由です。でも過去にはゲームや雑談の配信中に難易度の高そうなヒプノシスマイクのラップを華麗に歌い上げたりしています。
それを聴いて感じるのはリズム感がとても良いことと、とにかく耳が良く音を的確に捉えられるということ。耳が良い人は物真似が上手いという説があり私も同意します。葛葉もちょっとした物真似レパートリーをたくさん持っていて時折配信を楽しませてくれます。
元々歌に自信がなかったにも拘らず、ファンの為に少しずつ準備して曲を用意して楽しませてくれる、そんなリスナー思いな所が好きです。葛葉の歌は活動初期と比べると確実により良くなっているし、ライブにおいてもどんどん上達しています。持ち前のリズム感と耳の良さを生かして、期待に応えようと裏で地道な努力を続けていることが窺えます。
推しが成長していく姿を見られることも、ファンとして何よりの喜びだと感じています。

終わらないリアル少年漫画

葛葉はゲーマーVtuberとしての人気を確立している存在です。そのためどんなゲームも最初から上手いイメージがあるかもしれませんが、決してそういう器用なタイプではないと思います。
得意とするFPSも、近年のVtuberに時折見られるようにFPSがプロ並みの腕前であることを売りにVtuberになったわけではないです。あまり触れたことのないジャンルのゲームの配信冒頭では意外なほどプレイが覚束ない様子さえ見ることができます。

葛葉はゲーム勘が良いので覚えが早いし才能もあるのは確かだと思います。でも、とにかく努力の人なのです。
大会に出場するとなれば、勝つため優勝するために研鑽を重ねる姿を配信で見せてくれます。実戦だけでなく地道なエイムの反復練習だったり、上手いプレイヤーの動画を見て研究したり、座学も欠かしません。そして大会本番になれば、持ち前の度胸と集中を発揮しここぞという時に爆発力のある勝負強いプレイを魅せて盛り上げてくれるのです。そういった所をすごく尊敬するし、好きにならずにはいられません。

私が初めてリアルタイムで触れた大会はスト6CRカップでした。
大会前に練習を繰り返し成長する姿と本番での逆転劇を見た時に、葛葉が本当の意味で最推しになりました。ルークの必殺技と重なるように勝利への台詞を叫んだ時は本当に主人公みたいでめちゃくちゃ格好良かった。
11月にあったV最VALOLANTもとても思い出深いものでした。
ドラフトで集められたのはバラバラの箱のVtuber寄せ集め状態のメンバーで、葛葉もチームが決まった時には驚きや戸惑いに近い反応をしていました。ランク的にも決して優位なチームではなかったと思います。
ですがスクリムを通してコーチの教えを受け次第にチームとしてまとまり完成度が上がっていき、大会本番では惜しくも優勝は逃したけれど熱いプレイを何度も見せてくれました。
配信を見ているだけで、まるで少年漫画みたいな努力・友情・勝利を感じられるリアルの物語に立ち会う感動と充足感を、何度だって味わわせてくれるのです。

葛葉はとにかくPvP適性が非常に高いです。対戦相手との勝負に勝つこと=ゲームの楽しさだと話しているし、負けず嫌いでストイックに勝利を渇望し勝つことに喜びを見出す姿勢が大きな魅力であることは間違いありません。けれど葛葉の配信はそれだけではないです。
驚くほどストーリーゲーム適性が高いことも魅力の一つです。
オープンワールドゲームの配信で見られるような、世界観や物語やギミックを大いに楽しみ尽くし、素晴らしいものを心の底から賞賛し、常に新鮮で素直な感動を伝えてくれる葛葉の反応が本当に好きです。
私は捻くれ者のオタクなので、ああも素直な反応を返してくれる所を見ると眩しくてしょうがないです。

葛葉のソロ配信が楽しいのは当然の前提として、他のVtuberや配信者と絡むと相乗効果を無限に生み出すという別の楽しさもあります。所謂プロレスを仕掛け合ったり、ストリーマー勢に弟分のように可愛がられる姿を見られる所はコラボ配信の魅力だと思います。
マーダーミステリー・狂気山脈の一連の配信ではプレイヤー同士のRPの化学反応は勿論、慣れない中苦戦しながらも柔軟な思考と閃きで謎解きの糸口を掴んでいく普段見られない一面があって、満足度が高かったです。

葛葉はそもそも頭の回転が速い上に語彙感覚が優れていて、ずば抜けた配信センスと瞬発力を持ち合わせていると思います。
加えて、長時間に及ぶ配信をしてもずっとおもしろい上に撮れ高を生み続けることができる所がすごいと思います。
今年下半期だけでもVCRGTAやVCRARKでYoutubeの枠が千切れるまで…12時間配信、更に続けて追加枠を取って延長配信という、配信モンスターと言われる由縁のような無限配信を目の当たりにしてきました。
前日の夜に始まった配信が朝起きても続いていて、昼に確認してもまだ続いていて、そのまま夜までいくことさえあるのです。そういう長時間配信を何度も当たり前のようにしています。
特にVCRGTAのファームというものすごく画面が地味で単調な作業を映しながら何時間もチームメンバーと雑談してるだけの配信を、何万人もの視聴者が見守っている光景には少なからず衝撃を受けました。
葛葉は派手な撃ち合いゲームが似合うと思われがちですがマイクラでも地味な作業を率先してやるし、ファームやコツコツしたタスクを厭わずそれすらもおもしろい配信にしてしまえます。
どれだけ長時間配信をしてもずっと楽しいことが保証されているのだから、本当に追いかけ甲斐があるというものです。

まとめ ―楽しい日々は続く

Vtuberが推しならきっと楽しいだろうなという私の想像は当たっていました。
長年凪が続いていた変化の乏しいオタク生活は、葛葉が推しになったことで嵐のように目まぐるしく彩りに溢れたものになりました。
私は推し甲斐のある最推しが欲しかったし、簡単に尽きることのないコンテンツを、終わりが見えない物語を求めていました。その願いが満たされている状態がこの半年間ずっと続いています。
今のところ葛葉はほとんど毎日のように新しい供給をくれるし、時々心配になってしまうほど忙しく精力的に活動し、いつも期待以上のものを届けてくれます。
消費しきれない程膨大なアーカイブを生み出し続け、それらをたくさんの切り抜き師の人達がわかりやすくおもしろくまとめてくれてますし、Twitterでもクリップが溢れるほど流れてきます。どれから手を付けてもいいし、いくら時間があっても到底追い付ける事はないだろうとさえ思います。

たった半年間見てきた中で、Vtuberは永遠に続くものではないということも知ったし、いつの日か葛葉も卒業する時が来るのだろうかと考えることもあります。
それに新参である私は初めからリアルタイムで葛葉を追っていた人と比べると5年も短い年月しか持ち合わせることができません。
でも全然寂しくありません。
私にはまだ知らない葛葉がたくさんいて、それをもっと知りたいと思っています。
これからも葛葉というコンテンツにまだまだ多くを費やせるし、いくらでも楽しませてくれるのだと思うと、いつだって前向きな気持ちになれるのです。

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